【計画的偶発には、非認知能力が大切!?】大人の「非認知能力」を鍛える25の質問|ボーク重子

大人の「非認知能力」を鍛える25の質問
  • どうしたら、自分のキャリアを主体的に作っていくことができるでしょうか!?
  • 実は、誰も教えてくれない言葉にできない力=非認知能力がキーになります。
  • なぜなら、非認知能力があれば、「計画的偶発性」を上手に引き出すことができるからです。
  • 本書は、本書は非言語領域を深掘りする「思考のエクササイズ」です。
  • 本書を通じて、本当の自分を見出し、キャリア形成を行っていくヒントを得られます。

行動できる自分になるためには!?

「今ある自分」から「こうなりたい自分」の間にあるギャップをスキルの実践で埋めることで、目標を達成するのがコーチングなのです。

コーチングはスキル(行動)ベースだから結果が出る

自分のキャリアを積極的に意識して、形作っていくためには、まずは、行動をすることが大切です。行動なくして、自分の人生を形作ることはできません。いくら考えていても、いくら妄想をしていても、行動をしなくては、結果として現れてきません。大切なことは、思考や考えを見つけながら、行動を起こしていくことです。

ボーグ重子さんは、アメリカでパーソナルコーチとして活躍される方です。本書は、そんなボーグ重子さんが多くの方の行動を引き起こしながら、人生を変える起点となって、見出したスキルセットを言語化したものです。

本書の根底に流れているのは、J・D・クランボルツさんの「計画的偶発性」です。計画的偶発性とは、クランボルツさんが、研究の末、見出した、運を味方にする人の生き方のことです。幸運と呼ばれる人たちは、次の5つの行動特性を持っています。

  1. 好奇心(Curiosity):新しいことに興味を持ち続ける 
  2. 持続性(Persistence):失敗してもあきらめずに努力する 
  3. 楽観性(Optimism):何事もポジティブに考える 
  4. 柔軟性(Flexibility):こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる 
  5. 冒険心(Risk Taking):結果がわからなくても挑戦する 

これらの行動特定を引き出しながら、自らの毎日の行動を積み重ねていくことで、幸運を引き寄せることができます。具体的な内容については、こちらの投稿「【幸運は引き寄せられる!?】その幸運は偶然ではないんです!――夢の仕事をつかむ心の練習問題|J・D・クランボルツ,A・S・レヴィン」もぜひご覧ください。

ボーグ重子さんは、クランボルツさんの「計画的偶発性」の前に、自分のマインドセットを整えることが大切であると、言います。そうでなくては、「計画的偶発性」が効果を発揮しづらいためです。小手先ではなく、まずは正しいマインドセットを身につけることから始めてみましょう。

無意識を意識する!?

「計画的偶発性」のまえに、自分が無意識のうちに積み重ねてきた思考特性について意識的になってみましょう。いくつかの視点があります。

1)自己肯定感・・ありのままの自分を受け入れ、無条件に自分の価値を認める力です。
2)自分軸・・他人の意見や評価に左右されない力です。
3)成功体質・・「できる」という自己効力感と失敗を恐れない自己信頼感です。
4)主体性・・やりたいことをやることで生まれる主体性・回復力・やり抜く力です。
5)オープンマインド・・多様化社会と問題解決のカギである柔軟性です。
6)共感性・・利他の視点で他者を巻き込み、人生の可能性を高める力です。

これらの6つのマインドセットをヒントに、自分の思考やこれまでの行動に注意を向けてみましょう。自分という人間を理解することで、現在の自分と「ありたい自分」とのギャップを認識しやすくなります。

これらの6つのマインドセットを高めていくことは、総じて「非認知能力」を高めることとイコールです。これからの時代に自分のキャリアを生きるのに不可欠なスキルであると言って良いでしょう。非認知能力とは、従来のテストの点数など、目に見える能力とは真逆の「目に見えない能力」で、「生きる力」とも言えます。

「人間力」といってもいいでしょう。

新しい武器は「非認知能力」からなる

基礎体力としての「非認知能力」!?

本書はいわば、「プランド・ハップンスタンスでかなえるキャリア構築本」なのです。

「第7の武器」の習得法

プランド・ハップンスタンス(「計画的偶発性」)を正しく引き出すためには、その前の6つのマインドセットが必要です。6つを先に身につければ、最も強力である「計画的偶発性」を味方につけることが可能です。

6つの「非認知能力」を具体的に見ていきましょう。

まず、最初に大切なのは、自分の「ネガティブバイアス」に気づくことです。これは、人間だれしもインストールされている太古の昔からのものごとの捉え方です。いまとは比べ物にならないほど生きるのが難しい時代、危険をいかに察知するかが、生き死にを分けました。だから、人はネガティブな情報や状況について注目をしてしまいがちです。

でも反対に、ポジティブな状況を相対的に認識しづらいため、ポジティブなマインドセットを維持するハードルとなってしまっているのも事実です。ネガティブバイアスがあることによって、できなかった経験や失敗がネガティブな印象として強烈に心に焼き付いてしまいます。ものごとは本来解釈次第です。ネガティブにも捉えられることがあれば、ポジティブにも捉えられます。自分自身をあまりネガティブな印象で捉えるのではなく、ポジティブな発想をもって、再解釈してみましょう。

自分に対してポジティブな印象を持つために、「セルフ・コンパッション」という考え方に触れてみましょう。これは、自分を慈しむ気持ち、思いやりのことです。セフル・コンパッションの高い人は明らかに幸福度が高い傾向が、先行研究で見られています。

例えば、毎日寝る前に「今日も頑張ったね」と自分を労ってあげるような行動によって、セルフ・コンパッションを高めることができます。

自分を大切にすることは、ついで、自分軸を大切にする生き方に繋がっていきます。

他人軸で生きる人の特徴

  • 周りの人の顔色をうかがってビクビク
  • 空気を読んでばかりで、自分を見失う
  • 自分の意見を持てない
  • 「何が正解化?」が判断基準
  • 口癖:~~すべき

自分軸で生きる人の特徴

  • 自分の判断基準に従って生きる
  • 自分、そして他人の価値観を尊重する
  • 自分の意見と行動に責任を持つ
  • 「自分は何が好きか?自分にとって大切なのは何か?」が判断基準
  • 口癖:~~したい

自分軸を取り入れて、挑戦への第1歩を踏み出してみましょう。赤ちゃんを想像してみましょう。まだ歩けない赤ちゃんが一生懸命に立とうとする。そこには、親を喜ばせたいとか、誰かに称賛されたいとか、そういう気持ちは殆ど無いでしょう。ただ、自分が立ちたいから立つ。そういう自分軸でかつ、やればできるかもしれないと常に信じながら、行動する大切さを教えてくれます。

小さな「できた!」を積み重ねていくことが大切です。いきなり大きなことを達成するのではなく、少しの行動と小さな達成感を感じながら、自分をいたわり、日々を積み重ねていきましょう。

そしてさらにまた失敗して、そこから学んで成長していくことで、新たな「できた!」を手にする。そうやって、ポジティブなサイクルが繰り返されることで成功体質になっていきます。

自己効力感を高める鍵① 「Just Do It」、行動ありき

明日の投稿では、さらに4~6つ目のスキルセットについて詳しくレビューをしてみたいと思います。ぜひ引き続きご覧ください。

まとめ

  • 行動できる自分になるためには!?――「計画的偶発性」のまえにマインドセットを整えましょう。
  • 無意識を意識する!?――6つの「非認知能力」を磨き、「計画的偶発性」に向かいましょう。
  • 基礎体力としての「非認知能力」!?――自己効力感を高めるために自分をポジティブに取り扱ってみましょう。
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