- 仕事や会議で、膨大な資料を作っていませんか!?
- 実は、1枚ペラのほうが打合せがうまく進むかも!
- なぜなら、ビジネスコミュニケーションには、3つの目的と、打合せには4つのタスクしかないからです。
- 本書は、そんな1枚ペラで打合せを円滑に進めるコツをまとめた1冊です。
- 本書を通して、打合せの目的を意識した、実になる時間の使い方を身につけるヒントを得られるでしょう。

そもそもビジネスコミュニケーションの目的とは!?
本書を通じて、著者である長谷川晋さんが繰り返すのは、「目的」の重要性です。なんのための時間なのか、なんのためのミーティングなのか、なんのためのコミュニケーションなのかをはっきり意識することで、世界がよりクリアになります。
そもそも、ビジネスは明確なゴールがあります。それは、企業のビジョン達成活動を利益を注入しながら永続化を図ることです。本来これだけストイックな目的なのですが、現業になると、すこしモヤモヤしてしまうものです。それはあまりに現場や組織が複雑だからだと思います。
こうした目的から考えると、ビジネスにおけるコミュニケーションの役割がはっきりしてきます。
ビジネスにおけるコミュニケーションであれば、「目的」は基本的に3つくらいに集約されると私は思っています。
時間だけ押さえたミーティングをしない
- 1)共通理解を築くこと
- 2)討議し、合意すること
- 3)ネクストステップを確認すること
この3つのどれかに集約されるはずです。ここからはじめてみましょう。
そして、会議の目的とは!?
ビジネスコミュニケーションの目的がはっきりしたところで、次に会議はなぜするのか!?ということに行き着きます。ずばり会議のタスクは次の4つに集約されるといいます。
- 1)共有・・チームメンバーが知っておいてほしいことをシェアします
- 2)討議・・互いの立場から意見を出し合い、妥結点を探すことです
- 3)確認・・状況をチェックすることです
- 4)相談・・方向性やオプションについて意見を募ることです
これらの時間をプロジェクトの目的や状況に応じて使い分けていくのが会議です。
会議は本来、何かを決めるためにあるのです。
多くを伝えすぎると、人は動かない
時間を使い分けながら、会議に参加するチームメンバーが、同じ方向を向いて、時間を有効活用できるよにしましょう。
1ページ思考とは!?
時間の有効活用には、1ページのアジェンダが有効です。以下のような構成を心がけて、ピンポイントで会議のタイムスケジュールをコントロールしてみましょう。
- 1)「会議の目的」はなにか?・・この時間で何を達成すれば成功なのか
- 2)「背景」はなにか?・・議論のベースとして知っておいてほしい情報
- 3)「討議ポイント」はなにか?・・議論して合意するべき主要なポイント
- 4)「ネクストステップ」はなにか?・・誰がいつまでに何をするのか?いわゆる、段取り
これらに必要な肉付けをして1ページでまとめてみましょう。それがすなわち、会議のタイムラインにもなり、時間コントロールを可能にします。
本書内では、いくつかのオケージョン別に1ページが披露されています。ぜひ、具体的にご覧になって、毎日の会議にフィードバックしてみてください。
1ページ企画書もおすすめです。過去の投稿「【紙は、脳!】トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術|浅田すぐる」もぜひご覧ください。

決めるためのミーティングであれば、決めるための資料、意思ある資料があるべきでなのです。
多くを伝えすぎると、人は動かない
まとめ
- そもそもビジネスコミュニケーションの目的とは!?――共通理解をつくること、討議し合意を得ること、ネクストステップを確認することです。
- そして、会議の目的とは!?――共有、討議、確認、相談です。
- 1ページ思考とは!?――4つの項目を忘れずに、1ページを有効活用しましょう
