- メタバースやWeb3ってかなり話題になっているけどなんなの!?という方少なくないはず。
- 実は、本書が最高におすすめです。
- なぜなら、これまでのトレンドワードも含めてメタバースとWeb3を端的にまとめ、これからどのような社会になりうるのか可能性についても語ってくれているからです。
- 本書は、『アフターデジタル』の共著者として知られる國光宏尚さんが、執筆されています。
- 本書を通じて、メタバースやWeb3を取り巻く世界観を一望できるでしょう。
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今後、世界で起きる大きな変化とは!?
今後、世界で起きる大きな変化――それは「バーチャルファースト」への移行です。
はじめに
これまではリアルが主、バーチャルが従だったのものが、これからはバーチャルが主、リアルが従に変わります。それがバーチャルファーストという次世代の社会です。
指数関数的な技術革新の中で、バーチャル没入に関する技術がさらに加速しています。
インターネットの時代、つまりインターネット・ファースト時代から、バーチャル・ファースト時代へ移行しようとしています。
インターネット・ファースト時代、GAFAが世界経済の派遣を握っていました。アメリカのS&P500の内訳を、しっかりと中止していくと、上げ幅を支えているのは、実際にはGAFAなのです。
パレートの法則など比べ物にならないほどのインパクトです。
そして、GAFAの中でも、あきらかにGoogle & Appleに軍配が上がっています。
「スーパーアプリ」が話題になりましたが、まさに、両社は物理的なデバイスも含めて、覇権を握ることに成功しました。
フェイスブックの取り組みを見ていると、いかにこの2社へ食い込み、そしてバーチャル・ファースト時代における主導権を持ちたいかをありありと知ることができます。
フェイスブックは、なぜ、独自通貨を発表したのでしょうか。
フェイスブックは、どうして、社名をmetaにまで改めて、メタバースに真剣なのでしょう。
その先の世界観をマーク・ザッカーバーグさんは、どんなふうに創造しているのでしょうか。
メタバース/Web3は、いずれも”リブランディング”
いま、みなさんが目にするメタバースですが、これはVR、AR、MR、XR、ミラー・ワールドのリブランディングと言い切っていいでしょう。
メタバースとは何なのか?
國光流のシンプルな定義として、仮想通貨、暗号資産、ブロックチェーン、クリプト……、これらをリブランディングしたのがWeb3です。
そもそもWeb1、Web2とは何なのか?
これまで、多くの流行ワードがありましたが、國光宏尚さんは、メタバースやWeb3もこれらの概念とほぼ同じ!と言い切っています。
私が大切だと思うのは、その正確性ではなくて、メタバースとWeb3の概略とこれによってどのような社会が訪れるのか?そして、もっと大切なのが、そんな世界になる前提としたときに、私たちや私たちの所属する会社はどのような対応をするか!?ということです。
未来への心構えについては、過去の投稿「【本当に起きるか?ではなく、起きた時どうするか?】BCGが読む経営の論点2022|ボストン・コンサルティング・グループ」でも、「未来は予測することではなく、そんな未来が来たときに、どうあるべきかに備えておくことが大切だ」という、深い示唆がありました。ぜひ、ご参考にされてください!

横道にそれましたが、メタバースとWeb3に話を戻しましょう。
メタバースって、なんだ!?
これまで人類は、リアルな世界、もっというと地球1つを奪い合いながら生きてきました。限られた資源や領土を、ときに戦争という方法を取りながら、命をかけて守り、そして、奪ってきました。
えすが、メタバースによって、バーチャルな世界でもリアルと同じような感覚で生活することが可能です。もちろん、リアルな生命を維持しなくてはならないので、リアルな世界も大切なのですが、時代の変化によって、リアル・ファーストではなくて、バーチャル・ファーストな時代が来ます。
まるでSFのような話ですが、指数関数的な進化を遂げる技術があれば、必ず実現するものだと思っていいでしょう。
映画『マトリックス』や『レディプレイヤーワン』のような、五感を通じて味わえる新しい世界がいくつも登場した時、私たちはどのような挙動をするでしょうか。
きっと、自分が理想とする価値観を思い切り標榜できるような世界を構築したいと思うのではないでしょうか。
かつて、リアルな世界で同じような”ユートピア”を築こうと思った人類が中にはありました。ときに、彼らは征服者や支配者と呼ばれ忌み嫌われました。
でもデジタル上に無限の世界が構築できる可能性がある時、そこには誰かを虐げる関係性の中でしか成立しない、一方的な世界ではなく、価値観で強く共感者が集まるようなそんな世界が、「共存」できるようになります。
詳しくは、過去の投稿「【新たなフロンティアとチャンスとは!?】世界2.0 メタバースの歩き方と創り方|佐藤航陽」も合わせてご覧ください。佐藤航陽さんによる、新しい「創造の世界」のあり方は、非常にエキサイティングな内容です。

Web3って、なんだ!?
これまで、人類は個人の信用を「権威」が証明してきました。ときに、それは国家であり、銀行であり、株式会社でありました。しかし、これからは、ブロックチェーンや、NFTを始めとする、技術が確立する中で、個人の信用を「分散型」に付与できる時代が訪れます。
圧倒的な技術力で、多数決の原理を用い、あなたをあなたとして証明するデジタル技術が確立するのです。
こうした時代に移行する中で、国家が発行するような証明書や、銀行が金庫に預けている現金の存在は、果たして何なのか!?という価値の転換、捉え直しを、ゆっくりしていくと予想できます。
もしかしたら、貨幣からデジタルマネーへの移行を参考にすると、これらの変換は想像しやすいのではないかと思います。
過去の投稿「【NFTってなんだ!?】だれにでもわかる NFTの解説書|足立明穂」では、これらの技術を俯瞰して捉えることが可能です。こちらも、超おすすめです!

で、どんな未来になるか!?
「個人の時代」になります。
個人の貢献や存在が、分散型で証明される中で、ジョブ型社会が実現すると考えられます。
一方で、AI技術が併せて進展する中で、人間の労働時間も削減されるそうです。たとえば、1日3~4時間のユートピアが実現します。しかも、自分が本当にやりたいことがマッチングでできるようにもなります。
これは、ある種のベーシックインカムの実現可能性を示唆します。はたらきたい人がそのような活動をして、貢献すれば、あとはAIや技術が広げてくれる。そうすると、労働的な活動をしたくない人は、しなくてもよい。むしろ、生産は労働なのか?とさえ捉えられるようになり、人間は生産を芸術性あるものとしてみなすようになるでしょう。
「創造」の世界、ユートピアが誕生します。
行き着くところ「一人ひとりにとっての豊かな人生を、それぞれがいろいろな選択肢の中から選び、心地よく暮らしていける世界を創る」ことに尽きます。
メタバース上に新しい場所・社会を創る
まとめ
- 今後、世界で起きる大きな変化とは!?――バーチャル・ファーストの時代が来ます。
- メタバース/Web3は、いずれも”リブランディング”――メタバースは、バーチャル技術、Web3は分散型管理技術です。組み合わせで、どんな未来の社会が訪れるか?を考えてみましょう。
- で、どんな未来になるか!?――「個人の時代」がやってきます。
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