【誰しもが、本来起業家マインドを持ちうる!?】スタートアップ的人生(キャリア)戦略|リード・ホフマン,ベン・カスノーカ

スタートアップ的人生(キャリア)戦略
  • スタートアップやベンチャー的生き方は自分には関係ない!?
  • 実は、誰もが、スタートアップ/ベンチャー的生き方を志向する時代かも!
  • なぜなら、時代は常に変化し、とどまることを知らないからです。そして、私たちの祖先もそんな厳しく激しい外部環境の中を生き抜いてきました。
  • 本書は、これからの時代を起業家マインドでどのように生き抜くかの1冊です。
  • 本書を通じて、私たちの根底にある創造性に火を灯すきっかけを得られるかもしれません。
リード・ホフマン,ベン・カスノーカ
¥2,178 (2024/02/21 14:19時点 | Amazon調べ)

これからの時代を俯瞰すると!?

人はそもそも起業家である。そう聞いていかが思いますか。自分は、ベンチャーやスタートアップの社長のように志高く、リスクに立ち向かって仕事なんてできないよ!って思う人も少なくないと思います。でも、あなたの人生の主導権は誰が握っているでしょうか、限られたリソース(資源)を投下して、よりよい成果(幸福な時間、人生)を得られるように、トライし続けるという点においては、あなたも起業家なのです。あなたという人生の。

なぜ誰もが起業家なのかというと、人はみな「自分自身の運命の手綱は自分で握りたい」、そして「常に創造的でありたい」という思いがDNA(遺伝子)に組み込まれているからだ。

はじめに 人はみな起業家

キャリアを巡る環境は常に変化し続けているし、これからも変化を加速させていくでしょう。現に、AIが登場したことに寄って、人の仕事の在り方が少しずつ変わっていくように見えています。「世界的なテクノロジー革命」は、人材の流動性をさらに高めることでしょう。生まれていく仕事、失われていく仕事の中で、人は改めて仕事と仕事に向き合う自分自身を再発見しなくてはいけません。

また、終身雇用の在り方も、勤め先と働き手の間の長い付き合いの取り決めごとが難しくなっている今、再検討されるべき状況ではないでしょうか。会社に生涯の忠誠を尽くすことを引き換えに、人材教育と終身雇用が保証されていましが、しかし従来のようなキャリアパスが崩れると、前の世代が受けたような人材教育もなくなってしまいます。

終身雇用に代わって成果主義に基づく短期契約や委託契約が広まり、双方の意思でいつでも契約が打ち切られる可能性があります。ひとりひとりが、新しいキャリア形成の在り方を今一度考える、そんな時期に来ているのです。

変化には、チャンスと難題の両方がつきものですが、スタートアップ的発想と具体的なスキルで乗り切ってみるのはいかがでしょうか。

本書では、次のようなアクションを提示してくれます。

  • 自分の資産、大志、市場環境の3つの歯車を組み合わせて競争上の強みを身につける。
  • ABZプランニングの手法を使って自分の強みを活かすための最優先プラン(プランA)を作り、周りからの意見や教訓をもとに改良しながら練り上げていく。
  • 中身を伴ったサステナブルな人間関係を培い、それを土台にして強力なプロフェッショナル・ネットワークを築く。
  • 好奇心を養い、偶然の幸運を大事にして、思いがけない機会を生み出す。
  • 仕事上の機会を追求しながら、正確に状況を見極め、賢くリスクをとる。

大きくは、自分のバリューの見極めと方向性の設定、人との関係構築、リスクテイクという3つの視点が重要です。

自分と、社会、価値のすり合わせとは!?

強みの歯車は3つの要素、資産、大志、市場環境で見極められます。

私(リード)が実践しているのはまさにそれで、弱点にはあまり取り組まない。

第1章 強みを培う

弱みよりも、まずは、強みに着目しましょう。弱みを減らしても平均にしかなりませんが、強みに着目すればより多くの価値を提供することが可能になります。また、強みを組み合わせれば、オンリーワンにだってなれます。まずは、強み!

そして、社会に何をもたらしたいのか、貢献したいのかを見出しましょう。人は一人では生きていくことができません。人とのご縁の中で、自分が育まれていくのです。なので、社会全体に対してよりよくなるような志向性を持つことが、結果的に自分に対しても何らかが還ってくる循環の中にいられるようになります。

実は、禅でもこうした教えを大切にします。くわしくはこちらの投稿「【あなたの「人生の軸」は!?】感情の整理ができる人は、人生うまくいく|枡野俊明」など、禅マインドに関する投稿をぜひご覧ください。おすすめです!

私たちには、かつてないほど大志を自由に遊ばせる余地があるのだから、さまざまな選択肢の利点を考えてみよう。

第1章 強みを培う
リード・ホフマン,ベン・カスノーカ
¥2,178 (2024/02/21 14:19時点 | Amazon調べ)

自分はどこかで見つけるものではなく、すでに内在しているものです。人はもともと、自分の成長に応じて、あるいは世の中の移ろいに応じて変わっていくものです。「本当の自分」は発見するようなものではなく、行動や経験をとおして生まれてくるものです。

自分の戦略と人間関係の重要性とは!?

いくつかのキャリア戦略を描くことができます。著者らは、ABZのそれぞれが大切だと説きます。プランAは、「現状」のプランです。プランBは、目標や目的、あるいはたどり着くルートが変更になった場合に採用されるもので、基本はプランAと変わりません。プランZは、にっちもさっちもいかない場合の対比地で、たとえば、実家に戻ってみるなどです。最悪のケースにも備えられるからこそ、新しいチャレンジに全力投球できます。

また、キャリア形成のために1つ、あるいは複数のプランを同時並行させる方法もあるでしょう。

  • 一点集中キャリア――1つの仕事に徹底的に打ち込むことです。
  • 副業キャリア――プランAに集中しつつも、1つか2つの副業も維持することです。
  • ポートフォリオ・キャリア――複数の収入源があり、3つ以上の活動を進行して行うことです。

働き方が多様な今、環境の要請にしたがって、いくつかのキャリアを並行させることも重要かもしれません。

また、環境の要請を得るためには、人との繋がりが書かせません。セレンディピティを呼び込みましょう。3つのつながりを考えてみると良いです。

  • 盟友――ビジネスで、同じ釜の飯を食う友のことで、金銭を超えた繋がりを常に維持している仲間です。
  • 弱いつながり――顔見知り程度ですが、いつでも気軽に連絡を取れる関係です。新しいコミュニティへのパスに互いが鳴りえます。
  • フォロワー――インターネットであなたをフォローしている人のことです。あなたのビジネスの支援者になってくれるかもしれません。

キャリア戦略については、「【キャリア観にアウフヘーベンを!?】キャリア・ウェルネス「成功者を目指す」から「健やかに働き続ける」への転換|村山昇」についても、かなりおすすめ!!現代のキャリアを取り巻く環境や、戦略について俯瞰視点を得られます。ぜひご覧ください。

実は、この書籍については、3つも投稿も作ってしまいました!2つめと3つめは、以下からご覧ください。

【仕事も守破離、「怠惰な多忙」に身を任せるな!?】キャリア・ウェルネス「成功者を目指す」から「健やかに働き続ける」への転換|村山昇」「【あなたにとって会社とは!?】キャリア・ウェルネス「成功者を目指す」から「健やかに働き続ける」への転換|村山昇

まとめ

  • これからの時代を俯瞰すると!?――「自分のキャリアはこうありたい」という意識を持ち、起業家マインドで歩みを止めないことが大切です。
  • 自分と、社会、価値のすり合わせとは!?――資産、大志、市場環境の掛け算で、強みを見出しましょう。
  • 自分の戦略と人間関係の重要性とは!?――自分のキャリア戦略を描きつつ、人と繋がり機会を作っていきましょう。
リード・ホフマン,ベン・カスノーカ
¥2,178 (2024/02/21 14:19時点 | Amazon調べ)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!