【あと100倍シゴトが楽しくなる!?】もしアドラーが上司だったら|小倉広

もしアドラーが上司だったら
  • 自分の働き方を俯瞰してもっと楽しめる方法はないものか!?
  • 実は、「アドラー心理学」の教えが参考になるかも!
  • なぜなら、アドラーは、フロイト、ヤングと並び3大心理学者と呼ばれるほど、生きる上での心構えに関する知恵の持ち主なのです。
  • 本書は、そんなアドラー心理学を身近に感じられるように「もし、上司がアドラーだったら!?」という仮定のもと、物語形式で、アドラーの教えを学ぶことができます。
  • 本書を通じて、シゴトを100倍楽しむ方法を手に入れちゃいましょう!

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小倉広
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アドラーの教えの骨子とは!?

「アドラー心理学」。一時期、とても注目されましたね。改めて読んでみると、普遍的な教えがたくさんあって、単なるトレンドで終わらせたくない!っていう気持ちになりました。そういえば、アドラー心理学といえば『嫌われる勇気』が有名ですが、その背景で物語調を通じて、とても身近に教えを学べるベスト本があるのです。それが今回ご紹介する本書です。

広告代理店(わたしと一緒!!親近感!)に勤める主人公と、アドラー心理学を学んでアメリカから帰国した上司の出会いと仕事現場模様を通じて、アドラーの教えを骨子に、ものごとの考え方を多面的に教えてくれます。ところで、いちばん大切なアドラー心理学のエッセンスってなんでしょうか!?

アドラー自身の体験に基づく勇気に関する重要な言葉が二つあります。
「私は自分に価値があると思えるときにだけ勇気を持つことができる」
「そして、私に価値があると思えるのは、私の行動が周囲の人たちにとって役に立っていると思えるときだけである」

第一章 自分を追い込んでも、やる気が続かないんです。

そして、この重要なメッセージをひとつに解釈すると、「人は周囲の人々への貢献できていると実感したときに、自分には価値があると実感し、勇気を持てる」ということになると、著者の小倉広さんは説きます。

大切なのは、「勇気」とそして、「共同体感覚」です。人は、一人で生きていくことができません。だから、社会を作って、みなでよりあいの仕組みを作って、猛獣から逃れ、農業をし、子孫を残してきました。だから前提として、人と共にあるということをアドラーも重視します。そして、そのためには見返りをもとめない貢献を前提として、人の言動を構築することを志向します。

さらに、その言動を積極的に行えるようになるための「勇気」も重要視します。別の言い方をすれば、活動性の高さです。とにかくやってみる!!

これらは正のスパイラルを描きそうだと言うことが想像できるでしょう。「勇気」があれば、活動が生まれ、それに対してフィードバックがえられるから、貢献感覚も得られる、そのことで、組織や社会貢献意欲がさらにあたかまり、次の「勇気」になる。

過去の投稿「【THE POWER OF JUST DO IT!!】セルフコントロール大全|堀田秀吾,木島豪」を思い出します。これは、まずはやってみることで、やる気が伴ってくるということを説いた本でした。アドラーはここに「貢献」というエッセンスを加えてくれているようです。

どうしたら勇気が持てる!?

起点となる「勇気」どうしたら持てるでしょうか!?アドラー上司はこんなふうに、主人公に語ってくれます。

「もう一つの方法は『できていること』に注目することだ。『できていないこと』ではなく『できていること』に注目して自分を認めるんだ。

第一章 自分を追い込んでも、やる気が続かないんです。

案外、これとっても大事なことかもしれないですよね。人間はどうしてもネガティブなことに注目してしまう生き物だそうです。例えば、「玉に瑕(たまにきず)」ということばがあります。玉が存在していることよりも、きずに目が行ってしまう人間の性を荒らしているようです。でも、きずがあってもいいじゃないですか。玉があるんだから。もしかたら、その玉があることじたいが奇跡かもしれないのに、いま、あなたの腕の中やあなたの手に握られているものごと、あるいはあなたが今日なし得たことにもっと注目してあげましょう。

そして、ポジティブになろう!って思いすぎないこともポイントです。

「ネガティブな感情を押し殺してはいけない。なかったことにしてはいけない。『認否』『抑圧』『歪曲』せず、きちんとありのまま、そのままに見る。自分に正直であることはとても重要なんだよ。」

第三章 カラ元気を出すのに疲れちゃいました……

仏教でもこの視点はとても重要視します。例えば過去の投稿「【ブッダの教えのやり方とは!?】これも修行のうち。実践!あらゆる悩みに「反応しない」生活|草薙龍瞬」でも、心の反応をただ見るということをおすすめしています。心はついつい反応してしまいがちです。でも、その反応が確かにあったことを押し殺しては行けません、過度なストレスになってしまいます。そうではなくて、まず反応したな!ということをもう一人の自分が見てみることです。良し悪しも判断せず、「あー、自分いまこんなこと思ったな」っていうことを繰り返していく、すると、ありのままにたいしてありのままの対応をすることができるようになるかも知れません。ただそこにあることだけに注目してみましょう。

そして一歩深掘りをしてみると、「勇気」がうまれるための私たちの「価値」の存在に気づきます。そして、その「価値」には2種類があることを知る必要があります。「機能価値」と「存在価値」です。機能価値は、仕事ができること。存在価値は、あなたがそこにいることです。これらを混同してしまうと、自己否定に陥りがちになってしまいます。まずは「存在価値」が確かにあるということ、これはゆるぎのない事実としてしっかりと認識することです。これを土台に、「機能価値」を高めることに向き合っていけばいいのです。

そして、組織からの結果的な評価もこの「機能価値」と「存在価値」にひも付きます。それぞれ、信用と信頼です。信用はできたこと、貢献したことをソリッドに判断します。でも仕事はそれだけではないですよね。そうです。人は人を信頼もできるのです。彼ならやってくれる、彼女なら任せられる、そういう信頼関係とのバランスを見つめてみましょう。

どうしたら共同体感覚を高められる!?

大切なのは、「勇気」をもって、まず行動してみて、積極的に貢献してみることです。そんなとき、人の目が気になるでしょう。「あー、また特典稼ぎ?」みたいな。でもこれを気にしていては自由な「勇気」が生まれません。気にしなくていいのです。

「誰かがはじめなくてならない。見返りがなく、認められなくても。誰かが始めなくてはならない。」

第八章 誰かを喜ばせようとしても、無視されたりバカにされたりするんです

共同体感覚を身に着けていくためには、いいんです「独り相撲」で。独り相撲バンザイ!まずは、とにかく始めてみましょう。そもそも、人の評価やジャッジなんてコントロールできるわけないんですから、勝手にいろいろやっていればいい。ただそれだけなんです。

じゃあ、どんなことでもやっていいの?っていうとそうはいかない。そこで、倫理観が必要になります。アドラー上司いわくこんな言葉で説明してくれています。

「より大きな共同体の利益を優先する」

第十章 目の前の人のため、が共同体感覚なんですか?

眼前の利益を優先するのではなく、まよったら大きな視点を持ちましょう。組織→社会→全体。今→過去から未来→永久。きっと正しいことをしていると、良いことがあります。

過去の投稿「【VUCAの正しい備え方とは!?】最強の教養 不確実性超入門|田淵直也」では、不確実性に立ち向かうためには、「正しいことを長い目で見てやる」ことが提唱されていました。アドラーさんの教えに触れるところです。

まとめ

  • アドラーの教えの骨子とは!?――「勇気」と「共同体感覚」の掛け算です!
  • どうしたら勇気が持てる!?――まずやってみる!そしてできたことにフォーカスしましょう!
  • どうしたら共同体感覚を高められる!?――「正しいことを広い視点で」をモットーに!

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