- どうしたら、感情に流されることなく、よりよい人生を歩むことができるでしょうか。
- 実は、自分の軸をいかに見つけるか、がポイントかも。
- 禅の修行も実は、自己の再認識に重きをおいているんですね。
- 本書は、禅僧でありながら、禅の庭をプロデュースし続けている枡野俊明さんによる人生を見つめる1冊です。
- 本書を通じて、自分の生き方の新たな見立てをすることができるでしょう。
禅における修行とは!?
禅僧はなんのために修行をするのでしょうか。1つは自分の感情に流されないよう、それと向き合い、見定め、安心して生きられることを志向することにもあるようです。
禅僧が坐禅を組むのも、突き詰めれば自己を再認識するためです。
本音とは感情を表に出すことではありません。自分と向き合うことで見えてくるものです。
頭の中を空っぽにして、世俗の欲望から逃れ、本当の自分というものを探していく、禅僧は、生涯をかけてそうした作業をします。「自分探し」といえば、バックパック旅行!みたいな感じで、軽い感じになるかもしれませんが、世界中どこを探しても本当の自分はおらず、自分の中に見出すしかないのです。
現代人はあまりにも忙しい時間を過ごしています。目まぐるしい中で、足下が見えなくなっている人も少なくないのでは?大切なのは、いまここにあることを、再認識すること。ただ、あるもののみに意識を向ける機会が必要です。
たとえば、5分でも、30分でも、心静かに呼吸に集中をして、ただ座ってみることで、自分の中に冷静さを取り戻すことも大切なのです。
感情に流されずに、自分の行く道を探してみる。
本音とは感情を表に出すことではありません。自分と向き合うことで見えてくるものです。
日々の忙しさの中にあるほんの少しの空白、その空白の時間にこそ、あなたの本音が宿っているのです。
本音、とは、生き方です。本音とは、感情の表出では、ありません。自分の中に信念を持てるか、そして、その信念に基づいたいまここの言動ができるかが、安心で豊かな人生にかかっているのです。
真の意味での本音とは、自分の信念のようなもの。
本音とは感情を表に出すことではありません。自分と向き合うことで見えてくるものです。
あるべき信念の大きなベクトルとは!?
人は1人では生きられません。だから、信念を持つにしても、独りよがり、わがままのニュアンスだけではいけません。
何のために仕事をしているのか。答えは一つ。それは、仕事というものを通して人とかかわるためです。
「誰かを幸せにするために」。この芯があれば、弱さに対抗できます。
対価のことなどを考えずに、人から「ありがとう」と言われるために何かをする、そんな志向を土台として持ちましょう。その感謝の言葉に、いくばくかのお金がくっついているだけです。仕事とはそういうものなんです。
だから、仕事で不安になる時、悩む時には、この基本に立ち返って、「保身」ではなく「貢献」を目指しましょう。
仕事やものごとがうまくいかないときには!?
うまくいかないとき、ついつい、私たちは「足りないもの」を探しがちです。でも、じつは足りないものを探すよりも、あまりに多くのものを持ちすぎているというケースも多々あるかもしれません。
足りないものを探して、手に入れるためには、それなりの努力と時間が必要です。そうではなくて、もっと今に集中するのであれば、今できることに焦点を当てることが大切なのです。
つまりは、あまりに多くのものを抱えすぎていて、自分のちからが発揮できていないのでは!?という視点を持つこと。
仕事がうまくいかないのは、足りないものがあるのではなくて、不要なものが邪魔をしているからだと考えて見てください。それは過去のやり方だったり、こうしなければという執着だったり、不要な情報であったりします。
足りないものを足すより、いらないものを捨てると状況は好転します。
身の回りをいつもスッキリさせておけば、頭もスッキリしていきます。物事もスムーズに進行していきます。本当に大切なものがその先に見えてくるのです!!
枡野俊明さんの書籍は、発見がいっぱいです!!ぜひ、禅世界の入り口にお手に取ってみてください。過去の投稿「【禅は、生きる知恵!?】人生を整える 禅的考え方|枡野俊明」もおすすめ!
まとめ
- 禅における修行とは!?――自分を客観的に観るための修行です。
- あるべき信念の大きなベクトルとは!?――人への貢献です。
- 仕事やものごとがうまくいかないときには!?――足りないものを足すのではなく、要らないものを捨てましょう。