【気づこう!?】ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか|酒井隆史

ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか
  • なぜ、ブルシット・ジョブは、減らないのでしょうか!?
  • 実は、ブルシット・ジョブの無意味に意味を見出そうともがく人がいるからです。
  • なぜなら、そうでもしないと、自らの存在意義を見つけられないポジションの人がいるからです。
  • 本書は、『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』を追読する1冊です。
  • 本書を通じて、改めてどうしたらこの回し車から抜け出せるのかを考えられます。
酒井隆史
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ブルシット・ジョブとは!?

酒井隆史さんの本書により、かの有名な『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論(デヴィッド・グレーバー著)』の詳細を確認しながら、全体像を把握することができます。

私たちが、陥っている社会の問題を根こそぎ知ることで、私たち一人ひとりが、どうしたら生きる手応えをもう一度取り戻すことができるのかを考えるヒントを得ることができます。

私たちは、必ずしも怠惰な生活をしているわけではありません。与えられた仕事やポジションを全うしようとしているがあまり、構造的な問題による「ブルシット・ジョブ」に邁進せざるを得なくなっています。

人はあくせく朝から晩まで仕事としています。しかしその仕事の大部分が、ひたすら穴を掘っては埋めるだけの、無意味な仕事になっています。提出後保管されて、二度と見られることのない書類を作るために、どれだけの人が時間を割いているでしょうか。その時間があれば、家族のためや、社会のために、あるいは、自分自身のために、なにか有意義な活動ができると気づいていても、人は、そうした無意味な仕事に邁進してしまいます。

驚くべきことに、こうした無意味さに気づきながらも、人は、その仕事に邁進しているのです。

じぶんたちの仕事が穴を掘って埋めているだけだ、とか、だれも読まない書類を書いているだけだ、と、仕事に就いているかなりの人が気づいていて、しかも、それに苦しんでいることです。

第0講 「クソどうでもいい仕事」の発見

そしてさらに厄介なのが、こうした無意味な仕事をしている人ほど、社会的地位が高かったり、そのために、報酬が充実していたりします。一方で、本当に大切な仕事、社会にとって必要不可欠な、エッセンシャルな仕事をしている人の給料が低く、劣悪な労働条件である現状があります。

こうした厄介な問題に取り組むには、まず、この「クソどうでもいい仕事」の内実を知る必要があります。

5つのブルシット・ジョブ!?

デヴィッド・グレーバーさんによると、「ブルシット・ジョブ」は、次の5つに大別されます。

1)取り巻き・・些細な仕事を行うことで、大物や権力者を喜ばせようとする人のことです。
2)脅し屋・・人を脅しの要素をもって動かす人のことです。例えば、ロビイスト、企業弁護士などがあげられています。
3)尻拭い・・組織の中に欠陥が生じているために雇われている人のことです。欠陥とは、目上の人の不注意によって生じるものなども当てはまります。
4)書類穴埋め人・・いわゆるお役所仕事です。
5)タスクマスター・・不要な上司あるいは、不要な仕事を作り出す上司のことです。厄介なのは、この人たちは、自分のやっている仕事をブルシット・ジョブだと認識していないことにあります。

このように、社会にはさまざまな形でブルシット・ジョブが潜んでいると、デヴィッド・グレーバーさんは類型を元に語ります。

ブルシット・ジョブを俯瞰的に捉えると次のような定義をすることができます。

基本的にそれは、「完璧に無意味で、不必要で、有害でさえある雇用の形態」です。

第2講 ブルシット・ジョブってなんだろう?

ウソとブルシットの違いから、さらにブルシット・ジョブを描き出してみましょう。ウソを付く人というのは、自分が真実や事実をごまかしているということに自覚的であるということが言えます。あえてウソをついているのですね。

「真実をいう」ことと「ウソをいう」ということは正反対ですが、どちらも真理に対する配慮があることで共通しています。

第2講 ブルシット・ジョブってなんだろう?

では、ブルシットは、どうか・・

「ブルシットする」ということに真理に反するとか、真実がどうだ、とか、そういうことに対する配慮が全く欠如するのです。その場をうまく丸め込んでみようとか、「論破」したとみせかけるとか、自分をなんとなくエラくみせるとか、知的に見せるとか、そういうことのほうが、大切なのが、「ブルシットする」ということです。

空気を読み合う「仕事ごっこ」も「ブルシットする」ということを形容する言葉としては適切でしょう。本質的なものごとに向かっていない状態を指している感覚であることを知りましょう。

最終作業定義:BSJ(ブルシット・ジョブ)とは、被雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、完璧に無意味で、不必要で、有害でさえある有償の雇用の形態である。とはいえ、その雇用条件の一環として、被雇用者は、そうではなととりつくろわねばならないと感じている。

第2講 ブルシット・ジョブってなんだろう?
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ケインズは、予測したのに・・!?

わたしたちはふたたび手段より目的を重視するようになり、利便より善なるものを好むようになるであろう。時間というもの、一日というものを、徳をもってうまく活用する方法を教えてくれる人を尊ぶようになる。

第2講 ブルシット・ジョブってなんだろう?

なぜこのケインズの予想が外れてしまったのか・・・。

デヴィッド・グレーバーさんは、これは外れていないと言います。外れていないのに、外れているように見える状態だと。いま、私たちは1日3時間労働や週15時間労働ですんでいるはずなのに、そうなっていないのは、なぜなのだろうか・・その理由に「ブルシット・ジョブ」があるのです。

回し車にハマるネズミのように、私たちは、手段を目的化して、その中で途方もない道を行こうとしています。

そもそも、私たちは、自分が世界に対してなにかを作用できることに、気づくことで喜びを見いだせるものであると自己認識を改めてみることがキーです。

事実、幼児は自分が予測できる影響を世界に与えられることに初めて気づいた時、ものすごく喜びます。例えば、自分が思うままに腕を振り回すと鉛筆が転がるとか、そういうことです。「自分自身」の形成には、そうした世界に対する生々しい作用反作用があるはずです。仕事に対してそれを拡大拡張していくことで、自分自身の在り方を考えてみることも大切だと思います。

ブルシット・ジョブについて、さらに深く知りたい方は、過去の投稿「【あなたは、レンガを積んでいるか?それとも聖堂を建てているか?】ブルシット・ジョブと現代思想|大澤真幸,千葉雅也」もおすすめです。また、ムダな仕事という観点では、こちらの1冊「【お仕事はムダだらけ!?】やめるだけで成果が上がる 仕事のムダとり図鑑|岡田充弘」もご拝読下さい。

今あらためて、野生の精神で仕事を見つめ、本来的に生きる力を見出してみることも大切かも知れません。

まとめ

  • ブルシット・ジョブとは!?――完璧に無意味で、不必要で、有害でさえある雇用の形態です。
  • 5つのブルシット・ジョブ!?――類型を知り、自らや周囲の環境を振り返ってみましょう。
  • ケインズは、予測したのに・・!?――人は、もっと目的的になると予測したのに・・・。
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