- ひとりひとりが、意志をもって人生を積み重ねる時代に必要なアプローチは何でしょうか。
- 実は、ひとりひとりのブランディングが大切かも。
- なぜなら、それが他者の認識を結果的につくることになるからです。
- 本書は、個人のブランディングに特化した1冊です。
- 本書を通じて、自分のブランドとはなにか?を検討するヒントを得られます。
時代はパーソナル・ブランディングへ?
昨今、多くの企業が「年功序列」ではなく、「成果主義」へと動きを変えようとしているようです。さらには、「ジョブ型」社会というようなキーワードも見え隠れするようになってきました。ひとりひとりが、キャリア的に自立しながら、自分で自分の人生を積み重ねていく時代であるといってもよいでしょう。
これからの時代の働き方については、こちらの1冊「【自分で自分を営もう!?】「自営型」で働く時代――ジョブ型雇用はもう古い!|太田肇」もぜひご拝読いただいたいのですが、大切なのは、会社や国という単位が物語を提供してくれる時代から、自らその物語をカスタマイズして自分らしい人生を送ることができるかが、問われている時代である、というのは、さまざまな書籍において、共通の視点です。
必ずしも「入社したら安泰!」という社会ではなくなっているというのが今です。大切なのは、自分を認識して、自分という人生を運営しようとするマインドセットです。そうすれば、会社は、あくまで手段となり、それ本来の目的を取り戻し、適切な距離感を取ることが可能になります。
現在勤めている企業、職業や役職、経験値、年齢などは関係なく、どんな人でも自分自身をブランド化できます。あなたもブランドになれるのです。
パーソナル・ブランディングを実践してみましょう。あなたはオンリーワンのブランドです。そしてブランドとは、他者があなたを特定のイメージとともに理解してくれているということにもなります。ブランドができているということは、他者との関係性ができているということの裏返しでもあります。
パーソナル・ブランディングができている状態ではいくつかのメリットを享受することができます。
1.存在感が高まり、選ばれやすくなる。
2.認知度が向上して、やりたい仕事、適した仕事の依頼をいただける。
3.信頼度が上がり、仕事が進めやすくなる。
4.自分の価値を高く売ることができ、収入がUPする。
ブランディングステップとは?
パーソナル・ブランディングができている状態になると、独自の世界観を持つことができます。他者から見ると、その世界観が魅力的に見えることもあり、そのワールドで一緒に働きたい!とか、いつか自分も一緒に仕事をしてみたい!と思ってもらえるようになります。
また、同じような世界観を持つ人が集まることも可能になり、仕事がさらにより良いものになる可能性も高まります。仕事というのは、何をやるか、よりも、誰とやるか、と言うことが問われると言います。
誰とやるか、については、こちらの1冊「【学校で教えてくれないWHOの話とは!?】WHO NOT HOW 「どうやるか」ではなく「誰とやるか」|ダン・サリヴァン,ベンジャミン・ハーディ,森由美子」もぜひご覧ください。
パーソナル・ブランドを構築していくステップは、次のとおりです。
ステップ1)自分を知りましょう。
ステップ2)違いを出しましょう。
ステップ3)発信しましょう。
自分の特性を知り、その違いを自己認識し、さらに発信して、他者に知って頂き、ブランドとすることがパーソナル・ブランディングの基本的なステップです。これらのサイクルの継続がキーになります。
他の人とは違う「存在感」と「一番に想起されること」が必要だと述べました。これらの基となるものが、「自分らしさ」です。
自分らしさに俯瞰的になってみるのはとても大切です。自分とは自分にとって空気のような存在であるので、意識的に認識することがないと、見つけることができません。自分を知ろうとしている人と、そうでない人とでは、大きな差が生まれます。なぜなら、他者視点のあるなしに関わってくるためです。
「自分らしさ」を見つけることから始めてみましょう。
ブランディングの過程とは?
自分らしさを見出すためには、人生のターニングポイントを探してみると良いでしょう。自分の転機となったこと、自分がとても苦労したこと、自分が克服したこと、それでも乗り越えられなかったことなど、大きなものごとの判断と行動には自分らしさがはらんでいます。
極限の状態では、自分の価値観が目立って出るようになります。これまでの人生の中でどのようなターニングポイントがあったのか、そこで何を感じ、どのような行動を取ったのか、そして、どのような結果をもたらしたのかを明らかにしてみるとよいでしょう。
「自分らしさ」を意識しながら、さまざまな活動を積み重ねていくことも大切です。複数の仕事や活動を同時に大量に行っていくことも大切です。複数のジャンルに興味を持ちながら、仕事や趣味やその他諸々の活動を気の赴くままにトライしてみることで、結果的に自分らしさに気づくこともあります。
大切なのは仕事をひとつに絞ることではなく、「軸」をはっきりさせることなのです。
チャンスの種はそこかしこに転がっています。ただ、それを掴み大切にできるかは、自分次第です。またややこしいのが、チャンスの種は、「私がチャンスですよ~」という顔つきをしていません。だからこそ、自分を「らしさ」も含めて認識しながら、ある程度オープンに活動をしてみることが、今後のアクションをよりよい方向へと積み重ねていけるようになります。
自ら運を呼び寄せていくためには、こちらの1冊「【幸運は引き寄せられる!?】その幸運は偶然ではないんです!――夢の仕事をつかむ心の練習問題|J・D・クランボルツ,A・S・レヴィン」も大変刺激的な内容を提供してくれます。
著者の守山菜穂子さんのサイトはこちらからどうぞ!守山菜穂子さんご自身の魅せ方から多くのヒントや刺激を得ることが可能です。
まとめ
- 時代はパーソナル・ブランディングへ?――ひとりひとりが粒立ちする時代です。
- ブランディングステップとは?――まず自分を知ること、そして、発信し続けることです。
- ブランディングの過程とは?――オープンに、そして、トライを重ねることです。