- どうすれば、よりよい人生を作っていくことができるでしょうか!?
- 実は、「移動すること」を前提にしてみると、より良いヒントになるかも知れません。
- なぜなら、人は定住を前提にしないほうが、絶えず新しい刺激を受けながら自分をアップデートし続けられるからです。
- 本書は、自らさまざまな拠点で暮らす作家・プロデューサーの長倉顕太さんによる「移動すること」に関する1冊です。
- 本書を通じて、毎日の暮らしをアップデートするヒントを得ることができます。
当たり前を疑う!?
どうしたらよりよい人生を目指すことができるでしょうか。実は、これまで「あたりまえ」だったことを疑ってみることが大切かも知れません。
あなたはもっと自由に、もっと好き勝手に生きることができる。にもかかわらず、自分で制限を設けてしまっている人ばかり。
まえがき
本当の自由を目指せるのに、自分で自分の可能性を閉ざしているとしたらどう感じるでしょうか。せっかくの人生なので、自分の可能性を最大限広げていきたいですよね。
現状に不を抱えている人は、新しい挑戦をするためにアクションを続けてみることが大切かも知れません。そうはいっても、なかなか挑戦をすることができない・・・ということを考える方も少ないでしょう。それは、「意志」の力をあまりに使い続けているからです。意志の力でものごとを変えようと思っても、意志の力は限界があります。実は限られたリソースなんですね。
大切なことは、環境を変えることです。環境を変え続けることができれば、意志の限られたリソースを使わずに、変化のための活動を続けることができます。
なぜ、環境を変えれば、変化を導くことができるかというと、「環境→感情→行動」の順番で自分自身のアクションをすることができるからです。
私たちは、なぜ「定住」をするのでしょうか。そんなこと当たり前だ!と思われるかも知れませんが、冷静に考えると人は昔は移動をしながら暮らしていました。農業が始まったり、支配者が登場したり、しながら定住をする時間が長くなってきましたが、ちょっとそうした状況を疑ってみても良いかも知れませんね。
これだけインフレが整った時代なので、移動をしながら豊かに生活をすることも可能です。「定住して」「定められた場所で」働き続けなければならないという前提を疑ってみることをしてみましょう。
移動中こそ充実化させよう!?
著者である長倉顕太さんは、出版社において編集者としてベストセラーを連発した後に、独立し、ホノルル、サンフランシスコを拠点に、8年以上にわたり海外での移住生活を続けてきました。
そうした生活を続ける中で、長倉顕太さんは、自らを絶えずアップデートしながらそうした経験を本やコンテンツとしてまとめたり、培ったマーケティングノウハウを個人や法人に伝える活動を進めています。
長倉顕太さんのようにいきなり海外へ!というのは難しいのかも知れませんが、毎日の仕事の場所を変えてみるとか、通勤ルートや移動ルートをあえて違うところを選んでみるとか、小さな変化から初めてみるのが自分に対して絶え間ない変化をもたらすためには、より良いきっかけになるかも知れません。
社会は絶えず変化をしています。そうした中で自分自身が変化をしない場合は、社会との齟齬や接点の鮮度が落ちてしまうように思えます。だから、積極的に自分の環境を変化させて、自分自身をよりよくアップデートする方向へと磨いていくことがキーです。
長倉顕太さんの「移動」と同じようなヒントを提供してくれる1冊として、こちら「【真の「成長」とは!?】トランジション ――人生の転機を活かすために|ウィリアム・ブリッジズ」もぜひご覧ください。
目的なんかどうでもいい!
かつてないほど移動は簡単になった!
とにかく移動することに価値がある!
移動中に行うこととして次の2つがポイントです。
1)仕事のタスクをこなしてしまう
やるべきことは、移動中にこなしてしまいましょう。長倉顕太さんは、長い文章を書くなどのじっくり系の仕事もすべて移動中に行ってしまうそうです。移動中に行うことで、「やらなければならないこと」と移動が同時に解決してしまうので、残りの時間を充実化させるために活用することができます。
2)インプットをする
もうひとつのポイントは、インプットをしつづけることです。移動しながら、必要な情報インプットや、習慣化したインプット(本、音楽、映画、資料を読むなど)を行ってしまいましょう。あらゆるインプットはすべて移動時間中にやっておくことが大切です。
インプットは欠かせない!?
長倉顕太さんは、移動とともにインプットをとても大切にします。
私がインプットを重視するのは、私たちには人生を生きるうえで地図が必要だからだ。
解像度の高い地図を手にするためのインプット
インプットを量・質ともに増やしていくことが、脳の中身を入れ替えることができます。いま自分の眼の前に広がっている世界は、すべて自分のフィルターを通っている世界です。だから、自分の偏見で世界はできていると捉えても過言ではありません。
脳のフィルターを変えることができれば、世界を変えることができます。自分が生きていてつまらないのであれば、見える世界がつまらなくなるようなフィルターを通じて世界を見てしまっているからです。大切なのは、世界は一つではないということです。みんなにとっての世界があるし、あるいは、(ここが重要ですが)自分にとっての世界もいくつでも作ることができるのです。
大切なのは、フィルターをアップデートするということ。そのためには、環境を調えて、感情、行動を引き出せるような移動とインプットを充実化させるということです。
日本社会では「誰と働くか」「どこで働くか」「いつ働くか」を選べないという異常事態が当たり前のこととされていることだ。
会社員には与えられない3つの選択肢
冷静に考えれば、この3つが奪われている人生をどう見てみるか・・というのが大切です。ポイントは、「どうありたいか」を先んじて考えてみて、そこから逆算をしてみることです。それを実現するために「誰といるか」「どこにいるか」に徹底的にこだわることです。
知識と経験をアップデートし続けることで、新しい世界を知ることができ、新しい出会いも生まれ、新しい選択肢が視野に入るようになる。
ポジショントークを言い始めたときが、環境を変えるとき
将来にわたり自分を変化し続け、高め続けることがキーです。環境を変え、感情と活動を変えることができれば、選択肢を増やし続けることができて、より自分を客観的に見ることができるようになります。
選択肢を増やすためには知識と経験をとにかくアップデートし続けることが重要なわけだが、そのためにやるべきことは「初体験」をし続けることしかない。
アップデートの合言葉は「初体験」
初めての経験は、どんな年齢でもできると思います。初めてなことを、たくさん増やしながら、自分をたくさんアップデートして新しい社会との接点をたくさん作って楽しい毎日を、ひいては、人生を構築していきましょう。
まとめ
- 当たり前を疑う!?――定住をそもそも疑ってみることから、新しい環境を手に入れるヒントを得ます。
- 移動中こそ充実化させよう!?――移動中は、2つのやるべきことに集中してみましょう。
- インプットは欠かせない!?――インプットはあなたの人生を生きる地図になります。