【世界はどこまでリアルか!?】「強く生きる」哲学―――なぜ生きる? 幸運とは? 人生とは?|白取春彦

「強く生きる」哲学―――なぜ生きる? 幸運とは? 人生とは?
  • よりよい人生を生きるためのヒントを何に求めればいいでしょうか!?
  • 実は、常識を疑うことかもしれません。
  • なぜなら、人間の認知は、解釈に過ぎないからです。
  • 本書は、白取春彦さんがナビゲートする哲学者の入門書です。
  • 本書を通じて、過去の哲人が何を思考してきたのか、俯瞰することができるでしょう。
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常識とはなにか!?

常識に沿った考え、常識的な行動をしていれば世間の中で行きやすいのは多くの人がしている世界への関わり方と、自分も同じやり方で世界に関わっているからだ。

真実や真理は、いったいどこに存在するか?

常識は真実のようなものと何ら関わりのないものです。むしろ一種の「誤り」であると捉えてみるとどうでしょう。

常識は、「一種の誤り」である。

この一種の誤りが、人間の安全な生存の条件となっているのかもしれません・・。

では、真実とか、真理ってあるのでしょうか!?

ニーチェによると、「事実というようなものは、存在しない」のです。

では何があるのか、

それは、「解釈」だけがあるのです。

生き方のヒントとは!?

ニーチェの言葉に触れてみましょう。

  • 事実それ自体を求めても無意味だ。
  • いっさいは主観的だということすら、すでに一つの解釈にすぎないではないか。
  • 世界は認識されるけれども、実はいかようにも解釈されているだけだ。
  • 世界に1つの意味などない。むしろ、複数の意味を持っている。
  • 意味というのは、人間が世界に関わっている限りで生まれてくるものであり、
    したがって意味自体が遠近法そのものだ。
  • 世界を解釈するのはいったい誰だろう。私たちの欲求や衝動ではないか。そのあらゆる衝動もまた、遠近法思考にあやつられている。
  • 世界はいつもとめどなく不安で、神秘にいろどられている。

この揺れ動く世の中を認識することは極めて困難で、常にひとつの「解釈」でしかない・・。

その前提で考えると、常識もひとつの誤りであるということに気づきます。だから、常識を土台にものごとを考えたり、語ることは、無意味なことにほかならないのです。

(すべては)じぶんなりの解釈なのだから、それはいつも擬人的な解釈や構成になる。あるいはまた、哲学者は事柄も世界も人間のようなものとしとしか見えていない。

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解釈をいくつも知ることが、なにかヒントになりそうです。

たとえば、仏教・禅のスタンスを知り、他の宗教の解釈と比べてみる、というようなアプローチも有効かも。まずは仏教・禅の世界観から入門してみてはいかがでしょう!?こちらの一冊「【仏教の教えを一言でいうと!?】完全版 仏教「超」入門|白取春彦」も大変おすすめです!

認識とは!?

人の認識を疑った哲学者にカントがいます。一般的にわたしたちは、たとえば、見ることがすでに一つの認識だと思っています。また、見えているものは、見えているままの姿でそこにあるものだと思っています。

しかし、カントはそう単純に考えなかった。認識が人の持っている感覚器官、つまり眼、鼻、口、耳、手(皮膚)などと直結しているわけではないとする。

われわれは何をどこまで「知る」ことができるのか?

人は目の前にある何かを知ります。その最初は、感覚器官からの刺激によってもたらされます。でもその刺激というものは、目の前のものが私たちに直接与えるものではなく・・(!)、私たちがそのものにあてはめる枠組みを、わたしたちはあたかもそのものから与えられた刺激であるかのように受け取っているに過ぎません。

これに無自覚なのが、人なのです。

人間はただ、自分に備わっている器官と機能にしたがった形でのみ、外にあるモノを知っているにすぎないのである。

カントが見出した「世界の真実」とは?

世界の真実は知覚できない、常に解釈によっているのだから、疑いを持って、慎重になろう。そして、常識という1つの誤りもどのように運用するのかは、その人次第という、メッセージを哲人から感じます・・。

成長こそすべてに疑いを投げる一冊として、こちらの投稿「【WHOLENESSを忘れるな!?】マーケティングZEN|宍戸幹央,田中森士」もたいへんおすすめです!

まとめ

  • 常識とはなにか!?――一つの誤りです。
  • 生き方のヒントとは!?――自分の知覚を、疑い続けることです。
  • 認識とは!?――人はあるがままをとらえることはできません。
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