- どうしたら限られた時間を有効活用することができるでしょうか。
- 実は、たえず変わり続けていくことに肯定的になれるかがキーです。
- なぜなら、環境は変わり続け、それに合わせて自分自身も変わり続けていけるかが論点になるからです。
- 本書は、12000冊という膨大なビジネス書を読み、実践を続けた大杉潤さんによるすごい時間の使い方に関する1冊です。
- 本書を通じて、自分の日々の行動を確認する視点を得られます。

自分を変え続けるには!?
本書は、経営コンサルタントとしてご活躍される大杉潤さんが、12000冊のビジネス書を読み、実践し、「すごい時間の使い方」というテーマでエッセンスを抜き出した1冊です。人気、かつ有名なビジネス書からエッセンスを抜き出してくれているので、本書を読むだけで、これらの概要を知ることができます。
本書の冒頭にて、大前研一さんの1冊が取り上げられています。「人が変わる方法は3つしかない」という視点を大前研一さんは提供してくれます。
1.住む場所を変える
2.付き合う人を変える
3.時間配分を変える
という3つの点です。自身の環境を俯瞰するさいに意識するとよい要素でしょう。
ぜひこの3つの視点とあわせて知りたいのが、ノマドというキーワードです。ぜひこちらの1冊「【自分を、変え続けて行った先に・・・!?】ノマドライフ|本田直之」もあわせてご拝読ください。想像以上に自分自身の生き方に枠組みを設定してしまっていることに気づきます。

絶えず自分を変え続けていく、アップデートし続けていくことが大切です。そのためには、環境を変えることがもっとも手っ取り早いですし、自らなにもないところから変化を見出すことはとても難しいです。
今回取り上げさせていただいている本書の著者・大杉潤さんも、1日1冊の活動を2013年9月から7年間続けてこられています。多くの環境変化の中で、読書を通じて新しいことを学び、さらにそれを実践してみることで、絶えず自らをアップデートしてきた方です。
私が「座右の銘」として、いつも心に刻み、思い出している言葉があります。
心理学者(アメリカ) ウィリアム・ジェームズ
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
イギリスのマーガレット・サッチャーさんや、ヒンドゥー教にも同じような言葉がありますが、これは、人の変化についての本質をつく言葉だと思います。この原点にある「心」を変えるのは、環境ということになるでしょうか。
自らの置き場所をよくよく検討しながら、転々としながら、試してみることに上手になるようなスタンスを育み続けてたいですね。
仕事を円滑に進めるには!?
時間にゆとりをもって、主体的に使うには、仕事を円滑に進めていくことも大切です。
仕事を進めるための基本の型を知りましょう。
1.Goal(目的・目標を定める)
2.Route(道筋・打ち手を考える)
3.Agreement(すり合わせる)
4.Progress(実行する・進捗を管理する)
5.Harmonize(調和させる)
これらの基本的なステップで業務を自ら積極的に設計してみましょう。ある程度の道筋をつけられたら、とにかく実行です。あとは、実行しながら軌道修正をしていく「修正主義」的な進め方をしていくことが、ポイントになるでしょう。初めから、頭でっかちに考えすぎても、なかなかものごとは前に進んでいきません。とにかくやってみることを大切にトライ!を行っていきましょう。
生産性の向上とは、時間最短化と成果最大化
生産性の向上とは、時間最短化と成果最大化
基本的なことは、まずつつがなくできること。そのトライの先により上手にできる成長があり、そのことで、さらに自分のトライの領域や深さを求めていくことが可能になります。
時間を短く、そして、成果をたくさんもたらすには、次のポイントもあわせて念頭に置いておきましょう。
1.毎日「おしりの時間」を決めて仕事をする(ダラダラ残業禁止)
2.すべてのしごとに「締め切り日」を入れる
コスト(時間・お金含む)は、放っておけば上限(24h・売上)まで到達するようにできています。だから、自ら管理する必要があります。管理とは、目標と進捗のことです。上限まで達することの意味を考えながら、毎回・毎日見直して、自らのバランスを自らでとっていくように心がけてみましょう。
とくに極めて貴重な時間という資源を浪費しないようにするのです。最高なのは、投資に回せることです。自己研鑽の時間を上手に使いながら、将来のための種まきを行いましょう。
投資の考え方については、こちらの1冊「【人生は、投資である!?】僕は君たちに武器を配りたい|瀧本哲史」もぜひご覧ください。


しなやかマインドセットが大切!?
勇気を持って、新しい世界に飛び込んでみることです。そんなとき「やればできる」というマインドセットがものをいいます。キャロル・ドゥエックさんの「しなやかマインドセット」ですね。詳しくはこちらの投稿「【あなたは硬直型!?それとも、しなやか型!?】マインドセット:「やればできる!」の研究|キャロル・S・ドゥエック」もぜひご覧ください。

しなやかマインドセットの人は、次のような行動をしやすいことから、自らの主体性が成功を導きます。
- 自分を向上させることに関心を向けられる
- 潜在能力が開花するには時間がかかることを知っている
- 能力を褒めるのではなく、努力を褒める
- 欠点は直せるものと考え、相手を許す
- 自分も学びつつ、学ぶ人を応援する などなど
しなやかマインドセットの根底にあるのは、「人は変われる」という信念です。幸福の鍵はこの信念を持てるかどうか、信じられるかどうかです。人は絶えず成長し、変わっていくことができる。それをまず自分自身が信じてみましょう。
こうしたマインドセットでいることができれば、ものごとを見立てる角度も変わってきます。
「この失敗から何を学べるか、この教訓を次にどう活かすか」と考える
「やればできる」というマインドセット
前向き、と言ってしまえばそうなのかも知れませんが、しなやかマインドセットの人には、自らの考え方によって行動を続け、そして、ポジティブな人生のスパイラルをつくっていく力があります。
まとめ
- 自分を変え続けるには!?――住む場所、人脈、時間配分がキーです。
- 仕事を円滑に進めるには!?――仕事を見通す俯瞰した視点と実践が大切です。
- しなやかマインドセットが大切!?――人は変わり続けることができるということを信じましょう。
