- ムリやムダを感じた時に、なにかよい方策はないでしょうか！？
- 実は、「やめる」こともひとつの戦術になりうるかもしれません。
- なぜなら、自然界では「やめる」は一般的な選択だからです。
- 本書は、そんな「やめる」を人生戦略に取り入れるための１冊です。
- 本書を通じて、「やめる」ことについて新しい視点を得られるでしょう。
ポチップ
「やめる」ことは人生戦略！？
「やめる」ことは実は、十分に活用されていない資源のようなものです。
それは、正当な選択肢ではなく、妥協や失敗としてしか見なされていない。
「やめること」は手つかずの資源
「やめる」ことに秘められた大きな力や無限の可能性が手つかずになっています。
でも自然界ではやめることはとっても一般的であるのです。なぜなら、ムリムダを続けていることは、生存本能と逆行するためのです。
自然界では、食べ物を得るのが難しいとき、それはお腹を満たせる可能性の高い別の場所に移動すべしという暗示なのだ。
自然界は無駄を嫌う
そういえば、ブルシット・ジョブという言葉がありました。私たちは、なぜブルシット・ジョブを生み出し続けてしまうのか・・本書とあわせてこちらの投稿「【あなたは、レンガを積んでいるか？それとも聖堂を建てているか？】ブルシット・ジョブと現代思想｜大澤真幸，千葉雅也」もご覧いただく中で、ぜひ考えてみたいと思います。
なぜ、「やめ」づらいのか！？
勤勉性が注目された時代から、「やめる」ことについて、次のようなイメージが想定されるようになってしまいました。
やめることは弱く、恥ずかしく、臆病なことだ。
でも、本当にそうでしょうか。
私たちはこうしたメッセージにプレッシャーをかけられている。
プロローグ
人類とともに地球に生きている動物たちは、「やめてはいけない」という偏見に悩まされてはいません。動物たちは、生き延びるという唯一の目標にむかって、最適な行動をとっているため、「やめる」ことは、当然のように選択オプションなのです。
うまくいっていない戦略はすぐに見直し、必要に応じて軌道修正していくことで、最高の効果を得られるはずだ。
プロローグ
「やめる」ということは、自然界では当然のように取り入れられている、「変革オプション」と言えます。
ポチップ
人生は、そもそも偶然である！？
そもそも人生は、偶然の連続です。コインを投げて、表が出るか裏が出るかは同じ確率です。成功することもあれば、失敗することだってあります。
だから、私たちは偶然にすべてを支配されないようにする方法を見つけなければならない。
私たちが「人生の真実」から目を背ける理由
世界という偶然のコインが、投げられているうちは、私たちは、考え方を変えていく必要があるようです。社会的な通念にとらわれて、ずっと続けることが美徳だ、やめることは諦めることと同義で、みっともないことだ、という考え方を捨てて、やめてみることも、選択肢の中のひとつに入れていく必要がありそうです。
大切なのは、大きな目標を目指し続けることよりも、目の前のタスクを一生懸命やり遂げることに意識を向けることです。
これは、禅の教えにもリンクするところです。ぜひこちらの投稿「【捨てれば幸せに近づける！？】捨てる幸せ―――シンプルに、ラクに生きる「禅の教え」｜藤原東演」もご覧ください。
自分の手ではどうにもならないことを手放しましょう。自分ができることに集中し、世界との関わり方を再構築しましょう。
ぜひこちらの投稿「【幸運は引き寄せられる！？】その幸運は偶然ではないんです！――夢の仕事をつかむ心の練習問題｜Ｊ・Ｄ・クランボルツ，Ａ・Ｓ・レヴィン」もご覧ください。偶然性との向き合い方について、勇気をもらえます。
やめることに偏見を持つのをやめましょう。スタンスのシフトチェンジをするのです。つまり、「自己変革は可能だ」ということです。「努力次第で必ず成功できる」というマインドセットよりも、上位概念として変わっていけること、を意識することがポイントです。
まとめ
- 「やめる」ことは人生戦略！？――自然界では自然に取り入れられている変革オプションです。
- なぜ、「やめ」づらいのか！？――不のイメージが、つきまといます。
- 人生は、そもそも偶然である！？――自己変革を念頭に、時にやめることも選びましょう。
ポチップ
