- 自分でキャリアを拓く時代、どんな考え方が必要でしょうか!?
- 実は、投資脳のマインドセットが、よりよい人生を切り拓きます。
- なぜなら、反対の消費脳にはない主体性が肝心だからです。
- 本書は、消費と投資を比較して、21世紀を生き抜くためのスキルとして投資脳を持つことの提案書です。
- 本書を通じて、投資スタンスについて理解し、毎日実行することが可能になります。
前回の投稿「【未来を変えるには!?】投資脳 一生お金に困らない頭を手に入れる方法|上岡正明」に引き続き、レビューをさせていただきます。
どんな資産を投資するのか!?
投資は、金融資産だけ!?と、思われるかもしれませんが、他に2つの資産があります。「頭脳資産」と「経験資産」です。頭脳に蓄えられたあなたの失敗や成功の経験値は、他人が奪うことができない最高の資産です。
大切なのは、その資産に値段をつけてみるということ。
そう言えば、画家ピカソにこんなエピソードがあります。晩年にピカソが、街で出会った方に、簡単に絵を描いてほしいと頼みます・・・
ある日、ピカソがマーケットを歩いていると、手に一枚の紙を持った見知らぬ女性がこう話しかけてきました。
――あなたの大ファンなのです、この紙に絵を描いてくれませんか!?
ピカソは微笑み、たった30秒ほどで、小さいながらも美しい絵を描き、女性へと渡しました。そして、こう続けます。
――この絵の価格は、100万ドルです。
女性は驚きました。
――この絵を描くのに「30秒」しかかかっていないのに!?
ピカソは笑い、
――「30年と30秒ですよ」
と、答えたそうです。
ピカソは、投資脳の持ち主だったのでしょう。自分の経験に値段をつけることについて、深く理解できるエピソードだと思います。どうしても、いまここで「消費」した時間に対して対価を設定したくなるものですが、アウトプットを生み出すには、その時間とあなたの経験(資産)が必要だということです。
ピカソのエピソードに深く触れたい方は、こちらの投稿「【信用貯蓄を始めよう!?】なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?|山口揚平」も大変おすすめです。お金や価値とは何か!?についても、学べます。ぜひご覧ください。
学習(インプット)を続けていくには、「資産化していくのだ」という戦略性とビジョンが必要です。それらは自分で設定した内発的なものである必要があるでしょう。現在価値ではなく、未来価値を向上させるために、いまからできること、継続できうることは何かを検討してみましょう。
頭脳資産は、ほかの誰かから奪われることはありません。
お金の不安を解消する方法
田坂広志さんも同じようなお話をしてくださっていました。人生の成功とは、仕事を通じて、自分が成長し、変わり続けていくということなのかもしれません。そして、その成長は、誰も奪うことができない資産なのです。こちらの投稿「【1日の成長へ!?】人生の成功とは何か|田坂広志」もぜひご覧ください。
すでに自分は資産家!?
まだまだ投資するものがない!って、思われるかもしれませんが、そんなことはありません。あなたはすでに資産家なのです。自分が持っているもの、実は冷静になって棚卸しすれば、とてもたくさんあります。
時間、お金、人脈、スキル経験などの能力、夢や運・・・。これらは、あなただけの資産です。
POINT1 「あなたはすでに立派な資産家である」と知る
これらの組み合わせは唯一無二です。掛け算をすれば、あなたにしか持ち得ない資産のあり方が見えてきます。実は金融資産とは、これらを投資した上で、生み出される資産の一部でしかないのです。
あなたの時間、あなたの経験、あなたの努力、あなたの情熱やひたむきな姿勢も、すべてが資産です。
培ってきた信用や人脈もそうです。
POINT1 「あなたはすでに立派な資産家である」と知る
未来資産につながることは、全部とりくむことをおすすめします。「行動」量が資産をふやすことにつながります。ただし、行動しようとおもっても、「現状バイアス(このままでいたいという気持ち)」があなたを阻害するかもしれません。でも、現状維持にするにしても、変わり続けなければ、維持されないのです。なぜなら、世界は常に移ろいでいるから。
変わり続けることを肯定的に捉えてみましょう。変わることは良いことなのだ、変わることを望んでいるのだ、そう思いながら、今日も1日1日を全力で活動し、見えない資産を蓄えていくのです。
どんなに緊急度の高い仕事に忙殺されていても、そこから人生の目標を手に入れるための学びや出会いを見つけて、本当に実現したいことに向けて行動をはじめるはずです。
POINT1 「あなたはすでに立派な資産家である」と知る
成功も失敗もない!?
「行動」量を増やしていけば、成功や失敗も経験することでしょう。でも、冷静に考えれば、成功も失敗もないのかもしれません。それは、その時々の心の問題なのです。
こちらの投稿「【人生は、作れる!?】あの日、選ばれなかった君へ 新しい自分に生まれ変わるための7枚のメモ|阿部広太郎」もぜひご覧ください。
電通のコピーライター阿部広太郎さんによる1冊です。自分の意志に反して起こったことを、どうしたら抱きかかえながら、肯定し、自分の人生を切り拓いていくことができるのか・・著者と共に考えられるすてきな1冊です。
私はよく、会社の仲間に「今がターニングポイントだ」と伝えています。
POINT5 成功も失敗も資産化する
今がターニングポイントなのでしょうか、
それとも
いずれくるターニングポイントに備えるのでしょうか。
きっと、ターニングポイントは未来のどこかの地点から振り返った時に、たまたま定義されるものなのです。だから、常に今がターニングポイントになりうるのだという、マインドセットで、過ごす方が、機会をつくり出していく考え方につながるのです。
まとめ
- どんな資産を投資するのか!?――金融資産、頭脳資産、経験資産です。
- すでに自分は資産家!?――いま持つものを掛け算してみましょう。
- 成功も失敗もない!?――捉え方次第、常に今がターニングポイントです。