- 問いが、大切な時代とはよく言われますが、そのための「問題」とは何でしょうか!?
- 実は、「問題」とは、現状と目標のギャップの間に生まれるものです。
- なぜなら、目標不在では、単なる対症療法だからです。
- 本書は、問いの解像度を上げることで、より良く問うことを学べる1冊です。
- 本書を通じて、目標を持つことの大切をさを知ることができるでしょう。

「問題」とは何か!?
より良いことを目指すときに、「問い」が大切です。いかに○○できるか、に向き合って、改善を繰り返す営みは、どこかゲームにも似ており、熱中してしまえば、とても有意義なことになります。
そのためにも、「問題」についての解像度を上げることが大切です。
「問題とは、現状と目標とのギャップである」という定義が明らかになると、問題を定義するためのシンプルな問いもおのずと明らかになる。
問題を正確に定義しているか?
問題を正確に定義するには、以下の3つの「問い」が大切です。
1)現状を聞くための質問
「望ましくない現象は何ですか?」
2)目標を聞くための質問
「望ましい現象は何ですか?」
3)問題を定義するための質問
(「望ましくない現象」と「望ましい現象」を読み上げて)
「このギャップが問題ですよね?」
この3つを導入で、あるいは、プロジェクトの途中経過で大切にしましょう。
また、質問であることもポイントです。結論として提示するのではなく、相手方に内発的に生まれる意志を大切にすることと、チームで共有する意味にも重きをおいて、ディスカッションしましょう。
なぜ、対症療法に走るのか!?
こうして「問題」の解像度が上がりましたが、人は、どうしてもこの「問題」を忘れがちです。というのも、「目標」を日常生活の中で、認識することが難しいからです。
人間は、つい目の前の症状に対処しようとする。先述したように人には自己防衛本能があり、目の前の痛みに対処したくなるのは人間の性だ。
なぜ対症療法に走るのか?
対症療法では、問題が解決しない!ということに意識的になりましょう。
それはなぜか?
目の前の症状がなくなっても、目標が達成されない限り、問題は解決しないからです。

人のせいをやめてみよう!?
問題の定義、問題解決のための解決策の検討、実行と結果のレビューに際して、人のせいにするのをやめてみましょう。
組織のせい、上司のせい、社風のせいとか、あるいは、自分のせいとか、人にまつわる点に失敗の原因をさがしても、問題が解決しないのは明らかです。人のせいにしていては、よい縁をつくるのが難しくなってしまうだけではなく、悪い問いの負のスパイラルにはまりがちになります。
では、なにに原因を求めるのか!?
一つ、うまい手がある。
人のせいにしても問題は解決しない
それは「思い込み」のせいにすることだ。
研究や開発などで、実験をすると想定外のことが起きることがある。そのときに実験結果に対して文句を言う人はいないでしょう。それよりもどこに思い込みがあったのかを考えるはずです。実験をしているときには普通にやっている「思い込み」のせいにすることを、日常生活でもやれば良いのです。
もっというと、毎日を実験にしてしまえばいい・・「目標」へ向かって生きることを、実験としていろいろトライアンドエラーを繰り返していけば良いのです。
仕事も、ゲームのように失敗から目標クリアにつながる学びを楽しむことはできる。しかも、仕事ではお金ももらえるのだから、ゲーム以上の極上の学びのエンターテイメントといえないだろうか。
人は失敗を楽しむようにできている
「思い込み」で思い当たるのが、仏教の考え方です。人の思いをすべて幻想だとする仏教の視点にたてば、人の視野の狭さに気づき「思い込み」に意識がむきやすくなるとおもいます。ぜひこちらの投稿「【ありがとうの習慣を持とう!?】心配事がスッと消える禅の習慣|松原正樹」をご参照ください。

まとめ
- 「問題」とは何か!?――現状と目標とのギャップです。
- なぜ、対症療法に走るのか!?――目の前の問題に反射してしまうからです。
- 人のせいをやめてみよう!?――「思い込み」のせいにしてみましょう。
