書く瞑想――1日15分、紙に書き出すと頭と心が整理される|古川武士

書く瞑想――1日15分、紙に書き出すと頭と心が整理される

毎日忙しいのに心に充実感がないと感じる人にこそ、毎日の「書く」ことで、自分の心に向き合うことをおすすめしたいです。「書く」ことにはマイナスの気持ちを抑制したり、自分を客観的に認識できたりする利点が学術的にも示されています。毎朝15分の書く瞑想ステップから「書く」ことを習慣化してみましょう。

人生の変化が気づきがもたらしてくれる

「そうか!」と腹落ちしたとき、人は本当に変わっていくきっかけをつかむことができます。

第1章 書いて、整える

忙しい毎日の中で、心も、生活も、人生も知らず知らずのうちに、ごちゃごちゃしている感覚をどこかで覚えている方が多いです。毎日の生活リズムが整わず、そのことでストレスが貯まり、さらにそれを解消するようにダラダラとした時間を過ごして悪循環を招いてしまうことも多々あるでしょう。

しかし、こうした負のスパイラルから抜け出し、良き方向へ人生を向かわせるには、気付きが必要です。そして、その気付きをもたらすものこそが「自己対話」であり、「書く」ことなのです。

「書く」瞑想のステップ;やり方

「私の人生の目標は何か」「私は何を求めているのか」について答えを探求していく必要がありますが、これらは私たちの心の中にしか答えがありません。

第1章 書いて、整える

「放電日記」と「充電日記」を毎日15分、朝書きます。

それぞれの日記は、「ログ」と「セルフトーク」という2つの視点で記載します。放電日記とは、自分の負の気持ちに向き合うことです。1日の中で、心をさげたことは何だったのかを書き出します。充電日記はその反対に、ポジティブな気持ちに寄り添います。

ログは、事実の列挙。セルフトークはログを見ながら自分が最も気にしていること、嫌なこと、良いと感じていることをそれぞれ書きます。

1ヶ月の振り返り、3ヶ月の振り返りで、人生を積み上げていく

放電日記と充電日記を習慣化し、1ヶ月と3ヶ月単位でこれらを振り返り、自己理解を高め、これからの行動計画を立てる機会を作りましょう。

1ヶ月ごとに1時間ほどの時間をつくり、日記を振り返りながら、自分と深く向き合います。具体的には、自分がこの1ヶ月何にとらわれていたのか、上位から順に俯瞰します。また、それを感じながら自分はどんな価値観を大切にしたいのか心の声を聞き、さらに本当は目指したい理想を妄想します。その上で行動計画と毎日の習慣化のための24時間の行動計画を立案し、実行にうつしていきます。

3ヶ月ごとにこの行動計画に沿って、何ができたのか良かったポイントと、反対にできなかったこと、その上で、次の3ヶ月の行動計画の練り直しを行います。

これらを通じて、少しずつの積み重ねで新しい人生のベクトルを理想的な方向へと向かわせていくのです。

本書では、書くことで自分の心をメタ認知(客観視)することで、落ち着きを取り戻すことを提唱しています。著者は実に数万人をコーティングにより、セルフケア、ビジョニングをサポートされた実績があり、説得力があります。上記の通りHOW TOについても詳しく触れられているため、明日から実践できることも魅力です。

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