【不足が、モチベの厳選!?】数値化の鬼――「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法|安藤広大

数値化の鬼――「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法
  • 「数字」は、あとから付いてきますか?
  • 実は、まず「数字」を考えることが大切です。
  • なぜなら、「数字」と向き合わずして成長する人は、いないからです。
  • 本書は、「数字」による客観的な不足の見える化による成長を導く1冊です。
  • 本書を通じて、自分の「数字」に対する認識をアップデートできます。

本書は、こちらの投稿「【5つのポイントにフォーカスせよ!?】リーダーの仮面 ーー 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法|安藤広大」の1冊の続編として刊行されました。ぜひあわせてご覧ください。

「数字」とはそもそも何でしょうか!?

数字を活用することで、客観的な視点でものごとを見ることができます。客観的に、「足りない部分、不足している事柄」を明確に把握することができます。

足りない部分を数字で認識することができれば、それを正しく埋めようとする、それが人の心理です。「数値化」によって、自分の行動、習慣、そして、チームや組織の行動、習慣を変えていくことができます。

熱い思いを持って話すときも、思い入れのアイデアがあるときも、どんなときでも、頭の片すみには「数字」がある。そんな戦略家であれ。

数値化の鬼

数字に向き合わずに成長できる人は、誰ひとりいません。だからこそ、まず数字と徹底的に向き合ってみることです。後から考えられること、後からついてくることはたくさんあります。「まず数字」このマインドで、目標と正しく付き合ってみましょう。

「数字がすべてではない」という言葉を、「数字は無視していい」と、都合よく解釈してしまっているのです。

「数字以外のこと」は最後の最後に

数字は先んじて考えるべきことであって、無視してしまって良いものではありません。先に数字と向き合ってしまえば、もっと早く成長することが可能です。

数字は、客観的です。だから、結果は、1(できた)か0(できなかった)として解釈することができます。だから、数字と向き合うことで、自分に厳しくいられるのです。一方で、1(できた)を得ることができれば、だれもが評価できる土台の上に立つことができるのです。

数字という型を身につければ、自然と成長曲線を描くことができます。

「数字」を味方につけるステップとは!?

5つのステップを意識しましょう。

1.「行動量」を増やしましょう。

ビジネスは結果ファーストです。目的地を決めて、行動量を上げていくことで達成を目指します。大切なのは、行動量です。その上で、正しい成果が生まれている行動を選んで、強化して(量を増やす)いきましょう。自分で業務内容を改善して、初めて人は成長することができます。有名な作品に出てくる人や、活躍するスポーツ選手を見つめる時、隠れた行動量にもっとフォーカスすることです。「行動量」をとらえる良い訓練になります。

具体的にKPIとして目標をブレークダウンしましょう。目標金額100万円を目指すためには、具体的にどのような行動の量を増やせば良いのか、この解像度が高められていない状態だと、空振り続きです。

解像度については、こちらの投稿「【思考の全体像を身に着けよ!?】解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法|馬場隆明」も大変おすすめです。

管理職やマネジャーは、自分の成果ではなく、チーム全体の成果を握ることで、チームの結果にコミットすることが可能になります。結果、チームメンバーと利害関係が一致し、正しく行動することが可能になります。「自分の成績」と「メンバーの成績」を相対してはなりません。

2.「確率」のワナに気をつけましょう。

大切なのは、量であることを忘れないようにしましょう。確率80% vs 確率50%だとしたら、80%が良いように一見見えがちです。でも、母数が10と100ならどうでしょう。10×0.8=8 vs 100×0.5=50と、成果は歴然です。結果はまず量であることを意識するのです。確率だけに意識が向くことで、自分の足かせとなってしまうことにも意識を向ける必要があります。文句ばかり言って行動しないベテランプレイヤーにならないようにしましょう。

3.「変数」に気をつけましょう。

工程を分解して数字にかえて「なぜ!?」を繰り返していくことで、正しい行動を見出すことが可能になります。これについては、過去の投稿「【いかに効率的に考えるためのスキルを身につけるか!?】小さく分けて考える 「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80%減らす分解思考|菅原健一」でも詳しく語られていますので、ぜひご覧ください。

上司からのプロセス介入も仮説だと考えましょう。ひとつの仮説であれば、それを採用する・しないは、あなたの判断になります。だから、上司は結果にだけまずコミットする必要があります。自ら「変数」を考え、それを良くしていくことが肝心です。

4.「真の変数」にしぼりましょう。

変数を考えるときに、注意すべきは、「変数は放っておけば増える」ということです。しかし、日常的に頭の中でパッと出てくる目標数は、5つが限度です。だから、増えた変数を減らす行動も必要になります。変数を減らすためには2つの事が考えられます。

1)個人として、他に変数がないかを考えて、前例を手放すこと。
2)チームとして上司やリーダーから、それは変数ではない、と指示をすること。

この2つを意識して、個人の行動管理とチームメンバーの管理を行うことがポイントです。

迷ったら、とにかく変数で分けて考えて、増えたら手放すを繰り返すことで、目標の「数字」への道筋をつけていきましょう。

5.「長い時間」から逆算しましょう。

まず大切なのは、短期のゴールです。でも、長期の視点を併せ持たなくては、仕事の永続性が担保されません。時間を味方につけるためにも、「順番」が大切です。

まずは、短期的に見ます。行動量が増えているか?1日にやるべきことができているか?日々の売上や数字の変化を見ているか?それを数値化して管理しましょう。

その上で、長期的に見ます。半年や1年後に果たしているべき目標は何か。あるいは、5年後や10年後に自分はどうなっているべきか、それを考えてみます。そして、最後には、必ず長期的な視点から逆算して、今の行動量にフィードバックするのです。

「数字」についてくるものとは!?

頭の片すみに数字を置いて働くことの重要性が伝わったのではないでしょうか。
その中で繰り返し述べてきたのが、「順番をm違えるな」という話でした。

「数字がすべてではない」のステージに行くために

数字を達成してから考えるべきことがある、あるいは、振り返られることもあるということを忘れないようにしましょう。

  • 「数字の成果」→「自分らしさ」
  • 「数字の根拠」→「言葉の熱量」
  • 「まずやってみる」→「理由に納得する」
  • 「チームの利益」→「自分の利益」
  • 「行動量を増やす」→「確率を上げる」
  • 「長期的に考える」→「逆算して短期的に考える」

左の要素をクリアすれば、右の要素がついてきたり、考えられたりします。大切なのは、目的と手段は違うということ、そして、行動が結果をもたらすという順番を意識することです。

まとめ

  • 「数字」とはそもそも何でしょうか!?――客観的に不足を認識できるツールです。
  • 「数字」を味方につけるステップとは!?――5つのステップを意識しましょう。大切なのは「行動量」と「分ける」ことです。
  • 「数字」についてくるものとは!?――ものごとの順番を間違えないようにしましょう。
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