【「対話」をプロデュースせよ!?】21世紀を生き抜く3+1の力|佐々木裕子

21世紀を生き抜く3+1の力
  • どうしたら、これからの時代を生き抜く力を得られるでしょうか!?
  • 実は、社会の変化をまず、見極めることが大切かもしれません。
  • なぜなら、これからの社会は、これまでのやり方が完全に通用する時代ではないからです。
  • 本書は、チェンジウェーブ代表佐々木裕子さんによる、次世代のスキルセットを説く1冊です。
  • 本書を通じて、自分のキャリアとスキル戦略により良いフィードバックを得られます。
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10の変化とは!?

これまでとこれからの社会は大きく構造が異なります。10の変化を見つめてみましょう。下記は、テクノロジーや技術革新市場の変化を定量分析し続けているガートナー社が2010年「The Future of work」というレポートでまとめたものです。

  • 1  予測不可能かつ複雑なタスクが、仕事の大半を占めるようになる。
  • 2  各分野の専門性をもつ人々が「ぱっと集まり、ぱぱっと問題解決をし、ぱっと解散する」ような、機動的なプロジェクトチームワークが増える。
  • 3  これからのプロジェクト型チームは、「同じ釜の飯を食べた仲間」といった昔ながらの関係の濃いチームではなく、「 Facebookでつながっているがお互いに仕事をしたことはない」といったような「緩くて広いつながり」のネットワークから組成される。
  • 4  自分の組織の中の人々だけでなく、「同じエコシステムの中にいる影響力のある人々」と密接に協働しなければならない仕事が増える。
  • 5  「複雑な問題に多様な人々と協同して取り組む力」は、当面は「標準化」したり「パターン化」することはできない。
  • 6  「言われたことをやる」のではなく、「自分で考え、新しいものを創り出す」ことがより強く求められるようになる。
  • 7  エクセルのデータを分析して判断するのではなく、実際に(バーチャルな環境下も含め)実験し、やってみて、その反応を見て判断するようになる。
  • 8  新しいトレンドや大きな構造変化を予測する仕事が急増する。
  • 9  組織や国境等の「枠組み」を超える多様な人脈・ネットワークをもつことが、より大きな資産になっていく。
  • 10  職場はより「バーチャル」になっていく─機動的プロジェクトチームが開く会議は、時差や組織をまたぐようになり「いつでもどこでも」仕事できるようになる。

まず、企業が固定費を下げようとするために、フリーランスが世の中に拡大します。定年後も働く人が増大することも、フリーランス増加を加速させるでしょう。複業や副業という働き方が一般化する中で、ジョブ型のしごとアサイン案件が増えていきます。

組織の中だけではなく、自分のネットワークから得られる仕事をのシェアも拡大するでしょう。

そうした中で、言われたことだけをする人は、自然淘汰されてしまいます。内発的な動機づけされた個人が、互いに切磋琢磨しながらプロジェクトを推進するようになります。仕事の進め方も、同時多発的に、かつ小さくトライを繰り返しながら、修正をかけていくアジャイル型の進め方が一般化していくでしょう。

21世紀に求められるのは、「自分で考える力」「人と共創する力」、そして「自己進化する力」です。

第2章 21世紀スキルとは何か?

働き方の変化とは!?

20世紀は、「国家」や「企業」という枠組みの中で、少数の「決定者」がものごとを考えて決めていました。多くの人はその決定に従っていればよかったのです。しかし上述の通り21世紀は、3つの視点でまったく異なる時代となります。

① 「考えて決める人」vs「実行する人」という役割分担が薄れ、一人ひとりが自分の頭で「考える」時代になる
② 多様な「専門性」をもつ「個」が、「国家」や「企業」という枠組みを超えて機動的にコラボレーションする「共創」の時代になる
③ やってみて、その反応を見て修正するプロセスを繰り返す、継続的な「進化」を前提とした時代になる

一言で言えば、自馬力な人が活躍する時代になるでしょう。そのためにも、自分が何をしたいのか、社会とどう関わりたいのかを積極的に引き受けて、検討する視点が欠かせません。

企業に属していたとしても、一人ひとりの考える力が重視されます。個人事業主的なマインドセットを持っている人から、企業内でも活躍する機会を得るようになるはずです。

自分は何をしたいのか。どういう生き方をしたいのか。なぜいまの仕事や勉強をしているのか。自分はどこに向かって行きたいのか。

第2章 21世紀スキルとは何か?
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考える力とは!?

考える力の3つの要素は、次の通り見いだせます。

①目指すものを定義する力(命題設定):まず、目指すものを定める。それも極めて具体的に。いつ実現したいのか、なぜそれを実現したいのか、その世界観と根拠を、人に説得力をもって語れるまで考え抜く。
②ズームイン・ズームアウトする力:目指すものが具体的に決まったら、それを実現する方法論を考える。そのためには、複雑に見える問題をシンプルに要素分解したうえで、表面的な課題の奥の奥にある「本質」を見極める「ズームイン」できる力と、固定概念にとらわれず、新しい方法論を考える「ズームアウト」できる力の両方が必要になる。
③数字や事実で考える力:目指すものと、実現する方法論を行ったり来たりして考える際には、常に「本当にそうか?」を問い続ける =客観的な数字や事実で考える力が必要になる。

ともに共創関係を作っていくために、私たちはどんな問題や課題に直面していて、それにどう立ち向かっていくのかを規定する必要があります。社会はまだまだより良くすることができるはずです。そうしたことにアンテナを巡らせて、検討し続けていく視点を持つことが大切です。

そもそも疑問をもたないのであれば、膨大な量の情報も、何の役にも立たない

第2章 21世紀スキルとは何か?

自ら視点を持つことができれば、疑問に思うことが可能になります。

疑問を持つということが、とても大切です。当たり前や常識と思われていたことについて、本当なのかを疑いながら、取り組むことで、自己革新を実現し続けることが可能です。

私たちは、ひとりひとりがプロデューサーを目指すことになっていくでしょう。人と人がコレボレーションをおこなえるような場所を提供と実現をジョブ型で行っていきます。

次の3つの取組み自体が、ひとつの仕事(プロジェクト)のあり方になります。

①場を創る力: 必要な「場」の性質を理解して、それに相応しいチーム・議論の環境を創る力

②ベストな答えを共に紡ぎ出す力: 本質的な問いからブレないようにし、多様なチームの知恵を引き出し、コンフリクトから逃げずに、その時点でベストな「答え」を紡ぎ出す力

③形にして実行する力: 具体的な「形」に落とし、やってみる力 そして、これら三つの力を発揮するうえでのエンジン、いわば「核」となるものが、多様な他者の力を尊敬し、信頼する力です。

抽象的に、言い換えれば、「対話」の場の設定と実行ということになるのかもしれません。常に真剣に行いながら、自分自身の役割を客観視し、自己修正を仲間と共に繰り返しながら、活動を行っていくのです。

これからの時代の生き方・働き方については、こちらの1冊「【これからの働き方の羅針盤!】ニュータイプの時代|山口周」も大変刺激的です。ぜひご覧ください。

まとめ

  • 10の変化とは!?――20世紀とは異なる世界観を見つめる必要があります。
  • 働き方の変化とは!?――個人ベースの内発的な動機づけが、起点になります。
  • 考える力とは!?――目指すものを定義し、具象と抽象を行き来しながら、定量・定性的に検討する力です。
佐々木裕子
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