- 「自分らしさ」って、なんでしょうか。
- 実は、オンリーネスという概念で捉えると、まったく別の世界が見えてくるかも。
- なぜなら、人生の目的・意義・価値観を見つめる大切な概念だからです。
- 本書では、アメリカの実業家ニロファー・マーチャンさんが見出したオンリーネスについて、事例を元に紐解いてくれます。
- 本書を通じて、自分の人生にとって大切な信念を見出す重要性と、自分らしさを大切にする自信を見いだせるでしょう。
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「オンリーネス」って何だ！？
一人ひとりの「オンリー」こそが強みなのだというアイディアを世界に広げていこう。この突然のひらめきと同時に、「オンリーネス」（onlyness）という造語が思い浮かんだ。
１章 権力も立場も関係ない時代
信念が起点になるということです。さらに、その信念とは、誰かに与えられるものではなく、自分の生き様や好みなど、非常にプライベートなことから生み出されます。ニロファー・マーチャンさんは、人類７０億人全員がこの「オンリーネス」を持てると言います。
「ブランド」と「オンリーネス」は、目指すところおまったく違う。ブランディングが目指すのは、「自分の価値」とはなにかを定義すること。いっぽう、オンリーネスの目標の核にあるのは「関係性」だ――力を合わせてアイディアを実現しようとしている人たちと有意義な関係を築くことだ。
２章 自分の居場所をつくる
「オンリーネス」は人が集まる旗印のように機能するものです。アジャイル的に、人がなにか新しいものを生み出していく根源的な力になりうるのものです。また、特にベンチャー企業の経営者はもってしかるべきものだと、ニロファー・マーチャンさんは言います。技術やノウハウだけではなく、なぜ、ベンチャー企業として社会変革をしたいか？について、信念を持っている人ほど、資金調達や仲間を集められる確度が高いでしょう。
なぜ、いま、「オンリーネス」なのか！？
ＳＮＳを利用して、関心事、意義、情熱をシェアする人たちを見つけられるようになったのは、現代のテクノロジーのおかげだ。私たちはいま、共有する文化的遺産――生まれた場所、肌の色、地域、性別、出身校――などではなく、共通うするものの見方を基盤に他者と結びついている。
２章 自分の居場所をつくる
価値観で繋がれる時代になりました。ＳＮＳなどで自分たちの信念が表立ってアピールできます。こうした機運にある中、これまでの組織や価値観でつながる必要がなくなってきたというのも事実でしょう。
ネットワークを形成できるようになったおかげで、どんな人達の集団であれ、組織的な権威やヒエラルキーの力を借りることなく、協力して理想を追求できるようになったのである。
１章 権力も立場も関係ない時代
大切なことは、既存の組織やチームによらない働き方です。過去の投稿「【越境人材は、２度死ぬから、生きる！？】越境学習入門｜石山恒貴，伊達洋駆」では、外に出るからこそ、自己が成長する機会を得られることが説かれていました。いま、あらためて、新しい組織やこれまでの枠組みに則らない働き方を志向する機運もあるのでしょう。そして、その際には、「オンリーネス」に沿った自分の信念の存在が大切になります。
「オンリーネス」の見つけ方とは！？
ニロファー・マーチャントさんは、「オンリーネス」を見つけるのに３つのスキルを大切にすると言います。以下、それぞれについて記載してみます。
１）大切なものに気づくこと。
忙しい日常生活の中では、自分がどんなものやことに、意識を惹かれているのか、客観的に見てみることも貴重な時間でしょう。でも、そこに「オンリーネス」最大のヒントが隠れています。自分がどうしても熱中してしまうことは何か？を丁寧に見つめてあげることで、自分の信念に素直になることができますし、実は、長い間付き合える人生の「オンリーネス」なテーマを見つけることが可能になります。
この点については、過去の投稿「【人生のコンパス持ってますか！？】Dark Horse｜Ｔ・ローズ他」でも語られていました。自分の大好きなこと、やめられないこと、に真剣に極めた結果、超突出した業績を上げて、仕事を趣味化する人たちのことを「ダークホース」として紹介している本です。これもすごくおすすめですので、ぜひご拝読ください。
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２）ありのままの自分を表現すべく行動すること。
正しさではなく、自分の信念にしたがうことが大切です。そして、そのための行動を起こすことです。
「正しさ」にとらわれない
３章 目標を見つける
第二に、ありのままのあなたでいるだけではなく、あなた自信を「表現する」ために行動を起こすことだ。
行動は、すべてのものごとの起点になりうるのです。内省もそぞろに、まず行動してみましょう。行動の大切さについては、こちらの投稿「【THE POWER OF JUST DO IT!!】セルフコントロール大全｜堀田秀吾，木島豪」に、なんと１１４の研究成果をベースに紐解かれていますので、ぜひご覧ください。
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３）他人と自分を比較して畏縮しないこと。
自分の信念「オンリーネス」に従うということは、他者の目線を気にしないということでもあります。人と比べてしまうということは、それは、人の価値観で自分を測っているのと同じことです。そうではなくて、自分の価値観を大切にする「オンリーネス」では、自分軸を最初に重視します。人や社会が作った価値観をどうしたら客観視できるかについても考えて見る必要がありそうです。なぜ、お金は多いほうがいいのか？なぜ、会社は大きい方が良いのか？など、根源的な問いをどれだけ自分の中でとらえられるかも見極め方のひとつになると思います。
実は、著者はインド系で、シングルマザーで、女性であるそうです。彼女も一時はマイノリティとして、アメリカで生活をする中、「オンリーネス」という思想に行き着いたことについて、深い思想を感じました。バイアスを意識して、どうやって生きていけば良いのかについて、考える必要がありそうです。「多様性」とは何か、それは、もしかしたら「価値観でつながること」なのかもしれないと、本書を通じて想像しました。
まとめ
- 「オンリーネス」って何だ！？――自分の信念です。これは、起業家にとってもとても大切なことです。
- なぜ、いま、「オンリーネス」なのか！？――価値観で繋がれる時代において、自分の信念を見極めることが大切です。
- 「オンリーネス」の見つけ方とは！？――３つのポイントを重視しましょう。自分大切にすること、ありのままの自分、他者と比べないことです。
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