【ものごとの二面性に気づけ!?】REAPPRAISAL|内田舞

REAPPRAISAL
  • どうしたら、どんな時でも、自分のマインドを持ち続けることができるでしょうか!?
  • 実は、ネガティブな感情に惑わされず、しっかり考えることが重要です。
  • しっかり捉えて考えれば、ものごとの再評価が可能だからです。
  • 本書は、一見困難な状況に見える瞬間をいかに、再評価で次につなげるかヒントを得る1冊です。
  • 本書を通じて、新しい道を切り拓く力を養えます。
内田舞
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リアプレイザルが大切!?

困難な状況に行き当たっとき、みなさんはどんな気持ちになりますか!?多くの人が、それを歓迎するのではなく、なんとかして避けたい、あるいは、そうした状況が生むネガティブな気持ちにも目を向けたくない!と思うのではないでしょうか。それが人間の普遍の心情です。

ただ、そうした状況において、少し立ち止まって、自分を見つめることで、実はいいこともあるかもしれません。それを本書では、リアプレイザル(Reappraisal)=再評価としてテーマとしています。

ネガティブな感情が生まれた背景にはどのような考えがあって、その考えはどのように構築されたのだろうか、と見つめ直す思考過程のことです。

まえがき

自分のそれまでの経験などを見つめ直しながら、他にどんな考え方があるだろうかと、顧みることで、特定のできごとに対して、できる限りポジティブな、あるいはフラットな方向に解釈をするアプローチです。そのことによって、より創造的な人生を自ら切り開くベクトルを導き出すことができます。

どうしたらリアプレイザルできるか!?

不安という感情が巻き起こる時、人は冷静にいられなくなります。でも、そんな自分を認めつつも、どうしてそうなったのか、思考の構造に立ち向かってみることをおすすめします。

不安という感情は、「これから何か悪いことが起こるんじゃないか」という未来軸にわたる危険信号です。自分を守るためにそもそも必要不可欠な心の反応です。これがなければ、サバンナで野垂れ死にしていたでしょう。別の側面から見れば、そういうマインドを持てていた個体が、たまたま生き残ってきたのです。

だから、この不安にはじまるネガティブな反応を抑え込むことを考えるのは、難しいのです。自分たちを否定することになってしまって、より精神的に不安定になってしまいます。悲しい気持ちをコメディで誤魔化してみたり、あるいは、「感じないように感じないように・・」とムリに笑顔でいることは、苦しみや悲しみを感じている自分を否定することになってしまい、長期的には、心身によろしくありません。自己否定を繰り返しているので、自分が自分でいられなくなります。

そうではなく、なぜそういう心情が沸き起こるのかについて、状況と自分の心と思考のパターンを再検討してみるアプローチを持ちましょう。

最初に湧いてくる強い感情というものは、外界の脅威に備える生存本能であり、簡単にコントローすることはかなり難しいと言えます。

ネガティブ思考は変えられる

思考のベクトルとして「自責」と「他責」という着眼点があると考えられます。自責とは、自分にすべてのものごとが起因しているという考え方で、他責はその反対です。なるべく自責でものごとを引き受けてみることによって、感情を見つめるヒントになるのではないでしょうか。

たとえば、自責でものごとを考えてみれば、電車の遅延についても次のように考えを巡らせることができるかもしれません。「もう少し早く出発すればよかったかもしれない」「そういう余裕を持つことを大切にするべきかもしれない」「電車が遅れたことで、自分の時間を作ることができた」「他の交通手段を検討しておくべきだったかもしれない」などなど。自分起点で、ものごとを解釈し、自分の責任として処理していく発想を見いだすことが可能になります。

相手のせいにしていては、見えないポジティブなスパイラルへと自らを導くことができます。

自責と他責については、たとえば、こちらの1冊「【みんなもっと成長できる!?】成長マインドセットー心のブレーキの外し方|吉田行宏」もぜひご覧ください。

内田舞
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メタ認知を駆使せよ!?

自分を客観視して、「その場所が怖くない!」であったり、「こうした状況は、問題ない、大丈夫!」と認識できるようにすることがポイントです。そのためには、場数を踏んだり、経験を数と幅を確保しながら、いろんなことをトライして、自分の思考を鍛えていくことが必要なのかもしれません。

そう考えると、リアプレイザルは、学習であるとも捉えられそうです。

再評価を繰り返し練習して、うまくできるようになった人の脳をMRIでスキャンすると、論理的に考える脳の部位(前頭前野)と、感情を生み出す脳の部位(扁桃体)の働きのコレボレーションが変化しているといいます。

日常的にポジティブな考えを抱きやすくなるという研究もあります。

ネガティブ思考は変えられる

リアプレイザルは、自分を客観視することを示唆してくれているとも捉えられます。客観的な視点による理解を、メタ認知と呼びます。こちらの投稿「【頭がいいは、視点で決まる!?】メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける|澤円」もぜひご覧ください。

まとめ

  • リアプレイザルが大切!?――ネガティブな感情に果敢に向き合ってみましょう。
  • どうしたらリアプレイザルできるか!?――自分の思考パターンを客観視することです。
  • メタ認知を駆使せよ!?――自分の考えの解像度を俯瞰してみましょう。
内田舞
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