- これからの時代において、チーム運営では、何が大切でしょうか!?
- 実は、フラットであることかも。
- なぜなら、ひとりひとりの「なぜ」を大切にしながら、価値を生み出す時代だから。
- 本書は、そんな時代のチームマネジメントの手法をまとめてくれています。
- 本書を通じて、リーダーシップとはなにかを見つめることができます。
マネジメントとは!?
マネジメントを「何とかすること」と考えると、マネジャーはmanegeする人(-er)、「何とかする人」だ。
はじめに もやもやを抱える、すべてのチームリーダーに捧ぐ
何とかするべく、チームリーダーが大切にするべきことは、「志」と「チームをゴールに導くアクション」です。
志を持つと3つのメリットがあります。
1)志を持つことで、主体性を発揮できるます。
2)志が、明確な判断基準になります。
3)志があれば、仕事が楽しくなります。
チームをゴールに導くアクションのためには、
①ゴール、②導く、③チームの3つの働きかけがポイントになります。そのために、リーダーは、なんとかするために、言動を作っていきます。
①ゴールとは、チームの総意として目指していきたい世界のことです。
②導くとは、ゴールへ至るプロセスを明確にして、ひとりひとりを導くことです。
③チームは、ひとりひとりと傾聴&対話とチーム全体の会議を通じて、チーム全体の力を最大化することです。
リーダーが大切にしたいこととは!?
ヒエラルキー型組織では、もう新しいものが生まれない
ヒエラルキー型組織では、もう新しいものが生まれない
だから、リーダーは、メンバーとともに、同じ目線でものごとを見るように、フラットなチーム設計を心がけなくてはいけません。
現代は、大抵のものが行き渡りました。たくさん同じものを作り続けることの改善活動も当然大切なのですが、一方で、ひとりひとりの意志を顕在化して、価値をゼロから作っていく試みに軸足が移っている社会になりました。
そこで大切なのは、唯一の正解がないということです。むしろあるとすれば、「愛」とか「ウェルビーイング」とかとても大きく抽象化し発散しています。ポイントは、ひとりひとりがそれらの在り方と向き合い、ひとりひとりが目指そうと想い、その時、ひとりではなくみんなと共に遠くまで行けるように、工夫するというマインドセットでしょう。
アフリカのことわざ、はやくいきたければひとりで行け、遠くへ行きたければみんなで行け。を思い出すところです。
リーダーは、リーダーシップを発揮し、チームをマネジメント(何とかする)するために2つの接点を持ちましょう。
1)1オン1→チームメンバーひとりひとりから話を聞き、ひとりひとりがモヤモヤ抱いている考えを言語化し、キャッチアップする時間です。リーダーは、5W1Hで、ひとりひとりの話を丁寧に聞きます。
2)会議→チーム全体の場において、ひとりひとりの思いを引き出し、あるテーマについて話し合い、共通の結論を導き出していくことです。あくまでリーダーはファシリテーター。自分が引っ張っていくスタンスは避けましょう。みながフラットに議論できるように心理的安全性を感じる場を作ります。
会議をどんな場にするか!?
まずは、「やること」「やらないこと」を基点に会話をスタートしてもいいでしょう。フラットにこれまでの経験やこれからのビジョンを共有しながら、言動としてDos and Dontsを決めていくことで、チームの思想を見える化しましょう。
考えるべきは、「会社が目指すゴールを踏まえつつ、我がチームはどういうゴールを目指すか」ということだ。
ビジョン=「チームのゴール」をどう設定するか
また、チームのゴール設定も重要です。
北極星はどこか?(長期)、登る山はどれか(中期)、まず登り始める登山道はどこか(短期)というふうにブレークダウンして、ひとりひとりの指針とのすり合わせを図りやすくしましょう。
リーダーの役割とは
- リーダーは、メンバーを活かすのが仕事
- そのために、フラットな場をつくる
- そして、メンバーの想いや考えを聴く
- 会議の場でもフラットに意見を出し合う
- チームはゴールを共有しているからチームなのだ
- そして、それは組織をまたがる場合も同じ
- 踏み出し、続けることが大事
であるのです。
伊藤羊一さんのその他の書籍の投稿「【ニューノーマルの働き方とは?】FREE,FLAT,FUN|伊藤羊一」もぜひご覧ください。
まとめ
- マネジメントとは!?――なんとかすることです。
- リーダーが大切にしたいこととは!?――志と、ゴールへと導くアクションです。
- 会議をどんな場にするか!?――やることをやらないことを決め、北極星と定め、ブレークダウンしましょう。