- 自分の人生に、どんなふうに可能性を覚えればいいでしょうか!?
- 実は、ニール・パスリチャさんの「9ルール」が灯火になります。
- なぜなら、ニール・パスリチャさん自身が、大変な人生を歩む中、見出した光だからです。
- 本書は、まさに、著者であるニール・パスリチャさんの半生の吐露であり、彼の希望です。
- 本書を通じて、自分の人生の向き合い方、毎日の考え方にフィードバックを得られるでしょう。
9ルールとは!?
自分の人生をこれまで客観視してとらえなくては、生きづらい時代がこれまでにあったでしょうか。国民総自分探し時代に、多くの人が戸惑っているのではないでしょうか。
本書は、7冊の著書を執筆し、『ニューヨーク・タイムズ』紙のベストセラー作家として著名なニール・パスリチャさんの、人生の捉え方に関する1冊です。
本書の構成は、ニール・パスリチャさんの半生で起こった事件やトラブルと思われる事象について、それに対してどのようなレジリエンスでやりすごたのかを説くものになっています。
それをストーリーとして9つのルールにまとめてくれています。
- 1)ピリオドの向こう側に続きを書く
- 2)スポットライトをずらす
- 3)今起きていることは一つのステップだと考える
- 4)自分に別のストーリーを語る
- 5)もっと勝つために、もっと負ける
- 6)思いを吐き出す時間を持つ
- 7)小さな池を見つける
- 8)アンタッチャブルな時間を設ける
- 9)振り返らず、前だけに進み続ける
これらは、すべて、ニール・パスリチャさんの身に起こったストーリーと紐づいています。ぜひ、詳細は、彼の優しい語り口の話に耳を傾け、想像力を膨らましてみてください。
人生とは、生まれた瞬間の――何にでもなれる、何でもできる、どこへでも行けるという――「無限の可能性」から、死を迎える瞬間の「可能性ゼロ」への旅だ。だから、僕は提案している。本物の勝負は、そうした選択肢をなるべくつぶさないよう勤めることではないか、と。
「続き」を考え続ける
以下では、本書内で、取り上げられている毎日のティップスを取り上げてみたいと思います。
毎朝2分間の日記が、習慣を変える!?
さまざまな事象や事件の中でレジリエンスについて考え続けたニール・パスリチャさんですが、毎朝2分間の儀式をこなすとしいます。
心を癒やすためには、心の内にあるものを外に出さなくてはならない。
2分間の朝の習慣
この2分間の儀式は、次の3つの文章を完成させることにあります。
- 私は……を手放します。
- 私は……に感謝します。
- 私は……に集中します。
たとえば、こんな感じ。
- 私は、ティム・フェリス(アメリカの起業家)と自分を比較することを手放します。
- 私は、玄関の外の漏れ落ち葉のにおいに感謝します。
- 私は、本の次の章を編集することに集中します。
言葉になることから、認識が広がり、「習慣の習慣」が作られていきます。言葉化については、こちらの投稿「【作戦名の見つけ方とは!?】きみの人生に作戦名を。|梅田悟司」も大変おすすめです!
視点を切り替えるための3つの問いかけとは!?
ものごとを捉える切り口を変えることも人生には役に立ちます。
次の3つの質問を投げかけてみましょう。たとえば、悩んだときとか、困難なとき、自分のストーリーを別の角度から引き出したいときなどに、思い出してみましょう。
1.これは死ぬときに重要なことか?
2.これは自分でなんとかできることか?
3.これは自分が自分に語っているストーリーなのでは?
私たちは、自分にとって良くないことが起こると、すべてが暗転するような気持ちになってしまうのです。でも、それって自分の人生にとってごく一部の事かもしれません。だから、冷静に、この3つの問いを通じて、全体感覚を取り戻してみましょう。
ちなみに、レジリエンスについては過去の投稿「【今を生きるには、新しいOSが必要!?】青虫は一度溶けて蝶になる|藤田一照,桜井肖典,小出遥子」がおすすめです!ぜひあわせてご拝読ください。仏教というフィルターを通じて、世界を認識すること自体が、レジリエンスにつながるようにも思えます。
まとめ
- 9ルールとは!?――ニール・パスリチャさんの見出したレジリエンスにかかわる9つのルールを活用して、毎日の出来事と人生との距離感をはかってみましょう。
- 毎朝2分間の日記が、習慣を変える!?――自分の気持ちを出すことを忘れずに、3つの文章を完成させる心のエクササイズに取り組んでみましょう。
- 視点を切り替えるための3つの問いかけとは!?――ものごとについて悪いというジャッジは、すべてを悪く見せがちです。一度冷静な視点を取り戻しましょう。