【ヒントは、職人から経営者へ!】どんぶり勘定だからこそ、あなたの会社はこれから伸びる! ~小規模事業者革命~|立石裕明

どんぶり勘定だからこそ、あなたの会社はこれから伸びる! ~小規模事業者革命~
  • どんぶり勘定だからこそ、小さな会社は大丈夫ってどういういことでしょうか!?
  • 実は、どんぶり勘定であっても、いままで生き残ってこられた、ということがポイントなのです。
  • なぜなら、それだけムリ・ムダ・ムラがあったはずなのに、それを努力や工夫でカバーしてきたのです。だから、すこし工夫をするだけで、もっと成果が上がるのが、日本の多くの小規模事業者かもしれません。
  • 本書は、自身も淡路島で宿泊業を営んでおり、現在は、国の政策のアドバイザーをつとめる立石裕明さんによる、小規模事業者の持続化にかかわる1冊です。
  • 本書を通じて、どのような視点で事業をまず見れば良いのか?が明らかになるでしょう。

詳しくは表紙をクリック!!

売上と利益の管理の仕方とは!?

「売上と利益の表」を作ると、「売上より利益が大切」であることに気がつきます。

人情でつながる仕事より、利益を優先する

この「売上と利益の表」というのは、案件や顧客ごとに、「売上」と「利益」の額で、上位順に並べる表です。気づくことは多く、売上は高くても利益にたいして貢献してくれていない案件が浮き彫りになります。その反対もしかりで、売上はそこそこなのにも関わらず利益が他の案件よりも出ているものも見つかるでしょう。

ここに、小規模事業者の生き残るヒントがあります。大切なのは、既に日本の経済が多くを取れば、利益が潤沢に出るモデルが運用できていないという視点に立つことです。最も大切なのは、たくさん売ることではなく、利益を確保すること、このマインドセットを持ちましょう。立石裕明さんによると、国でさえもこのスタンスに舵を切ったといいます。

この法律を成立させるために、国はこれまで持っていた「哲学」を変えました。そもそも、これまで国は右肩上がりの「成長発展」を目指してきました。経済活動ですから、成長発展を軸とするのは当然だったと言えます。

小規模企業振興基本法

この法律の中では、事業を継続させることも大変だから、これを振興・応援することを国が明言しているというのです。拡大だけではなく、維持でも立派ということです。

だから、経営も変わる必要があり、昔からのつながりやご縁も大切ですが、しっかりその案件や得意先で利益がでる構造担っているのかを、今一度、確認してみましょう。

この見える化のために立石裕明さんは、国に働きかけて作成しました。それが、「経営計画つくるくん」です。基本情報をなんと30分で入力していくだけで、基礎資料ができあがる仕組みになっています。上記の「売上と利益の表」も作成可能だそうです。

仕入れの管理の仕方とは!?実は、掃除も大切!?

どんぶり勘定を採用する小さな会社にとって、仕入れの適正化が課題にもなります。ざっとこんなものかな、欠品したらいやだから、余ってもまかないにすればいいし、万が一のリクエストに応えられなかったどうしよう、ということで、余計な仕入れをしがちです。でも、これでは、キャッシュを圧迫するだけではなく、会社の物理的なスペースも圧迫することになります。

儲かる会社は整理されている

儲かる会社は整理されている

いま在庫管理をしていない会社は、それをするだけで利益が創出されます。

経営改善は”とりあえず”掃除から

経営改善は”とりあえず”掃除から

不要な在庫や製品、万が一で仕入れて倉庫を圧迫しているモノを片付けてみましょう。すると不思議なことに新しい着眼点を得られたり、物理的なスペースが生まれるので、お客さんが呼べたり、いろいろな良いことがあります。まずは、現状の片付けからはじめてみるのもとても重要なポイントですね。

経営者を目指すには!?

立石裕明さんも次のような言葉を語ってくれています。

「職人」から「経営者」へ

「職人」から「経営者」へ

これ、米国の小規模事業者再生のレジェンド、ガーバーが言うこととシンクロしているんです。ぜひ、こちら「【経営者が本当にやるべきこととは・・!?】ガーバー流 社長が会社にいなくても回る「仕組み」経営|堀越吉太郎」の投稿もご覧いただきたいのですが、ガーバーも、いかに「経営者」になれるか、を追求しています。

組織の代表には、3つの要素が混ざり合っています。「職人」「マネージャー」「起業家」です。職人というのは、自分の腕で売上を確保する要素のことで、一方「起業家」は、仕組みをもとに、組織を未来に向けて指揮していく人のことです。

このうち、徐々「職人」から「起業家」へと進化を遂げていくのが望ましいといいます。まさに、立石裕明さんのご指摘とリンクするところであり、「起業家」を実現するための仕組み構築の第一歩が、上記で取り上げた「売上」と「利益」と「仕入れ・在庫」の確認なのだと思います。

まとめ

  • 売上と利益の管理の仕方とは!?――それぞれを案件や得意先別に上から順番に並べて眺めて、気付いたことを確認してみましょう。
  • 仕入れの管理の仕方とは!?実は、掃除も大切!?――ムダを徹底的に排除することで、利益確保に繋がります。
  • 経営者を目指すには!?――現状の「売上」「利益」「仕入れ・在庫」を確認することから始めましょう。

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