- リーダーとして自分を磨いていくときに、何が必要でしょうか!?
- 実は、人の言葉に耳を傾け続けることかもしれません。
- なぜなら、自分の心を磨くことにつながるからです。
- 本書は、リーダーが大切にしたい言葉の数々を収録した岩田松雄さんによる1冊です。
- 本書を通じて、人の言葉を真に聴くことについて、考えるきっかけを得られます。
最初の1歩が大切!?
前回の投稿「【自分に素直に生きよう!?】「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方|岩田松雄」に続き、今回も岩田松雄さんの「ついていきたい」と思われるリーダーシリーズをレビューさせていただきたいと思います。今回は、リーダーに響く「言葉」についてです。
最初の一歩を踏み出しなさい。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(アメリカの牧師)
階段全体を見る必要はない。
ただ、最初の一段を上りなさい。
これは、I have a dream. のセンテンスで有名なあの黒人解放運動を動かしたキング牧師の言葉です。最初の一歩がいかに肝心かを示してくれています。反対に、最初の一歩をいかに踏み出せない人が多いのか、についても気づかせてくれます。
最初の一歩が踏み出せてしまえば、次のステップは意外に自然と導かれてしまうものであるかもしれません。最初の一歩が手がかりとなって、自分が勝手に動き出してしまう・・・そんな経験をしたことはないでしょうか。
たとえば、読書。最初の1ページを読んでしまったがばっかりに、ストーリーが気になって仕方なくなって、ついつい時間を見つけては読んでしまうとか。あるいは、仕事でも、最初の提案書のとっかかりをつくったら、頭から離れなくなって、四六時中全体プランについて考えてしまったり・・・。
最初の一歩は意志ですが、その次の一歩からは導きになります。偉大なる大きなものに突き動かされるように、自分の行動を続けることができます。
だから、最初の一歩を思い切って踏み出してみましょう。フォロワーはみんなあなたの行動を注視しています。
見えない大きななにかに導かれる感覚については、田坂広志さんのこちらの1冊「【大きな何かよ、導きたまえ!?】運気を磨く~心を浄化する三つの技法~|田坂広志」がおすすめです!
リーダーにとって、読書とは・・!?
「文字で心を洗い、
小島直記(伝記作家)
心のノミで顔を彫る」
リーダーは常に自分を高め続けていく必要があります。フォロワーはリーダーの一挙手一投足を見ています。そして自分の考えや行動にフィードバックしようとしています。リーダーとしての徳を積むためには、多くの考え方に触れて自分を顧みる習慣を持つことがより良いでしょう。
そのためには、読書がもっとも効果的かもしれません。読書の利点は、時間と場所を超越できるところです。時代を遡って何百年も前の人とも心対話をすることができます。
小島直記さんという伝記作家さんの言葉を掲げられていますが、これは、読書で心を磨くと、その磨かれた心が顔つきに出てくるという意味です。しっかり努力している人は、顔つきが変わってきます。
かの有名なアメリカ大統領エイブラハム・リンカーンは、「自分の顔に責任を持ちなさい」という言葉を残してます。それは、その人の人生が顔に出てくるという主旨です。つまり、自分の人生は自分で責任をもって作り上げていくということが大切という意味です。
どんなに見てくれをきれいにしようとしても、人間としての本質は顔に出てしまいます。だから、日頃の心の鍛錬や、行動や、習慣が大切になります。
心の鍛錬については、中村天風さんの1冊も大変刺激的な視点を提供してくれます。たとえばこちらの1冊「【自分の根本を知ろう!?】心を磨く 中村天風講演録|中村天風」をご拝読いただくのも良いかもしれません。
本をしっかり読んでいる人とそうでない人は、目の輝きや深さが違います。本をしっかり読んでしっかり思索を巡らせている人は、それが顔つきに出てきます。
結局は、心を磨く学習に、終わりはありません。一生涯通じて、心を磨くための読書は続けていくべきことなのです。「本棚を見ればその人のことがわかる」という言葉があるように、一人ひとりが自分の読書を少しつづ続けていくことが大切なのですね。
一歩一歩でかまわない!?
「つみかさね」
坂村真民(詩人)
一球一球のつみかさね つみかさねの上に
一打一打のつみかさね 咲く花
一歩一歩のつみかさね つみかさねの果てに
一坐一坐のつみかさね 熟する実
一作一作のつみかさね それは美しく尊く
一念一念のつみかさね 真の光を放つ
ビジネスの世界でも伸びる人は、素直でコツコツ努力が続けられる人です。素直な人は人の話を聞こうとする。ここがポイントです。一足飛びではなく、定石を順番に積み重ねていく、素直に正しい道を歩む、ということを重視できます。
一見、ムダに見えてしまうことでも、長い人生の中で積み重ねによって、花開くことだってあると思います。回り道に見えても、一つ一つ丁寧に学んでいった先には、何かのつながりを見いだすことだってあると思います。
腐らずに、怠けずに、真摯に積み重ねていくことが、人生の修行になります。
人の話を聞くことについては、こちらの1冊「LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる|ケイト・マーフィ」やこちらの1冊「【自分の中の「肯定的意図」を見つめよう!?】まず、ちゃんと聴く。|櫻井将」をぜひご覧ください。案外、聴き方というのは習っていないものです・・!
まとめ
- 最初の1歩が大切!?――最初の一歩は、意志です。その次は、自然と歩めます。
- リーダーにとって、読書とは・・!?――読書は自分の心を磨くこと、そして心が顔をつくります。
- 一歩一歩でかまわない!?――たかが、こつこつ、されど、こつこつ。続けていきましょう。