【インド哲学の教えとは!?】インド式「グルノート」の秘密|佐野直樹

インド式「グルノート」の秘密
  • よりよく生きる上で、何かヒントはないものでしょうか。
  • 実は、インドのグルと呼ばれる指導者の教えを知ることが良いかもしれません。
  • なぜなら、インドも古代から哲学的思想の活動が盛んな地域であり、その考えが現代まで受け継がれているのです。
  • 本書では、そのグルの教えを端的に知ることができます。
  • 本書を通じて、人生観や世界観を改めてとらえ、毎日の実践の中で、よりよいものにしようと考えるための方法を得られるでしょう。
佐野直樹
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インド哲学的「幸福」とはなにか!?

グルによると、人生には、2つの状態しかないといいます。ひとつは、「苦しんでいる状態」。そして、もうひとつは、「美しい状態」です。

美しい状態とは、愛や感謝、喜びや慈悲の気持ち、そして幸福や敬意、安心で心が満たされている状態だ。

人は「苦しんでいる状態」か「美しい状態」の二種類しかない

そして、意識にも2つの状態があります。

ひとつは、つながっている状態か、つながっていない状態かです。意識がつながっているときは、相手のことを自分のように考えることができます。

これらの思想を土台として、「幸福について」を考えていきます。

幸せ、いわゆる幸福というのは美しい状態のことをいい、そのためには、つながっている意識を理解して生きる必要があります。

幸せはこの三つからできている

カルマとはなにか!?

つながっている状態であることを知りましょう。

「カルマ」という概念でとらえます。

「カルマ」は、人生という畑にタネをまき、育てた結果を受け取るようなものです。

望んでいることを1000倍の結果で受け取る方法

カルマは、つながっていく概念です。意識→思考→感情→気分→気質→性格→行動→習慣→運命と、このプロセスに一貫性があることが重要なのです。

ですから、良い流れ、悪い流れも、自分自身が撒いたタネから、生まれていくのです。ちなみに、カルマは、業とも書きます。自業自得の業ですね。自業自得という意味は、悪いことをすれば、災が帰ってくるというニュアンスで使われることが多いですが、実は、それは一側面だけを表しています。もう一方の良いスパイラルも存在します。

カルマの発動は、3つのエネルギーによります。

1つ目は、思考。・・良い思考、悪い思考とさまざまですが、その思考はエネルギーの源になります。

2つ目は、言葉。・・話す言葉にもカルマの源になるエネルギーがあります。人を癒やすこともできますし、人を見シビくこともできます。あるいは、その反対も可能なのが、言葉の力です。

3つ目は、行為。・・行為は結果を生みます。3つの中でもっとも結果に近いものです。

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グルノートで、より良い人生のための習慣をつくる!?

良いサイクルのカルマを導くために、毎日の習慣づくりがポイントになります。そのために、著者である佐野直樹さんは、ノートをつけることをおすすめしています。4象限に区切った1ページに以下4つの視点で毎日感じたこと、考えたことを記述していくことを習慣にします。

  • 1)「チッタ」・・悩みや苦しみなど、自分にとってネガティブなことを、気になっていることを思うままに書き出します。
  • 2)「ディバイン」・・悩みや苦しみがなくなった理想の状態を書き出します。
  • 3)「ディクシャ」・・内側の才能や情熱を目覚めさせるものを書き出します。2の理想がかなったときの感情を書いてみましょう。
  • 4)「スワダルマ」・・魂の目的という意味です。3の感情を感じながら、やりたいことを書いていきましょう。「ワクワクしながら○○をする」とか「温かい気持ちを感じながら○○をする」などが良いですね。

運命はいきなり現実になるのではなく、まず運命の前には習慣があります。
習慣とはあることが繰り返し行われた結果で、それが人生の一部になるのです。

運命を作る秘密

思考、言葉、行為が、密に連携しているといるという視点で、ものごとを考えると、日頃からどのような情報に接し、そこで、何を考え、そして、どのような言葉として自分の中に蓄積させていけるかが、ポイントだと思いました。

例えば、仕事においてプランニングの際に、仮説を出すにしても、「こんな世界観が素敵だ」とか「こういう社会を目指していきたい」という、なんとなくのイメージ、価値観と言ってもいいのかもしれませんが、が不足していると、自分のベクトルを示すことができません。

仕事においても、そうなのですから、人生というプロジェクトにおいても、きっと影響を及ぼす視点なのだと思います。繰り返し、問い、考え続ける、体質を獲得できるか、だと思います。

過去の投稿「書く瞑想――1日15分、紙に書き出すと頭と心が整理される|古川武士」でも、ネガ・ポジに分けて自分と向き合うことが説かれていました。

また、価値観の深掘りについては、こちらの投稿「【人間OSの高め方とは!?】リフレクション(REFLECTION)自分とチームの成長を加速させる内省の技術|熊平美香」もおすすめです。

まとめ

  • インド哲学的「幸福」とはなにか!?――自分自身が美しい状態そして、つながっていることを認識している状態です。
  • カルマとはなにか!?――業とも言われるもので、「意識」から「運命」までつながっていく概念です。
  • グルノートで、より良い人生のための習慣をつくる!?――自分自身の不を吐き出し、理想状態とその感情を描き、そして、行動を考える一連の習慣化のためのワークです。
佐野直樹
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