【たったひとつの問いかけで、すべてを前に進めるには!?】「質問」だけですべてをプラスに変えていくフィードフォワード全技術|久野和禎

「質問」だけですべてをプラスに変えていくフィードフォワード全技術
  • 人やものごとは、どうしたらポジティブな気持ちになって前に進めるでしょうか!?
  • 実は、フィードバックよりも、未来を想像する「フィードフォワード」が役に立つかもしれません!
  • なぜなら、人は過去(バック)よりも未来(フォーワード)を創造する力を持っているからです。
  • 本書は、「フィードフォワード」を考案し日々コーチングやコンサルティングに活かす久野和禎による1冊です。
  • 本書を通じて、超有効な「問いかけ」の技術を見つけられるでしょう。

詳しくは表紙をクリック!!

フォードバックやPDCAが有効に機能しづらいのは、なぜ!?

1人で仕事をするのではなく、チームで仕事をすることで、多大な相乗効果を期待できます!

過去の投稿「【学校で教えてくれないWHOの話とは!?】WHO NOT HOW 「どうやるか」ではなく「誰とやるか」|ダン・サリヴァン,ベンジャミン・ハーディ,森由美子」は、たいへんな示唆を与えてくれました。何かを成すには、「どうするか!?」より「誰とするか!?」ということを学びました。

そして、今回取り上げさせていただく本書『「質問」だけですべてをプラスに変えていくフィードフォワード全技術』は、そんな誰かの前に進めさせてあげられるような視点をくれます。この視点を活用していると、他者に貢献できるだけではなく、知らず知らずのうちに、自分自身を変革していくことも可能です。

たとえば、コーチングのとき、部下とのワンオンワンのとき、あるいは、コンサルティングの現場など、多くのシーンで活用できるノウハウだと思います。

「フィードフォワード」のノウハウを知り、これを身に着け、実践しましょう。

フィードフォワードは、フィードバックと真逆の発想をします。

過去に起きた出来事に目を向けて「反省」を行うのが、フィードバック的な思考です。

フィードバックが機能しない理由

「反省」とは、過ちを正すことを前提にしがちです。変えられない「過去」に執着してしまうことで、希望や自信を見出すハードルとなりかねません。行動是正ももちろん大切なのですが、これだけ生き方を見出すことが重視される時代においては、「未来」何をしたいか!?という問いかけこそがポイントです。

久野和禎さんは、実は、PDCAも、フィードバック的要素が多分に含まれているといいます。Pは、一見未来を見据えたプランニングかと思えますが、過去の経験をもとに計画されることがおおいのと、特に、Cは、これこそフィードバックです。4つのうち2つもインパクトの大きなフィードバックがあるから、なかなか、前に向く原動力になりづらいのです。

ポジティブな気持ちになれば、実は自然とものごとは好転するものです。脳内麻薬がドバドバでて、毎日の行動を少しずつ変えていく力になります。脳内麻薬については、こちらの投稿「【脳内麻薬をハックせよ!】脳を最適化すれば能力は2倍になる|樺沢紫苑」もぜひご確認ください。

未来を見つめましょう!未来の視点を活用するのが、フィードフォワードなのです。

フィードフォワードとは!?

私が定義するフィードフォワードは次の2つの活動の組み合わせによって行われます。

フィードフォワードの基本① いつでも、どこでも、誰にでもできる!

この2つとは、
1)過去や現状にとらわれてしまいがちな人に対し、
 その人が未来に意識を向け、未来に働きかけていくことができるように促す。
 そのために、
2)コミュニケーションや観察を通して、相手の感情を受け止める。
というものです。

フィードフォワードを起動させるたった3つの質問とは!?

実はフィードフォワードを起動させるためのノウハウは超シンプルです!!次の3つの質問を通して、対象者が未来を向けるように促すだけ。この3つを駆使しして、毎日のコミュニケーションを未来志向にしてみませんか!?

  • ①「最近どうですか!?」
  • ②「これからどうしたいですか?」「これからどうしますか?」
  • ③「もっと先にはどうしたいですか?」「もう少し(やることを)広げられそうですか?」

たったこれだけ!でも、これシンプルでありながら、とっても深いのです。相手とのアイスブレイクをしながら、相手がどのようなレイヤーのものごとに着目しているかを見つめながら、それに対して未来をそしてレイヤーアップ(抽象化)を目指させるのです。

そういった意味では、「過去から未来へ」「具体から抽象へ」という2つのベクトルを合わせた方向を見つめさせてあげられるいい問いかけなのですね。

ものごとには、レイヤーがあります。レイヤーとは具象⇔抽象の程度で表されます。結論から言いますと、抽象概念こそ、新しい変革やそれにもとづくあたらしいパワーを人にもたらすそうです。具体的には次のようなレイヤーがあります。

  • レベル6 新しいルールの発見・開発
  • レベル5 全宇宙の抽象化+各分野に応用:
         全宇宙を整合的、階層的に理解する抽象度を持ち、かつ複数の分野で運用している段階
  • レベル4 抽象化+専門分野の読み解き:
         全宇宙を整合的、階層的に見ることが可能だと理解しつつあり、自分の専門分野で運用している
  • レベル3 具体的に理解+自分に適用:
         ゴールを実現するための方法、技術を理解し、自分自身のために運用することができる段階
  • レベル2 学び中/向上中:
         現状の外のゴールを実現するための方法、技術が存在することに気がつき、学び始めている段階
  • レベル1 現状肯定・現状維持がゴール
  • レベル0 混沌:
         何をどうすればいいのかわからない状態

これは、レイヤーを考える上で、大変参考になる視点だと思います。フィードフォワードをする中で、相手が、そして自分がどのレイヤーにあるのかを見ることは重要な視点となります。この視点を持ち続けることで、今よりも外の世界へと挑戦する志を得ることができます。

人間はほうっておけば、現状維持をするのです。この世の中にあるものは、すべてエントロピーの増大と減少のバランスの中で生きています。視点と問いで、なるべく減少の方へ、濃く、しなやかに強い生き方を志向したいものです。

まとめ

  • フォードバックやPDCAが有効に機能しづらいのは、なぜ!?――過去起点では、ネガティブに取り憑かれるからです。
  • フィードフォワードとは!?――未来への視点を重要視する問いかけです。
  • フィードフォワードを起動させるたった3つの質問とは!?――最近どう?これからどうする?さらに広げて?の3つです。日常的に使ってみましょう。

詳しくは表紙をクリック!!

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