【人生は捉え方次第で、好循環になる！？】なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学｜和田秀樹

人生は、捉え方しだい！？

本書は、精神科医の和田秀樹さんによる１冊です。精神科の治療では、「ものごとの受け止め方を変えてみましょう」とアドバイスをすることが多いそうです。「別の視点を持つ」ということは、「認知療法」の基本的な考え方です。

「認知療法」を施すことによって、ネガティブ思考やマイナス思考など、否定的な考え方のクセを改善することができます。ただし、もともともっている素質まではコントロールすることは難しいです。

何を目標にするかといえば、「別の可能性を考えられるようにする」ことを目指しているのです。

「絶対こうに決まっている」と考えない

これは、メタ認知の視点をいかに獲得するのか？につながってくると思います。自分の価値観に、客観的ん気づくヒントは、過去の投稿「【人間ＯＳの高め方とは！？】リフレクション（REFLECTION）自分とチームの成長を加速させる内省の技術｜熊平美香」もおすすめです。

本書の中で、森田療法が紹介されています。精神科医の森田正馬先生によって１９１９年に創始された精神療法で、不安や恐怖を排除するのではなく、「あるがまま」に受け入れることによって、症状の安定化を目指すという療法です。

代表的な考え方のひとつに「変えられないものは諦めて、変えられるものを変えていく」があります。

変えられるものは意外とたくさんあります。大切なスタンスは、「昨日より今日」、「今日より明日」をよくする、ということに尽きます。この姿勢のもと、考え方、表情、視点、口ぐせ、習慣を変えていきましょう。

習慣に関するおすすめの１冊は、こちらの投稿「【１日１％の積み上げが、１年で約３８倍になる！？】「運がいい人」になるための小さな習慣　世界の成功者が実践するたった1分のルール｜サチン・チョードリー」です。運がいい人になるためには、習慣にまつわるちょっとした工夫が必要ですが、誰でも可能なことです。ぜひ、ご覧ください。

好循環への入り口へ立とう！？

どうすれば明るい気持ちになり、毎日を笑顔で過ごすことができるのでしょうか。人が人生を楽しく生きて、幸福を感じるための一番のカギは、「いろいろなことを試してみる」という前向きな姿勢にあります。

世の中のことは、どんなことでも「やってみなければわからない」ことばかりです。

やってみなければわからないはず

大切なのは、何の根拠もなく楽天的に考えることではなく、「勝つことがあれば、負けることもある。だけど、結局は勝つことでしか前には進めない」ということを知っているということです。

人生に対する捉え方を見直して、好循環の入り口に立ちましょう。

１）いろいろなことを試す
　↓
２）「打数」が増える
　↓
３）「ヒット」の数が増える
　↓
４）人生がうまくいく
　↓
５）毎日が楽しくなる
　↓
６）自然と笑顔になる
　↓
そして、次の挑戦へ・・・！

打席が増えれば、自ずとヒットが増えます。最初は怖いかもしれませんが、きっと大丈夫。挑戦を続けてみることが大切です。挑戦を習慣にしてしまうこともポイントかも。

過去の投稿「【毎日の積み重ねが人生になる！？】習慣を変えれば人生が変わる｜マーク・レクラウ，弓場隆」では、習慣化の方法が語られています。こちらも大変おすすめです。

笑顔のパワーは無限大！？

笑顔は、あなたに多くのことをもたらします。

• ①気持ちに余裕が生まれる
• ②相手に心を開いているサインになる
• ③生き生きとした印象を与える
• ④免疫力が高まる
• ⑤精神的に安定する

明るい笑顔の人が周囲の人も明るくするというのは、その人がもっている雰囲気というか精神的な影響だけでなく、科学的にも証明されています。笑顔の人と一緒にいると、その人につられて笑顔になることがあります。これは、「エンドルフィン」の働きによるものです。「エンドルフィン」とは、脳内で機能する神経伝達物質のひとつで、「体内で分泌されるモルヒネ」の意味があります。モルヒネの数倍の鎮静効果があると考えられ、「気分が高揚」したり「幸福感」が得られたりします。

あなたが笑顔であれば、周りも幸福を感じられます。

笑顔の人につられて一緒になって笑うと、周囲の人達の脳内でもエンドルフィンが放出されるため、一体感や安心感が生まれます。
人に笑いかけることは、「私はあなたの敵ではない」ということを相手に伝えるだけでなく、相手を笑顔にして、その人の気分を明るくする効果があるのです。

明るいから楽しい？楽しいから明るい？

まとめ