- どうしたら、仕事の効率があがるかなぁ?楽しく仕事ができるかなぁ?って考えたことがありますか?
- 実は、脳内麻薬を活用することがポイントなんです。
- なぜなら、ヒトのカラダや感じ方は脳内で分泌される成分の影響も大いに受けているからです。
- 本書では、精神科医である樺沢紫苑さんが、専門的な知見と、ご自身のライフスタイルを元に、具体的な脳内麻薬活用術を教えてくれます。
- 本書を通じて、ちょっと違った角度から毎日の習慣を組み立てるヒントを得られるでしょう。
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気力と精神力では乗り切れない!?
よく、「気合でがんばろう」とか、「精神力が足らない」とか、「頑張るしかない」という言葉を聞くと思いますが、根性だけに頼るのは、難しいです。なぜなら、人間の行動や感じ方、考え方というのは、脳内分泌物に一定支配されているからです。著者である樺沢紫苑さんは、これを脳内麻薬と呼び、うまく付き合うことで仕事や毎日の生活、習慣までも上手に乗り切れるようになるといいます。
脳内物質は非常に多く、50以上も存在します。その中でも脳の重要な役割を担っており、非常に研究も進んでいる代表的な脳内物質を、本書では取り上げています。具体的には、次の7つの脳内物質です。
人間の感情は脳内物質でつくられている
本書で取り上げられている7つの成分は、
・ドーパミン
・ノルアドレナリン
・アドレナリン
・セロトニン
・メラトニン
・アセチルコリン
・エンドルフィン
です。
そして、脳内物質との向き合い方については、これらのバランスが非常に重要です。どこかに偏ると、心身ストレスを増大して、カラダや心の病気になってしまいます。特に、ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンのバランスも重要です。3つのバランスが最もとれたところが、仕事の効率が最大限になります。
「ノルアドレナリン」と「ドーパミン」の使い分けで効率UP!?
理想的な働き方は、「北風と太陽」が教えてくれる
2 ノルアドレナリン仕事術
- ノルアドレナリン型モチベーション→「恐怖」や「不快」や「叱られること」を避けるために頑張る
- ドーパミン型モチベーション→「楽しさ」「ご褒美」「ほめられる」などの報酬を求めて頑張る
このバランスがとても重要です。どちらかに傾いてしまっても、効率が落ちます。では、どうやってバランスを保てばいいでしょうか!?
「ドーパミン」が出るのは、喜びを感じたときです。端的にいうと、目標設定をして、それをクリアしたときにドバっとでるといいます。だから、自分自身で目標設定をこまめにして、それをクリアしていくステップを組むことが重要だといいます。たとえば、こんな感じのステップです。
ステップ1)明確な「目標」を設定する
ステップ2)「目標を達成した自分」をイメージする
ステップ3)目標を繰り返し確認する
ステップ4)楽しみながら実行する
ステップ5)目標を達成したら、自分にご褒美を与える
ステップ6)すぐに「新しい高い目標」を設定する
ステップ7)「目標達成のプロセス」をくり返す
ここで私が大切だと思うのが、自分で自分の目標を設定することだと思います。人に与えられた目標も大切だと思いますが、それを自分なりに解釈したり、そうではない自分の目標を自分の意志で決めることで、意味が増すと思います。
ちなみに、「ドーパミン」はつらいとでなくなっちゃうので、たのしい!って思えることも大事です。そんなとき、「リフレーミング」もおすすめ。
×「自分の得意技能や知識を仕事で発揮できない」
↓
○「不得意な技能や知識を磨くチャンスだ。これを機会に苦手な分野も勉強しよう」
×「こんな仕事1人ではダメだ」
↓
○「チームワークが大切な仕事だ。同僚の協力を得ながら仕事を進めていこう」
という感じで。窮地を乗り越えられたり、チームが良い方向に向かうタイミングでは、こうした「リフレーミング」が少なからず起こっているように思います。
過去の投稿「【発想とは、編集である!】才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法|安藤昭子」でも、「自分の思考のフレームに気づくことが大切」という捉え方について記載がありました。これも、まさにリフレーミングの考え方なのだと思います。意識的になれるか、なれないか、大きく分かれそうです。
「ノルアドレナリン」を活用するときには、背水の陣を敷くことがポイントだといいます。例えば、期限をストイックに設定すれば、その分、人は頑張れます。こういう感じで、自分をコントロールするのも大事です。でもあまり「ノルアドレナリン」にたよりすぎると、カラダと心が持たなくなるのでご注意を。なにごともバランスなのです。
朝のゴールデンタイムを逃さない!
多くの習慣本や、ビジネス書で、朝の大切さが語られていますが、本書でも朝がとても大切だといいます。
朝起きてからの2~3時間は、「脳のゴールデンタイム」と呼ばれます。脳が最も活き活きと活躍してくれる時間帯なのです。その時間帯に何をするかで、1日でこなせる仕事量、さらには仕事の質が決定されます。
4 セロトニン仕事術「癒やし成分」で、朝仕事の効率化と気分転換
この朝のゴールデンタイムの「セロトニン」の働きを上手に使うことがポイントです。「セロトニン」は、リラックス成分でありながら「今日も1日がんばるぞ!」という気持ちをもたらしてくれるありがたい成分です。「セロトニン」は、睡眠と覚醒をコントロールする成分だからです。だから、寝起きに分泌されるんですね。
このゴールデンタイムを最高の状態で迎えるために大切なのが、つぎの3つのポイントです。
①日光を浴びる
②リズム運動
③咀嚼
これって、「行動」による外部刺激が重要ということでしょう。「行動」が全ての起点という書籍「【THE POWER OF JUST DO IT!!】セルフコントロール大全|堀田秀吾,木島豪」も過去、ご紹介しましたが、きっと脳内物質の関連も深いのでしょう!
本書では、この他7つの脳内成分全ての特徴と活用の仕方を紐解いてくれています。ぜひ、ご拝読ください。
まとめ
- 気力と精神力では乗り切れない!?――脳内麻薬も活用してみましょう!
- 「ノルアドレナリン」と「ドーパミン」の使い分けで効率UP!?――北風と太陽が必要です。
- 朝のゴールデンタイムを逃さない!――朝の「行動」に1日の質が関わっています!
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