- 問題解決って、とても興味深いですよね。
- 実は、4つの型を知るだけで、会社の問題の9割は解決するかも。
- なぜなら、企業は持続的に収益を上げていくという基本的な方針にどこも違いないためです。
- 本書は、企業に起こりうる問題を大別し、その解決のための視点をレビューした1冊です。
- 本書を通じて、いかに問題解決を行うのかの全体俯瞰を得ることができます。
企業に起こりうる「問題」とは!?
問題解決と一口に言っても、やり方は一つではないからです。
はじめに 会社では色々な問題が起こる
企業で起こりうる問題点の多くは、次のように大別されます。
1)業務ミスやスケジュール遅れ
2)営業の売上目標達成
3)事業の成長や収益性
4)新規事業の立ち上げ
問題≒悪いことという風にとらえると上記4視点は、少し違和感を覚えられるかもしれませんが、実は「問題」=「現状」と「目標」のギャップであると理解しやすくなると思います。
大切なのは、問題の種類を見極めて、問題解決に直結する視点を選択することです。
問題解決のプロセスと着眼点とは!?
問題を高い確率で解決するためには、目の前にある問題の種類に合わせて対応していく必要があります。
はじめに 会社では色々な問題が起こる
それぞれの問題に合わせたスキルセットを用いましょう。
1)業務ミスやスケジュール遅れ→ミスをなくす→「なぜなぜ分析」
2)営業の売上目標達成→売上目標を達成し続ける→「構造化(見える化)」
3)事業の成長や収益性→収益性・成長性UP→「仮説思考」
4)新規事業の立ち上げ→新ビジネスの創造→「ストーリー」
1~3と4では、大きく問題解決のステップも異なります。
1~3では、次のようなステップを踏みましょう。
- ステップ1)「問題分解」――特に悪い部分を特定しましょう。
- ステップ2)「原因分析」――なぜ起きたのかを追究しましょう。
- ステップ3)「課題抽出」――事実を収集して、課題としてまとめましょう。
- ステップ4)「解決策立案」――具体的なアイデアを作りましょう。
- そして、実行して検証の上、次の計画にフィードバックします。
4では、次のようなステップを踏みましょう。
- ステップ1)新規事業のヒントとなる「気づき」を獲得しましょう。
- ステップ2)「売れるストーリー」を考えます。誰に、何を、いくらで、提供するのか?がキーQです。
- ステップ3)「できるストーリー」を考えます。ビジネスプランを完成させます。
ポイントは、バリューチェーンと、ヒト・モノ・カネなどの経営資源の活用です。 - ステップ4)「検証」では、事業の可能性を確認しましょう。
事業の解像度をUPさせるための視点集としてぜひこちらの1冊「【思考の全体像を身に着けよ!?】解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法|馬場隆明」もあわせてご覧ください。
ビジネスプランを創造するときは、次の視点を洗い出してみることもポイントです。
①自分の中の感情
②目の前にいる相手の不満
③自社の強み
④業界に対する違和感
⑤世の中のトレンド
実は、ステップ0が最も大切!?
問題解決は、「どんな問題に取り組むか」を定義することから始まります。これを「ステップ0(現状分析)」と呼んでいます。つまり、「取り組むべき問題が4つの問題のうちのどれか」を認識します。ここでいう「問題」とは、あるべき姿(目標)と現状の差のことです。
問題解決は「問題の定義」から始まる
このステップ0は、じっくりと取り組みましょう。ないがしろにしてはいけません。
大切なキーQは、「そもそも、説くべき問題は何か?どういう種類の問題なのか?なぜ、その問題を解決したいのか?」です。まずは、丁寧に確認していきましょう。
問題の特定については、こちらの投稿「【問題とはなにか!?】いまあなたに必要なのは答えじゃない。問いの力だ。|岸良裕司」もぜひご覧ください!!おすすめです。また、具体的なステップについては、こちらの1冊もとても興味深いです。「【解決策を作ってPDCAを回すには!?】新版 問題解決プロフェッショナル|齋藤嘉則」おすすめです!
まとめ
- 企業に起こりうる「問題」とは!?――4つに大別されます。
- 問題解決のプロセスと着眼点とは!?――問題の特定、課題の設定、解決策の策定と検証です。
- 実は、ステップ0が最も大切!?――問題の特定を丁寧に行いましょう。「そもそも」もキーQです。