- 仕事をする上で、どうしたらポジティブなアクションができるようになるでしょうか。
- 実は、行動をひとつずつ地道に変えていくことがポイントかも。
- そうすると、周りの人との関係を変えていくことができます。
- 本書は、元ボストンコンサルティンググループの高松智史さんが、仕事で大切にしている考えかたを披露してくれる1冊です。
- 本書を通じて、何を大切に毎日の行動を見直せるか視点を得ることができるでしょう。
「学び方」を少し変えてみよう!
行動が変われば、人生が変わります。行動を変えるには、インプットを少し調整する必要がありそうです。「学び方」について考えてみましょう。
「行動を変える」と同じくらい、僕が絶対に伝えておきたいのが、「学び方」だ。
ピンとキテイルと思いますが、「学びのサイクル」
特に、働き方や生き方のような、目に見えないスキルの「学び方」を教えたい。
大切なのは、つぎの4つのポイントです。
1.「暗記する」――というか、「暗唱」
新しい概念を身につけるのに、暗記は避けて通れません。「暗記」をダサいものと思わずに愚直に始めてみましょう。大人は、「暗記することで」理解することができます。丸暗記とは違う、理解するために暗記することを意識してみましょう。また、考えるクセもここで養うことがポイントです。
2.「不自然に使う」――というか、「自然に」使うなんて100年早い
新しいことを習った後は、使ってみないと血肉になりません。いろいろもがきながら、使っていると、ここぞ!というときに、自然に行動できることもきっとあるはずです。どんどんアウトプットしてみましょう。
3.「違和感の発生」――というか、「宝物」だよね、違和感
学んだことを使ってみたら、あれ?!おかしい、という事態になります。これを大切にしてみましょう。
4.「質問する」――というか、「クローズドQ」にする努力
クローズド・クエスチョンを大切にしてみましょう。クローズド・クエスチョンというのは、YES / NOで答えられる質問です。その背景は、あなたの解釈をつたえること、という大切なポイントがあります。たとえば、いろいろうかがっているなかで、「この仕事のポイントは、○○をすることですか」のように、自分の考えを織り交ぜることが大切です。
世の中には「なんか、報われないなぁ」と思っている人は多いかもしれないが、それは運でも、周りのせいでもなく、「言葉遣い」に原因があると僕は思っている。
ポンコツ発言の「害悪」
過去の投稿「【インド哲学の教えとは!?】インド式「グルノート」の秘密|佐野直樹」にも通じる考えかたですね。こちらの1冊もとてもおすすめですよ!

「チャーム」を身に着けてみよう!
コンサルティング会社では、「チャーム」という言葉があるそうです。可愛げとでもいいましょうか。これを発揮して、師事することも大切です。「チャーム」は因数分解すると次のようになります。
チャーム = 【物理的な強さ】 × 【距離感のつめ方】 × 【つめた時のパンチ力】
「チャーム」の正体は?――チャームを因数分解
物理的な強さとは、イケメン、美人、かわいいなど、外的な要因です。
距離のつめ方とは、自分で踏み込むちからと他人に踏み込ませる力にさらに分かれる、物理的・精神的な距離のことです。
つめた時のパンチ力とは、標準の理解力と15°ズレを起こす力のことです。「普通はこうするところを、そうしちゃう?」っていう行動が人間の魅力になります。
「議事録」を上手に活用しよう!
議事録は、コンサルティングファームでは想像以上に大事にされている。
悪い議事録、良い議事録――「議事録進化論」
議事録を制するものは、会議を制します。次のステージを意識して、議事録を有効活用しましょう。
- ステージ1:全部漏らさず、書いてある化?
- ステージ2:構造化されているか?
- ステージ3:ネクストステップが書いてあるか?
- ステージ4:ミーティング前の『仮説の進化』が書いてあるか?
- ステージ5:ミーティング前の論点に沿った構成=論点+答えになっているか?
- ステージ6:ミーティング中に進化した論点もちゃんと書かれているか?
- ステージ7:ミーティング中に進化した論点を検討するためのタスクが書かれているか?
議事録において、大切なのは、「論点」をどこに設定するか?です。どの問いに答えるべきなのかを見定めて、まとめることで、次回の準備品質、会議品質に大きく影響を及ぼします。
どんな仕事にも、常に論点が潜んでいるのだ。
「論点バカ」の正体は?
過去の投稿「【ビジネスを円滑に進める秘訣とは!?】今すぐ結果が出る 1ページ思考|長谷川晋」でも、議事録をいかにコミュニケーションツールにするかが、具体的に説かれていました。おすすめです。

まとめ
- 「学び方」を少し変えてみよう!――暗記をないがしろにすることなく、理解し、考え続けて、クローズド・クエスチョンを多用してみましょう。
- 「チャーム」を身に着けてみよう!――「チャーム」について考え、師事し、学び続けましょう。
- 「議事録」を上手に活用しよう!――議事録に必要な「論点」を捉えるクセをつけましょう。