【定性評価を見極めよ!?】ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ――若き日のバフェットに学ぶ最強の投資哲学|グレン・アーノルド

ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ――若き日のバフェットに学ぶ最強の投資哲学
  • 投資の真髄とは何でしょうか!?
  • それは、数字ではなく、定性的な評価に紐づいているかも。
  • なぜなら、価値とは数値でははかりきれないものだからです。
  • 本書は、世界的投資家ウォーレン・バフェットさんの投資判断を詳細に記した1冊です。
  • 本書を通じて、投資脳化するための視点を得られます。
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ウォーレン・バフェットの投資哲学を過去の投稿「【長い目が何よりも大切!?】ウォーレン・バフェットの「仕事と人生を豊かにする8つの哲学」資産10兆円の投資家は世界をどう見ているのか|桑原晃弥」や「【人生とは、愛である!?】ウォーレン・バフェットの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実|デイヴィッド・アンドリューズ」で見てきました。

今回の1冊『ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ――若き日のバフェットに学ぶ最強の投資哲学』では特に、具体的な投資ジャッジについて、詳しく見ていきたいと思います。

NCAVとは!?

ウォーレン・バフェットの投資手法は、師とあおぐベンジャミン・グレアムが推奨した方式で、「正味流動資産価値投資」と呼ばれるものです。

世界にあまたある株式の中には、保有する流動資産(つまり現金や、すぐに現金化されうる売掛金、棚卸資産など)よりも安い価格で売られているものがあります。この流動資産から長期負債と短期負債を差し引いてNCAV(正味流動資産)を算出すれば、このNCAVを下回る価格で売られている企業を見つけ出すことができるということです。

このアプローチのスゴイところは、固定資産を加味していないということです。正味流動資産しか見ていないので、固定資産の価値を勘案していません。極端に保守的なバリュエーションをするのです。固定資産の中には、非常に市場価格の高い建物や車両、工場などが含まれる可能性もあるのです。でも、これらを価値のない資産だとカウントするのです。

世の中には、掘り出し物の株が存在するのです・・!!株価は、割安なのにもかかわらず、投資家に無視されて、愛されていない株式です。

NCAV投資がバフェットの投資アプローチの核心だ。

第3と第4の投資 クリーブランド・ワーステッド・ミルズとガソリンスタンド
間違いを侵さない投資家はいない。バフェットの2つの失敗

NCAV投資とは!?

「正味流動資産価値投資」の高い企業の株価は、当然上がるべきなのです。どんな企業活動が行われる可能性があるのかを見てみましょう。

1.経済環境の改善により収益力が強化される
2.経営者が自らを鼓舞する
3.他社への売却
4.企業の解散、もしくは一部事業の解散

などが考えられます。「正味流動資産価値」という定量的な視点で、スクリーニングをしてみることも大切でしょう。

こうした機会は日々、干し草の山の中から一本の針を探すような地道な作業を好んでやる投資家に訪れる。

第5の投資 ロックウッド・アンド・カンパニー
干し草の山の中から一本の針を探せ!

ところで、そもそもなぜ、「正味流動資産価値」よりも株価が下がってしまうのでしょうか!?3つの理由がありそうです。

1)経営陣が業績の足を引っ張るビジネスを続けており、毎年赤字を垂れ流しして、株主の資産を食いつぶしている。
2)株式市場が理性を失うことで、株価が不当に低い水準まで下がる。
3)株主が企業に対して株主に資する行為を行う圧力をかけていない。

ひとつここで、ウォーレン・バフェットの投資思想が見え隠れするのが、市場の評判や他者の評価を参考にしないということです。自ら、探して、自ら考えて投資をするスタンスを持つことが大切なのです。

バフェットは他人の株式市場の見通しを参考にして株を売買したことはない。

第14の投資 人間関係への投資
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定性評価の重要性とは!?

本当に大切なのは、価値を見極めるということです。「正味流動資産価値投資」という視点を持ちながらも、内実をしっかり見て、判断するのです。ウォーレン・バフェットは、ディズニーやアメックスへの投資にて、このことを実感したといいます。

ディズニーの株価は1966年、前期の一株あたり利益の十倍を大きく下回っていました。つまり株価収益率(PER)は、十倍以下だったのです。1965年、税引前利益がおよそ2100万ドル、時価総額が、8000~9000万円でした。さらに、現金のほうが負債よりも多かったのです。

でも、市場はディズニーに期待していなかったのです。『メリー・ポピンズ』で成功を収めたばかりだったのですが、制作中の作品がなかったため、成長の見込みはなく、おそらく株価は下落するという見立てをしていたのです。

しかし、ウォーレン・バフェットは、ディズニーの無形資産を非常に重視しました。貸借対照表上に現れない資産を、コンテンツの見出したのです。それまで制作していた映画コンテンツは、すでに減価償却が済み、BS上には現れません。しかし、それらのコンテンツは、繰り返し活用できるものであり、継続的な収益獲得が実は可能だったのです。

ウォーレン・バフェットは、400万ドルを投資して、ディズニーの発行済株式総数の5%を取得しました。確実な投資とするために、ウォーレン・バフェットは、ウォルト・ディズニーとも直接あって、投資判断をしました。フィジカルに情報を収集して自分の肌感を持ってジャッジをしたのです。

投資目的で有価証券や企業を評価するには、常に定性的要素と定量的要素の両方の評価が必要になります。

第14の投資 人間関係への投資
お金を稼ぐことが一番ではない。人間関係が重要なのだ

まとめ

  • NCAVとは!?――正味流動資産価値と株価を天秤にかける投資法を検討しましょう。
  • NCAV投資とは!?――4つのストーリーで正しく価値が判断されることを期待するのです。
  • 定性評価の重要性とは!?――定性的な評価はつまり、自分の肌で感じて、考えることです。
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