- 幸せに生きてために心配事がなく、安心な時間を過ごすにはどうしたら良いでしょうか。
- 大切なのは、感謝の心を持つこと。
- なぜなら、感謝の心を持てば、生かされていることに気づくから。
- 本書は、お寺の住職でありながら、スタンフォード大学フェローもつとめた松原正樹さんによる仏教・禅ワールドへのいざないです。
- 本書を通じて、何を軸足に生きることが望ましいのか、ヒントを得られます。
ありのままを見つめよう!?
禅語に、「柳は緑 花は紅」というものがあります。
禅の習慣6 これまでの人生で培ってきた、「経験」という名のレンズを外す
あたりまえのことを言っています。でも、このあたりまえがいかにむずかしいかを説いています。
私たちは、これまでの人生のなかで培った経験という名前のレンズをとおして、ものごとをみてしまっています。あるいは、バイアスを自分で作ってしまっているといってもよいかもしれません。無意識のうちに、このレンズのピントが合う範囲しか視界に入りません。
でも、これは自分都合であるはずです。
なぜなら、世界はもっと奥行きもあるし、広い。
このことに意識的になれるでしょうか。
目に映ったまま視るということはいかに難しいことかということを知ります。
禅の考え方に触れることは、心の受信装置の感度を上げること。
禅の習慣6 これまでの人生で培ってきた、「経験」という名のレンズを外す
ありのままに見る。まず、ここにチューニングすることがスタートです。自分なりのレンズやフィルターを排除してみましょう。ありのままの姿から真理に気付くことを繰り返すうちに、受信装置の感度はどんどん高まっていきます。
世の中すべてが先生であり、その教えは受け取る人によって幾通りにも姿を変えます。
そう思えば、この世の中は、いかようにも生きられます。
禅は身体・心の問題を取り扱ってくれていますが、人間の意識・意思決定については、行動経済学が俯瞰した視点をくれます。こちらの投稿「【踊る!「人の心理」とは!?】行動経済学の使い方|大竹文雄」もおすすめです。ぜひご覧ください。
ありがとうで生きてみよう!?
すべてに、感謝。
禅の習慣25 すべてに感謝する。心からそう思えたとき、人は本当に幸せに出会う
この世に生まれ、存在していること。
他者が存在することによって、自分が生を感じられること。
勘定があるからこそ、成長できること。
毎日、食事が摂れること。
屋根のある場所で眠れること。
感謝。
こちらの1冊「【幸福な人生を見つける方法とは!?】今あるものに気づきなさい|加藤朝胤」も感謝の感度を高めてくれると思います。
自分はスペシャル!?ほんと!?
人はみな、フラット場所に存在するものです。ただあるのは、縁で結ばれたという事実。同じ人間であるということを、まず意識して暮らしてみましょう。上も下もない、ただ、自分の役割があって、それを全うするそれが、ひとりひとりの人であるという認識をもって、生活してみましょう。
著者である松原正樹さんは、こんな体験をしたといいます。はじめての大学講義の中で、恩師にこのような言葉をかけられました。
「あなたは、教えてあげようと思っているんじゃないの?」
禅の習慣41 自分が孤立していると感じたとき、つながりを感じさせてくれる言葉
会場にいる人たちも、壇上に立つ私も、同じ人間です。なのに私は、自分が教えてあげる立場なのだと自らラインを引いていたのです。
ラインを引くのをやめましょう。レンズやフィルターを通して物事をみない!と同じ意味の言葉です。線引をしないで、みな同じ人間なのだと見てみる。そうすると、関係が変わります。関係が変われば、きっと縁、情報が変わり、幸せに向かっていくことができると思います。
自分をスペシャルな人だと思わずに、フラットに見ましょう。
まとめ
- ありのままを見つめよう!?――経験というレンズを通してものごとを見るのをやめてみましょう。
- ありがとうで生きてみよう!?――感謝があなたの幸せ感度を高めてくれます。
- 自分はスペシャル!?ほんと!?――自分と人の間にラインを引くのをやめてみましょう。