【1視点と3ルール!?】端的に伝える技術|アキヤマ・ダイジロウ

端的に伝える技術
  • なぜ、あなたの話は、相手に伝わらないのでしょうか!?
  • 実は、あなたのスタンスの問題かも。
  • なぜなら、相手はあなたが言いたいことではなく、自分が聞きたいことを聞きたいから。
  • 本書は、そんな視点の転換を促す1冊です。
  • 本書を通じて、コミュニケーションとは!?を考えるきっかけを得られるでしょう。

ロジカルシンキングは、二の次!?

伝える技術を磨くのに、いきなりロジカルシンキングを鍛えるのは、不適切です。理由は、「大事な視点」が抜けてしまうから。

そもそも何の問いに対して答えるのか?
という視点だ。

第3章:ロジカル・シンキングの罠

相手の問いかけは、非常に曖昧である場合がほとんどです。

例えば、「先月配属された、Aさん、どう?」のように、上司から問いかけられたとしましょう。これに対して、即答できるでしょうか。たとえば、ロジカルに、「立ち上がりが早いと思います。先週すでに契約目標を達成しました。新人としては最短記録ですよ」と答えたとしましょう。完璧な答えです。

でも、上司は、Aさんが単にチームに馴染めているかどうか、確認したかった場合どうでしょう。

「相手が聞きたいこととは何か、に真剣に向き合うこと」が、実は、何を話すかよりも圧倒的に大切なことであるのです。

まずは、「相手のどのような問いに答えるのか?」ということに目を向けるべきなのである。言い換えれば、相手が本当に聞きたいことは何か、を考えるということだ。

第3章:ロジカル・シンキングの罠

聞き方については、ぜひこちらの投稿「LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる|ケイト・マーフィ」もあわせてご覧ください。

端的に伝えるには、自分が何を喋るか?ではなく、相手が何を聞きたいか?にスタンスをシフトする必要があります。

1つの視点、3つのルールとは!?

1つの視点、3つのルールを、今日から運用しましょう。

1つの視点
自分がなにかを伝えようとするとき、視点を自分ではなく相手にシフトさせましょう。そして、そもそも相手は何を聞きたいのか、を具体化するアプローチをとるのです。

相手に話が伝わらない原因は、おもに次の3つが考えられます。まず視点の転換をポイントに修正しましょう。

<伝わらない理由>
 1)あなたが相手の質問に答えていないから。
 2)相手の聞かれたことに対して伝えすぎている。
 3)相手に全体像が見えない話し方になっている。

そして、2と3の理由をクリアするために、次の3つのルールを運用します。

「伝わる」3つのルールは、以下のとおりです。

ルール1:答え→根拠で伝える。
「問われていること」に対してストレートをなげましょう。そして、その答えを示す理由を述べます。

ルール2:グルーピングして伝える。
話す内容を同質のものをくくって伝えます。たとえば、理由は定量的なもの、定性的なもの、それぞれ2つあります。詳しくは・・。という感じで、まとまりを作ることで、相手が受け取りやすくなります。

ルール3:削ぎ落として伝える。
話すことが複数にわたり、複雑になる場合、特に強弱をつけることがポイントです。100伝えても、全部伝わるはずがありません。厳選して10にしましょう。

伝える本質的なテクニックとは!?

上記の1つの視点と、3つのルールを運用する際に、さらに深い問いを自分の中に持ちましょう。

1)暗黙の前提が明らかになっているか?
暗黙の前提が見つかったら、臆することなく聞きましょう。「みなさんが言っている○○って、××のことで認識あってますか?」みたいな

2)事実と推測を区別できているか?
事実と憶測を区別して話すことについて、意外と混同して話してしまうことが多いです。重要度が異なるため、区別して伝えられると良いです。

3)漠然とした問いは、その問いの内実を明らかにできているか?
漠然とした問いかけについては、答えつつも、本当は何を問われているのかを明らかにするアプローチで臨みましょう。

端的に伝えるために大事なのは、「自分の説明をロジカルにすることではなく、相手の聞きたいことを起点に話をすることである」という気づきだ。

第3章 ロジカル・シンキングの罠

まとめ

  • ロジカルシンキングは、二の次!?――大切なのは、相手の問いに答えることです。
  • 1つの視点、3つのルールとは!?――相手の問いに気づき、答え→根拠、グルーピング、削ぎ落としてシンプルに答えることです。
  • 伝える本質的なテクニックとは!?――暗黙の前提、事実と憶測をケアしましょう。
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