- 自分の使っている言葉、どれだけ認識していますか!?
- 実は、あなたが自分自身に使っている言葉で、あなたの人生は形作られています。
- なぜなら、あなたの言葉は、あなたの深層心理に常に働きかけているからです。
- 本書は、1日5万語以上浮かんでは消える自分の言葉の習慣に関する1冊です。
- 本書を通じて、自分の言葉の癖を変えるヒントを得られるでしょう。
言葉の力とは!?
研究によると、人間の頭には1日5万以上もの考えが浮かぶそうだ。私たちはいつも、自分に対して頭の中で「そんなのは違う」とか、「負けるもんか」とか言いながら生きている。
第1章 最初に心に刻むべきこと
人はだれもが2種類の会話をしていきています。1つは、相手との、もう1つは、自分との。自分とどんな会話をするかで人生が変わります。ポジティブな思想を持てとか、自分を愛そうとかそういうことではなく、具体的にどのような言葉をかけるかが、重要です。
自分にとっての現実は、頭の中で作り出すことができます。なぜなら、言葉はその人の無意識に入り込み、身体の一部になっていくのです。のちのちの思考や行動をも変えていく力を持っています。
顕在意識と潜在意識についてのこちらの投稿「【無敵の潜在意識とは!?】「心地よさセンサー」を磨けば人生は必ずうまくいく!|Kenji」もぜひご確認ください。
言葉の変え方とは!?
自分なりの現実をつくり出すには、セルフトークを会話型から主張型に変えることだ。
第1章 最初に心に刻むべきこと
会話型(ナラティブ)とは、流れていく会話のイメージです。自分自身や他人や人生について、意見を言ったり、判断を下したりする会話のことです。
主張型(アサーティブ)とは、自分の言葉を主張の場としてとらえ、放っておいたら紛れ込んでくる「雑音」を振り払い、今この瞬間に、自分の力を注ぐ「行動」にするということです。
使ってはいけない会話型のことばとは、「~する予定だ」「~するつもり」「~すべき」「~したい」などです。これでは、無意識は勝手に「それならいまやらなくてもいいか」と思ってしまいます。
あなたが使う言葉は主張なのです。「自分は~だ」「~を歓迎する」「受け入れる」「主張する」すべて現在形の強い断定的な言葉を使うのです。
7つのヒントとは!?
本書では、7つの主張型(アサーティブ)の言葉を紹介しています。
- 1「私には意志がある」
- 2「私は勝つに決まっている」
- 3「私にはできる!」
- 4「先がわからないからおもしろい」
- 5「自分は思考ではなくて行動だ」
- 6「私はがむしゃらになる」
- 7「私は何も期待せず、すべてを受け入れる」
1「私には意志がある」
ツキがないことを嘆いたり、人のせいにするのはやめます。状況のせいにするのではなく、自分の行動が全て伴っていないことが原因です。「私には意志がある」。「何をする意思があるか?」を常に問いかけるのです。大切なのは、意思をもつことができるかどうかです。
2「私は勝つに決まっている」
人の思考は想像以上に強力で、常に目標達成へと人を駆り立てます。問題が起きるのは、無意識的な本当の望みと表向きの望みとのあいだにずれがあるときです。例えば、「忙しすぎるのはヤダ!」と思っていたとしましょう。この時、脳は肯定しかうけいれられないため、「忙しい自分」を継続してしまうのです。本当は、暇がほしいのですが、もっと具体的に「暇について意識するのです」。
哲学者のセネカはこう言いました。
心の力を征服することはできない
哲学者セネカ
愛される価値がないとか、自分は怠け者だとか、いつも太っているとか、貧乏だ!とか、そういうネガティブなことでさえも証明している自分の心を征服することはできないのです。
見方をかえて、この難攻不落ぶりを、活用すれば良いのです。そう、具体的に言葉にして正しい方向へと導くことさえできれば、人生は変わり始めていくのです。
上記、セネカの著書に関する投稿「【多忙は人生を損している!?】人生の短さについて|セネカ」こちらもぜひご覧ください。
3「私にはできる!」
問題は必ず起こります。長い人生の中で問題がないことなどありえません。大変なのはあなただけではないのです。みんな、そうです。どんなものにでも解決策は必ずあります。自分のことだけを裏目に考えないで、問題を解決している自分という断定でいきましょう。
4「先がわからないからおもしろい」
慣れ親しんだものごとにしがみつき、これまでと同じことを続けるのは、過去を生きているのと一緒です。確実さに対する執着は悲劇的で、非生産的です。何か新しいことが起こるのは、先の見えない領域です。不確実さはチャンレジへ至る道筋になります。どうなるかわからない環境でこそ、人は成長できます。かつてない新しい大きな成果は、不確実さの恩恵です。
アメリカ第26代大統領セオドア・ルーズヴェルトは次のような言葉を残しています。
どんな決断であれ、一番いいのは正しい決断をすること。
セオドア・ルーズヴェルト(第26代アメリカ大統領)
次にいいのは間違った決断をすること。
そして最悪なのは何も決断しないことだ。
5「自分は思考ではなくて行動だ」
あなたという人間を決めるのは、頭の中にあるものじゃないです。何をするか、つまりはすべて「行動」によるものです。人生は、思考ではなく行動で変えるものです。もっと言うなら、考えと行動が一致すると、奇跡のようなことが起こるものです。
行動をすれば必要なことができます(当たり前ですが・・)。そして(おもしろいことに)行動は、思考を変える一番の近道になります。
たとえば、これについては、禅の精神性(心、言葉、行動は一体であると説きながら、安寧な人生のためには、一生懸命に今を生きることをすすめる)についてもとても興味深いです。こちらの投稿「【禅は、生きる知恵!?】人生を整える 禅的考え方|枡野俊明」をぜひご覧ください。
6「私はがむしゃらになる」
不快感と不確実性、リスクから最大の成功は生まれるものです。世界は成功を目指すあなたを止めません。世界にとってあなたはそんな大きな存在ではないし、ましてや宇宙視点からみたら、あなたほどちっぽけな存在もないでしょう。だから、いいのです。なりふり構わず、がむしゃらに、取り組んでしまえば。
あなたを止めるのは、あなたしかいません。
7「私は何も期待せず、すべてを受け入れる」
期待こそが、あなたを苦しめます。すべてのあるがままの状態を受け入れて、それを一生懸命に取り組むことです。こうなるかな・・こうなりたいな・・こうしたいな・・のような期待ではなく、今ここにあることについて、賢明に(懸命に)取り組みましょう。
自分が期待する人生じゃなく、今の人生を愛そう。
第8章 「私は何も期待せず、すべてを受け入れる」
まとめ
- 言葉の力とは!?――あなたの深層心理に働きかけ、現実にします。
- 言葉の変え方とは!?――会話型ではなく、主張型(アサーティブ)にしましょう。
- 7つのヒントとは!?――7つのアサーティブを活用しましょう。