【良い脳コンディションをつくる!?】頭のいい人が問題解決をする前に考えていること|下村健寿

頭のいい人が問題解決をする前に考えていること
  • どうしたら、ひらめきの力を活用できるでしょうか!?
  • 実は、脳を知ることから始まるかも。
  • なぜなら、脳のパフォーマンスにひらめきは左右されるからです。
  • 本書は、下村健寿医師による脳と思考に関する1冊です。
  • 本書を通じて、脳とよりよく付き合うヒントを得られます。

ひらめきはどこからくるか!?

ずばり、脳です。

脳のコンディションをどのように向上させるかに集中しましょう。いくら生産性を向上して時間を作っても、その時間をどのような思考で埋めるか検討しなくては、もったいないです。生産性にひたすら向かうことでは、人生のクオリティは向上しません。この観点については、こちらの1冊「【自己決定がキー!?】静かな働き方 「ほどよい」仕事でじぶん時間を取り戻す|シモーヌ・ストルゾフ」をぜひご覧いただきながら、今回の投稿にも触れてみてください。

「(時間を)いかに有効に使うかはその人の才覚であって、うまく利用した人がこの世の中の成功者なんだ」

本田宗一郎――HONDA創業者

時間術を駆使して、無駄なく、効率的に時間を使ったとしても、それを使いこなす脳が十分なパフォーマンスを発揮しなければ、成果を得られません。

脳のパフォーマンスを向上することを検討してみましょう。

脳のパフォーマンスをあげるステップ!?

まず、脳をしっかりと休ませてあげることが大切です。そのためには、睡眠が効果的です。90分単位で、レム睡眠とノンレム睡眠が繰り返されることを意識してみることです。睡眠は、適切な時間を90分サイクルの起床タイミングをもとに設定しましょう。日本人の平均睡眠時間は、世界的にも少ないと言います。一般には、7~8時間の睡眠時間を確保することが望ましいとされている中、平均睡眠時間はそれを下回る結果です。脳をまずしっかりと休ませてあげることを意識しましょう。

その上で、脳内のBDNF(脳由来神経栄養因子)と呼ばれる物質を増やすことを考えます。これは、脳のパフォーマンス向上のキーとなる物質です。

BDNFは、記憶を司る海馬において、神経細胞の新生を促していると考えられています。

STEP2 レジスタンス運動でBDNFを増やす

BDNFを脳内に増やすもっとも効果的な方法が、じつは運動にあることがわかっています。時間を見つけて、ジョギングやスクワットなど、運動を日課にすることで、脳の生まれ変わりが促進されるだけでなく、身体までも健康を目指すことができます。

さらに、脳がハイパフォーマンスを発揮できるようにするためには、「快感回路」が活性化していることが重要です。これは、自分が一生懸命取り組んだことが、報われたり、評価された時に放出されるドーパミンが起因します。自分ができること、やりたいこと、得意なことを見つけて、そこに徹底的にフォーカスして積極的に関係を持つことで、一定の成果を生み出すことに集中でき、ドーパミンを放出する機会に恵まれることになりそうです。

脳内物質については、こちらの1冊「【脳内麻薬をハックせよ!】脳を最適化すれば能力は2倍になる|樺沢紫苑」も大変興味深いです。ぜひご覧ください。

気の進まない仕事の場合は、求められている成果の1.2倍を出すんだ!ということを意識してみるのも良いかもしれません。あえて高い目標を設定することで、みずからやる気を引き出して、成果を得た場合は、さらに刺激を得て、脳内物質の放出を助けることになります。

インプットの重要性とは!?

脳のパフォーマンスを向上させていくには、「脳内ライブラリー」を構築し、充実化させることもポイントです。人の発想は、過去の経験や知識の組み合わせで起こります。脳内を知の結合・統合が生まれやすい環境にしておくことがポイントです。本を読んだり、人と会って話をしたり、さまざまな経験を積極的にすることで、脳内の知識と経験の蓄積「脳内ライブラリー」を充実化させましょう。

また、本を読むだけ、経験をするだけではなく、それを振り返って、定着させることが大切です。そのためには、ダイアリーを作ってみたり、ノートに考えをアウトプットしてみることもポイントになります。これについては、アウトプット術に関するこちらの1冊「【実は3:7がベスト!?】学びを結果に変えるアウトプット大全|樺沢紫苑」もヒントになります。

あのスティーブ・ジョブズは、ピカソの言葉を引用して次のような言葉を残しています。

「優れた芸術家は真似る。偉大な芸術家は盗む」

スティーブ・ジョブズ――アップルコンピュータ

ポイントはすでに存在しているものの中に価値を見出し、それら既存の価値同士を組み合わせることで、新たな価値を生み出そうということに言及してくれているところです。模倣と創造について解像度をあげてみましょう。こちらの1冊「【創造観をアプデしよう!?】模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書|佐宗邦威」がとてもおすすめです。

アルベルト・アインシュタインが、「ひらめき」の思考法を書き残しています。それは、ひとつひとつの具体的な体験や経験を積み重ねることで、直感を養うことを示唆するものとなっています。

時間を上手に使って、どんな経験を積み重ねていくかが、これからを生きるヒントになりそうです。自分という器にどんな要素を蓄積していくのか・・真剣に考えていくことで、変わり続ける自分を支援していきたいですね。

まとめ

  • ひらめきはどこからくるか!?――脳です。
  • 脳のパフォーマンスをあげるステップ!?――よく寝て、運動をして、成果に貪欲になりましょう。
  • インプットの重要性とは!?――「脳内ライブラリー」を充実化させましょう。
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