【社会学的に、幸福とはなにか!?】面白くて眠れなくなる社会学|橋爪大三郎

面白くて眠れなくなる社会学
  • 大人の教養は、どんな学びが、ポイントになるでしょうか。
  • 学校では教えてくれない社会の仕組みを知ることです。
  • なぜなら、人がよりよく生き抜くには社会との関係は不可欠だからです。
  • 本書は、そんな社会とは何かを説いた社会学の入門書です。
  • 本書を通じて、私たちが生きるこの社会のいまに触れることができます。
橋爪大三郎
¥1,200 (2024/01/14 02:31時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
Rakutenで探す

前回の投稿「【資本主義とはそもそも何か!?】面白くて眠れなくなる社会学|橋爪大三郎」に続き、本書のレビューを続けます。

幸福とはなにか!?

幸福とは、どんな状態かと言うと、自分はこれをやるために生まれてきたんだ、と思えることです。

PART3

この状態はもっと言えば、自分が持って生まれた、隠されていたものを発揮されている感覚と、それを「ああ、それはすばらしいね!」と社会が客観的に評価してくれる状態を言います。この内外の要素が結びついた状態が、幸福と言えそうです。

なので、特別に世界一!や日本一!の状態を目指すことは不要ということになります。自分が充実しているなぁという感覚を持てるかどうかがポイントになります。

過去の投稿「【”問い”で未来の社会をつくるには!?】思考のコンパス ノーマルなき世界を生きるヒント|山口周」でも、とても印象的な対談があったのを思い出します。山口周さん×北野唯我さんの対談から。仕事を選ぶことに対して、自分の感覚や目指すビジョンに敏感になることが重要です。結局人は、自分を活かす場所を常に探しています。

それって結局「自分の感性をどうやって資本市場の中で武器に変えるか」ということですよね。

第1章 夢中になれる仕事を見つけられない日本のシステムとは?

昔日本には、こういう機会がたくさんありました。職人さんがその代表です。うどんやさんとか、大工さんとか、自分の能力を存分に活かして、社会からの評価を得ることが可能だったと思います。今の時代はこういう仕事を確かに見つけにくい時代だと思いますが、きっと探せば、見つけられるのではないかと思います。

幸福を感じるためにはどうしたらよいか!?

幸福というのは、定量的な評価でもなく、客観的な評価だけでもなく、圧倒的に自己評価です。幸福は、個別的なものであるということを忘れずにいましょう。

私の幸福で、ほかの誰かの幸福ではありません。ほかの誰か比べることができない。

PART3

でも、このスタンスはすぐに忘れさせるような情報環境になっています。たとえば、マスメディアはすぐに比較を下がりますし、学校教育も偏差値教育を通じてやはり比べたがります。本来比較できないものまでを比較してしまっているのが、いまの社会なのだと思います。

本当は比べられなかったり、数値化されなかったりするものだけが、評価なのだと思って、暮らしていくことは不幸せのもとになります。

教育の現場もまるで生産現場のように、生徒や学生を評価し点数をつけて、比較し、おなじベクトルへ矯正するように存在してしまっている側面が強いです。本来教育というのは、幸せを感じるためにはどうしたらいいのかを、伝えていくためにもあって良いはずです。

過去の投稿「【「常識」を疑うために・・!】日本の死角|現代ビジネス」では、現代教育の問題点について、言及されていました。社会の問題と、幸福を感じられづらい自分の問題について、検討するために、ぜひあわせてご覧いただければと思います。

橋爪大三郎
¥1,200 (2024/01/14 02:31時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
Rakutenで探す

当たり前に気づくためには!?

なんやかんや言っても、たいていのひとは、そのひとの人生の条件を、ほかの誰かに整えてもらっています。

PART3

親が整えてくれたり、友人や知人が整えてくれたり、社会が整えてくれたり、学校や、会社が整えてくれていたりします。そして、整えはおうおうにして、無償の場合がほとんどです。他の人が見返りなしに整えてくれていることがたくさんあります。

まずは、この無償の「整え」に気づくことからはじめてみるのはどうでしょう。

そして、恩返しをするには自分はどうしたら良いのかを考える・・

他の人の役に立ち、他の人に喜んでもらうことを、自分の喜びにすること、これがシンクロしていくことこそが、幸せを感じるための大切なステップです。

こうした実はとても大切な当たり前のことを当たり前にしないことが、幸せには大切なのですね。

素直に社会の法則を理解して、社会の中で生きていくのがよろしい。

PART3

仕事も、幸福も、人と社会の「間」をいかに気づくことができるか、にかかっているのですね。

まとめ

  • 幸福とはなにか!?――自ら感じるものです。
  • 幸福を感じるためにはどうしたらよいか!?――他の誰かと比べないことです。
  • 当たり前に気づくためには!?――無償の整いに気づきましょう。
橋爪大三郎
¥1,200 (2024/01/14 02:31時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
Rakutenで探す
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!