【ベクトル(方向感)を持ち、進めばOK!?】何度でもリセット|安永雄彦

何度でもリセット
  • いかに自分の意志を見極め、よりよいアップデートを重ねることができるでしょうか。
  • 実は、過去の自分やひとつの確固たる人格にとらわれなくて良いかも。
  • なぜなら、人は常に変化し続けるものだからです。
  • 本書は、自分という可能性を拓くための1冊です。
  • 本書を通じて、自己ベストを更新し続ける人生のヒントを得ます。

意志が大切!?

技術の進歩は私たちからほとんどの「できない」を奪っていきます。つまり、「できない」が理由にならない時代になってきていると言っていいでしょう。そもそも私たちには、「できない」というのはそもそもないのかもしれません。かの有名なナポレオンだって、「私の辞書には不可能という言葉はない」という言葉通り、自らの思想を貫く人生を送りました。大切なのは、「できない」ことを理由にして何もしないより、「何かできうる」可能性にかけて、リスクを取りながら自分の人生を作っていくマインドセットです。

「選択肢はたくさんあります。あなたはどっちに進みたいですか?」
そんな問いかけに即答できる人は、どれだけいるでしょうか?おそらく少数派です。

生き方の選択はより自由に そして生まれた新たな問い

まずは、自分の生きたい方向を見極めてみることが大切です。自分が何者で、何が得意で、何が好きで、今後どんな特徴特技を活かして社会の中で生活をしていきたいか、ということについて、今一度考えて見つめることで、自分の人格を知ることができます。

これには覚悟が必要です。というのも、ギャップを見える化することでもあるからです。未来ありたい姿と今のギャップ、これを積極的に認識することはできない自分を見つめることになります。でも、一方で、今後の可能性を知ることにもなります。

大切なのは、ものごとも解釈次第ということです。自分の心次第で、ポジティブにも解釈できるし、ネガティブにも解釈できる。そういうことを知りながら、上手に日々のできごとと付き合っていくことが大切なのかもしれません。

こうした積極的にものごとと関わり、自己開示をするスタンスを忘れないためにも、自らのあり方を一度検討してみることをおすすめします。

  • 自分はなんのために働くのだろうか?
  • 何のために働きたいのだろうか?
  • そのためには、自分をどう活かしていくべきか?

もう一度深く向き合い、意志をもって自発的に動ける心身を作っていきましょう。他者からの承認欲求をまず忘れて、自らが求めるベクトルを見出してみましょう。

だから、「会社に人生を託す」という考え方は幻想でしかありません。会社は、あなたに物語を提供してくれないのです。あなたは人生のものがたりを自ら見つけ出し、それを語る方法としての会社組織を活かすようにしましょう。

そもそも、会社というのは仕組みです。実体はありません。事業を仲間とともに効果的に、行うための手段でした。そうした既存の仕組みがなぜあるのか?についても、目を凝らしてみることです。

いま・ここが大切!?

ライフラインチャートというツールがあります。これは、過去の自分を振り返って、人生に対する気持ちの浮き沈みをできごとともに振り返るものです。これによって、自分が何に悦びを見出すのか、反対なことは何か、客観的に知るきっかけを得られます。

無自覚だった「心の傾向」を明らかにしてくれるでしょう。

ライフラインチャートで自分の「波」を描いてみる

自分の心に素直になれば、ラクな人生を送ることができます。自分の心の向きと異なることをするから、人は苦労するのです。自分の意識センサーがどういう感度を持っているのか、過去を振り返ることで、言語化して認識できるようにすることは大きな一歩をもたらします。

人は膨大な無意識の領域を持っていると言います。意識できることは1割程度で、残りの多くは無意識下にあるとのことです。無意識の力を毎日の生活に役立てるためにも、「自覚」を少しでも意識下に呼び寄せて、理解する工夫をしても良いかもしれません。

無意識については、こちらの1冊「【脳は、YES!?】意思決定が9割よくなる 無意識の鍛え方|茂木健一郎」もぜひご覧ください。

過去に自覚的になったら、今度はその過去から一歩踏み出す勇気を得ましょう。

長く大人としての時間を過ごすうちに、多くの人は「自分はこういう人間だ」と、いつの間にか自分で自分を規定して、その枠からはみ出さない選択を無意識に選んでしまうものです。

自分で自分を決めつけてはいけない 可能性はもっと広がる

結果として、同じような服を着て、同じような場所に出かけ、同じような仕事をして、同じような人に会いに行く。それでは過去の延長線上にしか生きられません。

本当の自分の心に耳を澄ませてみれば、自分が求めていることがわかるはずです。自分の心に従って生きていくためにも、新しい一歩を踏み出して、学びを続けてみましょう。

実は、人生通して学びは必要です。子どもも、大人も、ずっと学び。その学びこそが、人生を豊かに、新しい勇気をもたらし続け、毎日のアップデートして、生まれ変わることが可能になります。

自分の心に素直になるということは!?

何もすべてをさらけ出さなくてはいけないということでもありません。自分自身を理解する時に確固たるひとつの人格として自覚することはありません。というのも、人間は社会的な生き物であるからこそ、場面場面に応じて自分の人格を構成しているからです。

「分人」という考え方があります。こちらの1冊「【本当のあなたの「個性」はどこにある!?】私とは何か「個人」から「分人」へ|平野啓一郎」もぜひご覧ください。

ひとつの場面に、ひとつの役割(本当の自分)で勝負しなくてOK。自分の人格さえも変わり続けることを前提に、変化していく自分を楽しんでみるのも良いでしょう。

人間は社会的動物であり、その場その場で求められる役割や期待に応じて、それに沿った能力や人格の一部を使い分けるものです。

一つの場面に、一つの役割「本当の自分」で勝負しなくていい

トータルでひとつの人格を形成するのだというマインドを持ちながら、柔軟に構えていきましょう。

まとめ

  • 意志が大切!?――自分の人生を手元に引き寄せるために、意志を持ちましょう。
  • いま・ここが大切!?――過去を知り、無意識化の自己認識に自覚的になってみましょう。
  • 自分の心に素直になるということは!?――つねに変わり続ける自分を意識しましょう。
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