- 人と円満な関係性を築き、その中で、成功や幸福を求めるには何が大切でしょうか!?
- 実は、人と付き合うことは、才能でも、センスでもなく、技術であり、身につけられます。
- なぜなら、人はみな自分のことを大切にしたい・されたいと思っている原則があるからです。
- 本書は、アメリカのコンサルタントであるレス・ギブリンさんによる人付き合いのヒントです。
- 本書を通じて、人と共に生きていくヒントを得ることができるでしょう。
本書は、過去の投稿「【自分よりも相手を意識すること!?】人の心をつかむ15のルール|レス・ギブリン」に引き続き、レス・ギブリンさんによる1冊です。過去の投稿もぜひあわせて拝読ください。
人を惹くための3つの考えかたとは!?
社会において、人は多くの人と一緒に生活をしていかなければなりません。その中で、成功や幸福を連れてきてもらえるのです。単に仲良くするということでも足りません。大切なことは、相手の自尊心を傷つけずに、双方が満足感を得られるような人間関係を築くことです。
そのために3つの考えかたがあります。
1)相手を受け入れる
相手をあるがままに受け入れ、自分らしく振る舞う自由を提供しましょう。大切なのは、相手ありきということです。「好いてほしいならば、完璧になれ!」とか「受け入れてほしいなら、自分を変えろ!」などとは決して主張してはいけません。あるがままが大切です。これは、仕事だけではなく、プライベートでもとっても大切な考え方かもしれませんね。
2)相手を承認する
あなたは、常に相手の承認すべきところ(よいところ)を見出すことができるでしょう。かならず、どんな人にも認められるところが、あるはずです。ポジティブなところに注目するようにしましょう。
3)相手を高く評価する
相手が自分にとってどれだけ大切な人なのかを伝えましょう。そのために、いくつかの工夫があります。
①相手を待たせない
②すぐに会えないなら、相手の存在を確認していることを伝える
③相手に感謝の意を表する
④相手を特別な存在として扱う
まずは、これらの工夫を実践してみましょう。
自分を認めてほしいという
3 人を惹きつける方法
切実な願いを満たす人の周りには、
多くの人が集まる。
過去の投稿「【正しく、”ギバー(Giver)”になるには!?】GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代|アダム・グラント,楠木建」では、さらに別の角度から相手との関係性が説かれていました。ここには、ギブアンドテイクよりも一歩深めて、よりよいギバー(Giver)になることが、より良い関係性を連れてきてくれると説かれていました。ぜひ、あわせてご覧いただきたいと思います。いずれにしても、「いかに相手を思うか」ということが共通点であることは言うまでもないことかもしれませんね。
話すことよりも聞くことを!?
あなたは実は、とてもすごい力を持っています。あなたは相手に「自己重要感」・・いいかえれば、自分が大切な存在だということを感じてもらうことができるのです。
他人に好印象を与えたいなら、相手に感銘を与えようとするのではなく、相手に感銘を受けたことを伝えるのが最も効果的な方法だ。
4 相手に「自己重要感」を与える
決して見返りを期待してはいけません。
これは先述の『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』の主張にも共通することですが、とにかくGiveしていくのです。すると巡り巡って、あなたに何かが還ってくる・・これを信じてみましょう。ちなみに、この円環の発想は、仏教にもみられるものであり、ご興味のある方は次にご紹介する書籍もぜひ、あわせてお手にとってみてください。
「思いがけず利他|中島岳志」では、「利他」の利の巡りについて説かれています。「【今を生きるには、新しいOSが必要!?】青虫は一度溶けて蝶になる|藤田一照,桜井肖典,小出遥子」では、人はあらゆるつながりの中の影響を受ける存在であることを、認めることから始めよう、と説かれていました。
相手は、知らずにあなたに合わせる!?
円環の話の延長線は、次の考えかたに触れるかもしれません。
人々はかならず、他人の行為や態度に合わせて、反応したり対応したりするものである。
5 影響力を活用する
相手は、あなたの写し鏡なのです。あなたが、微笑めば、相手もほほえみ返してくれます。
あなたが、微笑むには、自尊心が必要です。
自尊心が高い人は明るくて心が広く、他人の考えにすすんで耳を傾ける。自分の基本的なニーズを満たしたいから、他人のニーズのことを考える余裕があるのだ。
2 相手の自尊心を満たすことを心がける
この基本的な自尊心と言われることを身に着けていくには、どうしたらいいでしょうか。もしかしたら、絶えず勉強を進んで行っていく習慣化を図ることが地道なようで、近道かもしれません。人は、結局は情報のうつわ。まったくのゼロからものごとを生み出せないとするのならば、常に情報を得て、そのことから刺激を受け、相手との出会いややり取りを含む「変化」に対して最良の対応を心がけられるかが、最大のポイントなのではないかな、と思います。
この勉強の論点については、ぜひこちらの投稿「【哲学は人生を考えること!?】哲学の先生と人生の話をしよう|國分功一郎」をご一読ください!とてもおすすめです。運がいいっていうことは、どういうことなのか、本書とあわせて考えるヒントを得られます。
まとめ
- 人を惹くための3つの考えかたとは!?――相手を受け入れ、承認し、高く評価することです。
- 話すことよりも聞くことを!?――相手主体の関係性を心がけてみましょう!Giveするのです。
- 相手は、知らずにあなたに合わせる!?――あなたの人間関係はあなたの写し鏡なのです。