【あなたにとって会社とは!?】キャリア・ウェルネス「成功者を目指す」から「健やかに働き続ける」への転換|村山昇

自己を開発するための (給料をもらいながら人生の一時期に通う) 学校である。
  • あなたにとって会社とは、どんな存在でしょうか!?
  • 実は、雇用を目的にすると、人生を通した「健やかなキャリア観」を阻害することになるかも。
  • なぜなら、仕事とは一方的に与えられるものではないからです。
  • 本書は、キャリアコンサルタントである村山昇さんによる、これからの働き方を深く突き詰める1冊です。
  • 本書を通じて、自分や自社従業員のキャリア戦略のあり方を見直すきっかけを得られるでしょう。

今回も前回の投稿「【仕事も守破離、「怠惰な多忙」に身を任せるな!?】キャリア・ウェルネス「成功者を目指す」から「健やかに働き続ける」への転換|村山昇」に引き続き、本書を取り上げ、ご紹介していきます。

会社との関係性で必要なマインドセットとは!?

キャリア自律が大切だと言われますが、いったいどういうことでしょうか。根底にある考え方として、会社と個人は対等である、があります。個人は従業員として会社に属し、会社は仕事の機会を提供し、給与を与えます。往々にして、主従関係のようですが、本来異なります。もっとフラットな対等でイーブンな関係です。

個人には、本来仕事に対して自律的な意志を働かせる権利を持つはずです。しかし、それは常に前に送る形での意志ではくてはいけないというところがポイントです。

会社に対して受けに身なるのではなく、社会全体に対して前向きに取り組んで、作用させていくマインドセットが重要です。

これを、村山昇さんは次のような言葉でまとめてくれています。

雇用されうる力・起業しうる力を養うことが肝心

雇用されうる力・起業しうる力を養うことが肝心

会社とはなんだろうか!?

そもそも、会社ってなんだろう・・という問いに行き着きそうです。

会社とは、「個人でやれない大きなことをやれる集団」ともいえます。

会社とは、「自分を大きく見せれくれる大きな信用」ともいえます。

会社とは、「能力をはぐくんでくれるゆりかご」ともいえます。

あなたにとって、会社とはなんでしょうか!?

経営者や教育者は哲学次元の問いを発することができるか?

経営者や教育者は哲学次元の問いを発することができるか?

かつて、ケネディ大統領は、大統領就任演説で次のように語りました。

“Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.”
「国家があなたに何をしてくれるかを問うより、あなたが国家に何をできるかを問いなさい。」

大統領就任演説(1961 年) – J.F. Kennedy

会社という場を活かすための視点とは!?

村山昇さんは、会社をこのように見立てます。

会社とは――、
自己を開発するための
(給料をもらいながら人生の一時期に通う)
学校である。

雇用されうる力・起業しうる力を養うことが肝心

どんな100年人生を送りたいか、そもそも人生には何が期待されているのか、その時、会社との関係は何なのか・・?

あなたが所属する組織には、「哲学する場」があるでしょうか!?
そんな、問いが日常会話の中で、語られるような会社でしょうか!?

これからの時代、「健やかなキャリア観」を見出しながら、働いていくには、3つのポイントを意識しましょう。

「手応え」「肚応え」「人応え」です。

「手応え」とは、自分が能力を破棄して、その能力がうまく物事に作用していることを実感できることをいいます。自己効力感とか自己有能感と置き換えてもいいでしょう。

次に「肚応え」とは、自分のやっていることの意味がずっしりと感じられることです。意味というの後は「意の味わい」と書きます。東洋の考え方では、意はヘソの下数センチあたりの内部にあるとされ、ここを肚と呼びます。精神的にやる価値のことは、まさに肚応えがあるのです。

そして、「人応え」。何か仕事をしたときに、他者から反響がある認められる、感謝される、共感されることはとてもうれしいことです。働きがいには、そうした人からの返答が不可欠です。

まとめ

  • 会社との関係性で必要なマインドセットとは!?――自律のもと、雇用されうる・起業しうる力を養うことです。
  • 会社とはなんだろうか!?――自己を開発するための(給料をもらいながら人生の一時期に通う)学校です。
  • 会社という場を活かすための視点とは!?――「手応え」「肚応え」「人応え」を意識しながら自分の仕事を作りましょう。
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