- 働き方のアップデートが求められていますが、どのようなスタンスが大切でしょうか。
- 実は、企業の中にいても「起業家のように働くこと」が大切かも!
- なぜなら、起業家こそ自律していて、自分を導くリーダーシップを自ら発揮できる人だからです。
- 本書は、人事コンサルとして活躍する小杉俊哉さんによる、新しい働き方についての1冊です。
- 本書を通じて、自ら律する働き方の存在とその特長について知ることができるでしょう。
言われたことだけでは、たとえ企業の中でも厳しい!?
働き方が変化しているのは、社会が変化しているからです。コロナをきっかけにこれまでのゆっくりとした社会変化が、加速度を増しました。これまで安泰だと思われた足場が急速に減って、生き残りには、何らかの変化が必然的に必要になっています。
企業も、個人も、きっとそうです。
こうした中で、どのような働き方、もっというと心構えが大切でしょうか!?小杉俊哉さんは、「起業家」のように企業の中で働こう!と提言します。
新入社員から3年間くらいは、仕事を覚えて、言われたことを一人前にできること、それを目指す必要がある。しかし、いつまでたっても言われたことしかできない人間は、環境が変化すると生き残れない。
CHAPTER 0 君はただ「会社」から言われたとおりに働き続けるのか?
言われたことをしっかりできることもビジネスマンの基礎体力としては大切です。でも、ビジネスの世界は、常に問題が明確に与えられる方がレアケースです。大抵の場合は、問題を発見することが大切です。
山口周さんも「【これからの働き方の羅針盤!】ニュータイプの時代|山口周」で取り上げさせていただいた書籍の中で、問題の希少化という問題を取り上げます。
企業において、上司から適切な問題文を与えられない環境では、自らの頭で「問題文を作る」ことが求められる。すなわち、HOWを知っている人ではなく、WHATを考えられる人、価値を生み出す人こそ必要なのだ。
CHAPTER 0 君はただ「会社」から言われたとおりに働き続けるのか?
企業が属する社会全体が変化を続けています。予測が難しい社会にあって、ビジネスを行っていくためには、正しいことを実施し続ける着眼点が必要となります。この正しいことを見極めるWHAT発掘のマインドセットが重要です。
過去の投稿「【VUCAの正しい備え方とは!?】最強の教養 不確実性超入門|田淵直也」において、田淵直也さんが、不確実性に対応するためには、予測ではなく、「正しいことを少しずつやり続けて、修正を繰り返す態度」である趣旨のご指摘をされていました。
ワーク・ライフ・バランスではなく、ワーク・ライフ・インテグレーションとは!?
正しいことをするマインドセットは何によってもたらされるでしょうか!?ひとつは教養などの生きるための知識によるところが大きいと思いますが、日々の活動に多大なフィードバックをくれるのは、ビジョンでしょう。
キャリア・ビジョンを持つと、日々の仕事のやり方がそのビジョンを実現することに繋がっていく。
01 出世しなくてもいい
あなたらしいビジョンを持つことで、きっとあなたの習慣が変わります。
ビジョンは、いわば生きる目的です。目標とは少し違うのでこの点を意識しながら、考えていくことがポイントです。過去の投稿「【ビル・ゲイツ絶賛!】Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!|リチャード・ブロディ,坂元信介」で詳しく語られていますので、ぜひご一読ください。
彼らの考えは、「ワーク・ライフ・インテグレーション」なのだ。
01 出世しなくてもいい
仕事もプライベートも人間のやることであって、実際には、どちらがどういいとか、プライベート>仕事というような構図というのは、先入観でしかないはずです。もっと言ってしまえば、活動自体が楽しくなれば、心を病んだり、身体を病んだりすることはないはずです。この、少しの違いを見極める力が必要です。そのためには、自らビジョンを描きに行けるか!?ということが課題になります。
マネジメントとリーダーシップの違いとは!?
ビジョンを見据えながら、自律することが大切です。マネージメントとリーダーシップの違いに照らして、今の自分の心構えを見直してみることも有効でしょう。
ピーター・ドラッカーは、ものごとを正しく行う=HOWが課題なのがマネジャー、正しいことを行う=WHATが課題なのがリーダー、と定義している。
09 リーダーシップを発揮する
自分を導くビジョンと、それによるリーダーシップを発揮していきましょう。きっと、仕事もプライベートも溶けて、新しい世界観を得られる気がします。
他人の意見ではなく、自分の中の声に耳を済ませなさい。そして、最も大切なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。
スティーブ・ジョブズ(アップル創業者)
まとめ
- 言われたことだけでは、たとえ企業の中でも厳しい!?――変化の絶えない社会で、問題を解くことよりも、問題提起をしていくことに価値が見出されます。
- ワーク・ライフ・バランスではなく、ワーク・ライフ・インテグレーションとは!?――生きるように働くことを志向するには、自分のためのビジョンが必要です。
- マネジメントとリーダーシップの違いとは!?――過去か、未来か、そこには大きな違いがあります。