【ニューノーマルの働き方とは?】FREE,FLAT,FUN|伊藤羊一

FREE, FLAT, FUN
  • ニューノーマル時代においてどんなリーダー像を目指すべきか、あるいは、自分自身どのように働くべきか?そんな考えをコロナ禍をきっかけに考えた方も少なくないでしょう。
  • 実は、伊藤羊一氏が定義する3つのF、FREE, FALT, FUNが大きなヒントになるかもしれません。
  • なぜなら、この3つのFこそ、自分を導き、そして結果的に、人を、社会を導く大切なマインドだからです。
  • 本書は、ZホールディングスのZアカデミア学長として、多くの社内外のリーダー育成に活躍する伊藤氏のリーダーの要諦を詳しく知ることができます。
  • 本書を読み終えると、「リーダーとはなにをする人なのか」「どうすれば人を共通のゴールへと導けるのか」といったことが腑に落ちるようになり、結果として、チームや組織において大きな成果を出すことに役立てることができるでしょう。

FREE――いま、常識からの解放が起きている

おそらく、「毎日出社」ということには戻らないでしょう。そのような変化が一気に起きました。私たちの社会や生活の基礎にあったこれまでの”常識”が、いま音を立てて崩れ去っているのです。

FREE――いま、常識からの解放が起きている

コロナをきっかけに、社会の変化の速度が加速したといいます。

コロナ以前の社会でも、少しずつ、テレワークやリモートワークの可能性が探られていました。でも、それがコロナという一大事をきっかけに大きく社会全体に広がった意義は深いと思います。

会社だけではなく、行政や政府をも変えた世界的事件で、結果的に、個人の働き方、生き方も変わりました。

そのことで、一人ひとりが真剣に働き方や生き方を考えざるをえなくなっている、とも言えると思います。

伊藤氏は、こんな時代を生きるには、FREEのチャンスが広がっていると言います。何者にも縛られずにひとりの人間として「自由」に生きることができるはずだと。

FLAT――「一人ひとり」がちがう存在である

つまり、オンラインよりも対面という、これまでの常識から解放される(FREEになる)と、「対面でオンラインでもOK」という、一人ひとりが選べるFLATな状態が生まれるということです。他にも広く目を向けてみると、たとえば「大都市」と「地方」といったことでも同じことがいえるでしょう。

FLAT――「一人ひとり」がちがう存在である

これまでの常識が変わった中で、私たちは選択できる余地を得ました。

例えば、打合せにしてもオンラインか対面か選べますし、もしかしたら、都市に住むか、地方へ行くかさえも選べるようになってきている人も多いのではないでしょうか。

これは、つまり時間からの解放と言ってもいいかもしれません。時間の使い方から解放される可能性が増えている中で、それをどう活用するのか?という自由を手にすることが増えました。

でも、私たちはその自由に慣れていません。

どうしたら、少し余る時間を活用できるのか、一人ひとりが考えていきたいものです。

目線を転じると、まだまだ仕事の大半がリアルな、例えばソーシャルワーカーの方や、製造業、建設業の方など、多くいらっしゃると思いますが、技術の進展によって、新たな時間を得る可能性は、ゼロとはいえません。

過去の投稿「【1】2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ|ピーター・ディアマンディス,スティーブン・コトラー」では、技術が指数関数的に進展する可能性が描かれていました。

FUN――自分で決めれば楽しく生きられる

仕事や生活において様々な局面で選択肢が増え、自分が望むように意志を決められたなら、どんどん「FUN(楽しい状態)」になっていきますよね。自分の意志で自分の行動を決めることができれば、楽しくハッピーになる。

FUN――自分で決めれば楽しく生きられる

自分の意志を大切にして、生きていると、自分の人生を生きているという実感があるかもしれません。
(もしかしたら、制約を受けている自分との対比がないと、実感はできないかもしれませんが)

確かなことは、これまで以上に、時間を生産的に、有意義に使える可能性を私たちは持ち始めているということでしょう。

まとめ

  • FREE――常識から解放され、ひとりの人間として自由に生きるそれは、「自分を導く(Lead the self)」活き方。
  • FLAT――一人ひとりが、異なる意志を持つリスペクトされるべき存在であるそれは、「他者を導く(Lead the people)」生き方。
  • FUN――一人ひとりが意志を決められれば、楽しく幸せな社会になるそれは、「社会を導く(Lead the society)」生き方。
  • リーダーは、Lead the selfによって最終的に出てくる「志」や「信念」や「譲れない想い」といったゴールの部分を、個人においても組織においても、そして社会全体においても設定する必要があります。

3つのFのマインドで、まずは自分自身のリーダーシップを発揮することが新しい世界を豊かに生き抜いていくには大切なのかもしれませんね。

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