- どうしたらご機嫌な時間を積み上げていくことが可能でしょうか!?
- 実は、無意識のネガティブを意識的に排除することが大切かも知れません。
- なぜらな、人間は放っておくとネガティブになってしまう生き物だからです。
- 本書は、禅寺の副住職がレビューしてくれる「生き方」の1冊です。
- 本書を通じて、自分の世界の認識と向き合う視点を得ることができます。
放置=ネガティブ!?
人間は、放っておくと、ネガティブな心を宿す生き物です。なぜか!?それは、人間がサバンナで暮らしていた太古の時代には、危険予知こそが生きる術だったからです。めちゃくちゃにビビりで、安全第一の子孫が私たちです。短期的に危険を犯した同僚は、すでにこの世を去ってしまったのです。
短期的にというのは、中長期的には、グレートジャーニーの末、アフリカサバンナから、南米の南端まで行き着いたわけですから、長い歴史の中では危険を冒し続けてきたといえそうだからです。話がズレました・・・
そんなこんなで、人間は基本ビビリです。先人の「知恵」が濃縮している生き物なので、何もしないでいると、ネガティブな気持ちになってしまいます。この点にいかに向き合うかがポイントです。
どうやら人間は、脳の仕組み的に無意識にネガティブになってしまいがちであると聞きました。
「もやだる」はネガティブ志向の脳が勝手につくる自作の物語
このネガティブを本書では、「もやだる」と表現しています。日常生活の中で、あふれる「もやだる」を意識して、適切に向き合ってあげることが大切です。
「もやだる」の種をみつけたら、こまめに摘み取ることが大切です。そうして、脳をクリーンな状態にしておくと、ポジティブな情報を見つけやすくなります。
「もやだる」は時間軸が原因になっていることがあります。例えば、過去の人の発言とか、これから未来の心配事とか、そういうことが「もやだる」をもたらしているのです。でもそれって、いまここに無いものです。過去や未来は実際のところ現実ではありません。
いまここに集中するようにしてみましょう。
主体的に生きるとは!?
自分の時間を生きることも禅では良しとします。まわりに流されるだけではなく、自分で主体的に時間を構成していくようにしましょう。その時に何が大切か・・・実は、積極的になることです。
主体的に生きるとは、自分の感覚を大切にしながら生きることではないかと思っています。
主体的に生きるとは自分の感覚を大切にすること
自分が何を感じ、何に違和感を感じ、あるいは、何に喜びを感じるのか、意識を向け続けましょう。社会や相手が作った既定路線ではなく、自分の感覚を信じて道を切り拓くイメージです。
これについては、多くの成功者、経営者に影響を与え続け、リスペクトされる思想家中村天風さんも「積極精神」というキーワードを使い、お話になっています。ぜひ「【正しい心が、勝ち運をよぶ!?】勝ち運をよぶ 心の力 中村天風の経営哲学|清水榮一」、「【「積極精神」を育もう!?】中村天風 怒らない 恐れない 悲しまない――成功は、この「積極精神」についてくる|池田光」をご覧ください。
みなさんの身近なところにも、心を豊かにしてくれるものがきっとあるはずです。ぜひ、積極的に感じて、自分だけの幸せを見つけて下さい。
主体的に生きるとは自分の感覚を大切にすること
BE ポジティブ!その秘訣は!?
ポジティブな人になりたいなら、自分に起きる出来事すべてをレッスンと受け止めることです。
良いことも悪いことも、学びがあればすべてよし
私は、人生に何を期待するのか!?ではなく、
人生は、私に何を期待しているのか!?という問いを持つことです。
このことによって、良いことも悪いことも自分に起きること全てが自分の糧になります。もっというと、良いことも、悪いことも全てが溶けてなくなります。そうやって両極端に捉えることもなくなり、心の平穏をもたらします。
世の中のものごとは、常に二面性をもっていることから、どちらとも捉えられてしまうのです。私たちは、自分次第でそのどちらにも目を向けることも可能ですし、どちらともつかず、その本質とともに、歩みを進めることだって可能なはずです。
「もやだる」に埋もれず、積極精神をもって、自分の感覚を信じて、ものごとをとらえて歩みを進めていきましょう。きっとよりよい世界が作られていくはずです。
まとめ
- 放置=ネガティブ!?――人間は放っておくとネガティブになる生き物です。
- 主体的に生きるとは!?――積極精神があれば、ポジティブスパイラルをつかまえられます。
- BE ポジティブ!その秘訣は!?――「人生は、私に何を期待しているのか!?」という問いとともに生きましょう。