- プレイングマネージャーのチーミング、何が大切でしょうか!?
- 実は、常に質問を続けていくことかも。
- なぜなら、全員が自らのリーダーシップを本来持っているからです。
- 本書は、プレイングマネージャーのためのコーチングを説く1冊です。
- 本書を通じて、内在するリーダーシップを表に引き出すスキルを知ることができます。
共有ゾーンがポイント!?
リーダーには、会社のビジョンとメンバー個々人のビジョンとのすり合わせの機会を提供することが求められます。個々人のベクトルと会社のベクトルとが、限りなく一致している状態が、全体最適のためには欠かせないからです。
会社のビジョン(会社が見たい絵)と自分のビジョン(自分が見たい絵)とが、一致していればいることが重要です。ひとりひとりの日常業務の積み重ねが相乗効果を発揮し、成果をもたらします。
会社もうれしいし、自分もうれしい。
部下と一体感を味わうチームマネジメント
ちなみに、ビジョンという言葉の解像度をあげるには、こちらの1冊「【MVV理解の解像度上げられる!?】理念経営2.0 ── 会社の「理想と戦略」をつなぐ7つのステップ|佐宗邦威」が大変おすすめです。
5つの質問とは!?
ビジョンをともにし、共有ゾーンを広げるために、「5つの質問」を駆使してみましょう。
質問1)このチームでどんな活躍がしたい!?
大切なのは、ビジョンが実現された状態をありありとイメージすることです。具体的にどんな状態になればよいのか、そして、その状態におけるチームとの関係性について、言語化するように促しましょう。ポイントは、あたかも同じ絵や動画を見ているように臨場感をもって描写することです。
仕事と自分が大切にしていることがつながっているということは、すなわち、会社の理念・ビジョンと本人のビジョンが重なっているということです。
魔法の質問で、会社と部下の共有ゾーンを見つける
質問2)どんな手順で進めていけばいい!?
質問1のゴールに向けてどのような行動や計画が考えられるのかを共に見出します。ポイントは、一朝一夕にものごとは成さないことを意識して、時間軸を導入することです。
質問3)実行するには、どんな知識とスキルが必要!?
質問2の行動計画に沿って、どのようなインプットやアウトプット、そして環境が必要なのかを確認しましょう。
実は、人の成長には環境ファクターもとても影響を与えます。こちらの1冊「【意志に頼るな!環境を変えろ!!】FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略|ベンジャミン・ハーディ,松丸さとみ」をぜひ拝読ください。
質問4)行動するとしたら何がひっかかる?
ものごとに変革をもたらすのは、小さな1歩の積み重ねでしかありません。どうしたら、最初の1歩を踏み出せるのか、また、その1歩を継続できるのかを明らかにして、どんなサポートが必要なのかを常に、壁打ちして明らかにしましょう。
行動に関するポイントは2つです。
- 行動を変えないリスクを考えること→行動することで、得られるメリットを具体的に想像してみましょう。
- 小さな達成感を積み重ね続けること→できなかったことではなく、できたことにフォーカスしましょう。
(人は、良くも悪くも着目した方を増幅させてしまう生き物です)
質問5)継続的に行動するには、どうしたらいい!?
上記の延長線上として、継続性を検討しましょう。習慣化に向けたステップは、次の3つのポイントで確認しましょう。
①目的の確認(この時、質問1や2が役に立ちます)
②手順のプロセスの分解
③フィードバック
もしかしたら、フィードバックだけではなく、フィードフォワードも必要かもしれません。こちらの1冊「【たったひとつの問いかけで、すべてを前に進めるには!?】「質問」だけですべてをプラスに変えていくフィードフォワード全技術|久野和禎」がおすすめです。過去の反省から、未来への行動をうながす質問を駆使してみましょう。
フィードフォワードを促す質問は、以下のとおりです。
- ①「最近どうですか!?」
- ②「これからどうしたいですか?」「これからどうしますか?」
- ③「もっと先にはどうしたいですか?」「もう少し(やることを)広げられそうですか?」
質問のレイヤーとは!?
今の自分やメンバーが、どこにいるのかを意識して、質問を考えてみるようにしましょう。
レイヤー1)案件レベル:「この案件」に取り組むスタンス
レイヤー2)現職レベル:「今の仕事」に取り組むスタンス
レイヤー3)キャリアレベル:「自分のキャリア」を作るスタンス
レイヤー4)ライフレベル:どんな「人生」を切り拓くのかのスタンス
また、自分やメンバーが「変えられること」にフォーカスすることも忘れないようにしましょう。
自分が変えることができるものは、自分、思考、行動、今、です。
誰にも夢やこだわりがある
リーダーシップは、リーダーだけが持つものでしょうか!?実は、そんなことはありません。一人ひとりの中に、自分自身のリーダーシップが存在するのです。そのリーダーシップを引き出すために、冒頭の「ビジョン」を明らかにする活動を忘れないようにしましょう。そして、自分自身に影響を与え、その影響が、チームメンバーに波及し、最後には会社、社会に波及していくような働き方を志向してみましょう。
リーダーシップとは、人が人に与える影響です。
あなたが本当に実現したいことは
マネジメントに関する疑問を説く、識学安藤広大さんによるこちらの3部作「【5つのポイントにフォーカスせよ!?】リーダーの仮面 ーー 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法|安藤広大」と「【不足が、モチベの厳選!?】数値化の鬼――「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法|安藤広大」と「【組織の本質とは!?】とにかく仕組み化――人の上に立ち続けるための思考法|安藤広大」もたいへんおすすめです。ぜひご覧ください。
まとめ
- 共有ゾーンがポイント!?――自分と会社のビジョンを言語化し、共有ゾーンを認識しましょう。
- 5つの質問とは!?――ビジョン→構造の継続に向けた質問を順番に、検討してみましょう。
- 質問のレイヤーとは!?――4つの状態(現業・現職・キャリア・人生)を意識しながら質問をしてみましょう。