- どうしたらよりよい人生のための心構えを作ることができるでしょうか!?
- 実は、中村天風さんの生声にふれることがいいかも知れません。
- 生声にこそ魂が宿るからです。
- 本書は、多くの成功する経営者に深い示唆を提供し続ける中村天風さんに関する1冊です。
- 本書を通じて、生き様について考えるきっかけを得られます。
客観的になることとは!?
客観的考え方をするだけで人生は楽になってくる
第1章 人間の正体は気体である
客観的な視点を持つだけで、気持ちの持ちようを変えることが可能です。自分の1人称の視点だけでは見えない、広い視点で、自分を含む環境全体を見回してみましょう。そこには、きっと関係性が見えてくるはず。自分だけではどうにもならないことだってありますが、でもその関係性に注目をしていれば、自分の行うべきことが自ずと見えてきます。
実は世の中は、関係性の中で作られています。これは、過去の投稿「【仏教の教えを一言でいうと!?】完全版 仏教「超」入門|白取春彦」や「【世界の雑談、何が違うの!?】世界の一流は「雑談」で何を話しているのか|ピョートル・フェリクス・グジバチ」でも共通して論じられていることでした。どうしても人は、実在するものや人にフォーカスをしてしまいます。でもそれは、たまたま関係性の結節点が実体化しているだけであって、本質は関係性、つまりつながりの方にあります。
客観的。客観的になると、ただ、その考え方がチェンジされただけで、もう、ぐーっと生命の中に生ずる、道具の中に生ずるところの、それを完全な状態にしていこうとうという力が働き出す。これをデル・ナトゥール・ヘルトリープ(自然良能力)だと言ったろう。
第1章 人間の正体は気体である
中村天風さんがおっしゃる、「完全な状態」について、全体との結びつきを理解することを想像します。私たちは誰一人、ひとりだけで生きていける人はいない。人やものごとの繋がりの中で結果的に、自分という形が成り立っているだけで、それをまず理解するところから始めたいものです。
「ズ(図)とジ(地)の関係」というのがあります。ず‐と‐じ〔ヅ‐ヂ〕【図と地】《figure and ground》心理学で、ある物が他の物を背景として全体の中から浮き上がって明瞭に知覚されるとき、前者を図といい、背景に退く物を地といいます。私たちは、視覚的な生き物なので、どうしても目に見えやすい図の方に視点が行くので、それが主体のように勘違いしてしまうのですが、実は社会の成り立ちというのは、ジ(地)にヒントがあるように思えてなりません。
日々、大切なこととは!?
天は自ら助くる者を助く。
第2章 生き方を間違えると「心の奴隷」になる
Heaven helps those who help themselves.
なにより積極的な行動の大切さを中村天風さんは説きます。積極的な精神の下で、自ら行動を行い、人を助ける人が、結果的に自分を助けることになる・・そのことを肝に銘じる必要があるといいます。
幸運を掴むためには、行動が欠かせません。頭で考えているだけではなく、まず実践をしてみることで世界は広がります。過去の偉人・賢人も実際に行動をすることで、世界を変え続けてきました。行動をして、その姿勢から、人を巻き込む力が生まれて、変革の兆しを掴んでいくのです。
姿勢という言葉、とてもよいですね。姿形から感じられる勢い。客観的になりたいものです。
行動の大切さについては、こちらの1冊「【AI時代の生き残り方!?】ハイパフォーマー思考 高い成果を出し続ける人に共通する7つの思考・行動様式|増子裕介,増村岳史」もぜひご覧ください!
完璧な人生と言えるようにするには!?
自分を磨き上げよう、研ぎ上げようという気持ちで生きているか
第6章 本能に打ち克つ人が幸福になる
根本を考えずに末梢ばかりに囚われてはいけないということも、中村天風さんは、繰り返し教えてくれます。大切なのは、幹であり根である、それがなければ、よりよい実りはない。
この根本視点を忘れずに、自分を客観視してよりよい人生の実現に向かっていきましょう。
まとめ
- 客観的になることとは!?――繋がりの中に活かされていることを知ることです。
- 日々、大切なこととは!?――自分から動くということです。
- 完璧な人生と言えるようにするには!?――根本をとらえ、磨きをかけていきましょう。