【仕事の定義を改めてノマドを目指してみよう!?】ノマドライフ|本田直之

ノマドライフ
  • どうしたら新しい働き方へ移行することができるでしょうか!?
  • 実は、常に準備をしておき、トランジションを迎え続けることが大切です。
  • なぜなら、ライフスタイルとは、暮らしぶりのことであり、一朝一夕ではないからです。
  • 本書は、自由への1歩を踏み出す覚悟の1冊です。
  • 本書を通じて、自分を縛っている先入観に気づくヒントを得られます。
本田直之
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常に準備であり常に成果!?

前回の投稿「【自分を、変え続けて行った先に・・・!?】ノマドライフ|本田直之」に続き、今回もこちらの1冊『ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと』のレビューをしていきたいと思います。ノマドライフとは、仕事も遊びもすべての活動を収益源としながら、世界中の拠点を行ったり来たりしながら、生産性、クリエイティビティを高め、幸福なライフスタイルを実現するものです。

組織に所属するだけではなく、自分の人格でも仕事をすることが、ノマドライフを極める重要なスタンスです。いきなりノマドライフを実行しようとして、急に組織を離れることはリスクしかありません。ものごとが急には変わらないように、徐々にノマドライフに移行していくことです。

今回の投稿では、現実的にライフスタイルを変換していく方法について、本田直之さんのご経験に照らして紹介していきます。

まず第1フェーズでは、「ベースを作る時期」として、5年ほどの期間を想定しましょう。ここではまず、仕事のノウハウを学びます。本田直之サンの場合は、外資系の国際産業見本市主催会社に就職して、営業のノウハウを身に着けました。ビジネスに不可欠な交渉やコミュニケーションを学んだそうです。また、同時に海外でビジネスと生活をするノウハウも身につけました。そして、3年ほどで退職し、その後2年でMBAを取得し、着実にスキルセットを向上させていきました。

第1フェーズでは、それまで楽しんでいた時間の消費量が多い趣味は一気に断捨離をして、ベース(基礎)ステップを作ることに専念しています。この集中的な期間において、ビジネスの能力を向上させます。集中がキーです。

ここはあくまでベースを作る時期であり、たくさんのことをやる余裕がないのが普通です。あれこれ欲張るより、むしろ何かに集中するのがいいでしょう。

Chapter 1 なぜ、ノマドライフなのか?

種を撒く人!?

第2フェーズは、「方向性を模索する」時期です。おおよそ3年間の模索時期があったといいます。米国でのMBA取得から帰国して、本当に自分が求める方向性を見極めました。迷いの時期ですが、第1・2フェーズで絶えずビジネスのタネを蒔き続けることで、焦りをなくすることができます。

ビジネスのタネは、人が持っています。適切な人的ネットワークを構築していくことで、常にビジネスの種まきをすることができます。自分のスキルセットを向上するだけではなく、人とつながり続けることも忘れてはなりません。

人との繋がりについては、山口周さんもこちらの1冊「【オープンと挑戦がキー!?】仕事選びのアートとサイエンス~不確実な時代の天職探し|山口周」で、具体的に問いてくれています。

3つの階層で人的繋がりを見つめてみることがポイントです。

第1階層・・「親友ゾーン」=年に何度もご飯にいったり、遊んだりする文字通り親友。
第2階層・・「同僚ゾーン」=あなたの全人格を知っているわけではないけれど、仕事ぶりは知っている人。
第3階層・・「知人ゾーン」=知り合い。

第2階層のネットワークを適切に拡げておくことです。

本田直之さんのように、第1・2フェーズではさまざまなタネを蒔き、未来のベーシックインカムをつくっていく活動を大切にしましょう。

焦って「独立しちゃえ」「転職しちゃえ」と動かずにすんだのは、たくさんの種を蒔いた結果、みえてくるものがあったからです。

Chapter 1 なぜ、ノマドライフなのか?

収入の源泉が会社だけだとそれに頼り、依存してしまいますが、小さくても他に定期集中があれば焦らずにすみます。

そして第3フェーズです。これは「未来につながる実績を残す時期」です。おおよそ5年で想定してみましょう。飛びぬけた成果を残す必要があります。会社の看板でなく、自分という商品を磨き込み、成果を生み出して行く期間です。1年で質的には10年分くらいのアウトプット・アウトカムをもたらし続けるように、生産性を高めていきましょう。濃密に働くことが必要です。これが将来のノマドビジネスのベースとなります。

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時間と場所で縛られない!?

ここまでいけば、あとは、自らの思想を信じ、ノマドライフスタイルを確立するために、新しいライフスタイルを実現していきましょう。定住ではなく、移動をベースにしてみたり、あるいは、さまざまな活動を取捨選択したり、自分という商品を適切に評価でき、かつ、その商品をより磨ける場所や時間を探し続けられれば、持続性が担保されます。

いったん成果をだしたあとなので、余裕がありますし、転換期こそライフスタイルをブラッシュアップすべき時期とも言えます。

Chapter 1 なぜ、ノマドライフなのか?

この第4のフェーズは、転換期とも言えます。おおよそ2年で、自分の信条に素直に、適切なピボットを目指していきましょう。

このように、ノマドライフへの転換は、自己変革の推進です。メタファーとしての死を積極的に受け入れながら新しい自分になる時期を経ていることがわかります。こうした自己変革については、こちらの1冊「【真の「成長」とは!?】トランジション ――人生の転機を活かすために|ウィリアム・ブリッジズ」がたいへんおすすめです。外的な変化=チェンジに対して、内的な変化=トランジションがいかに行われていくのか、解像度を上げてみることで、自分自身でそうした変化を積極的に引き受けていくスタンスを磨くことができます。

ノマドライフを構築していった先には、そうした暮らし方を情報発信して、積極的にシェアをしていくことで新しい活動や人的ネットワークを構築することが可能になります。

仕事に対する見立てをどんどん変化させていくことがキーになります。とくに仕事と給与の関係について自分の思考をアップデートすることとも大切でしょう。最も避けるべきは、「時間給的」に働くことです。時間給的な仕事は思いつきやすいし、わかりやすいです。また、努力をしていれば、給与が増えていくので、頑張ってしまいがちです。

でもこれが落とし穴

時間と場所に拘束されるような仕事の仕方では、ノマドワークがさらに遠のいてしまいます。時間ではかられるのではなく、自分の脳力と提供価値、創作、新たなアイデアではかられる仕事に身を投じるべきです。ただしこうした仕事は、時間給と異なり最初から安定した収入が望めないのが一般的ですが、将来的なリt-案が大きくなる可能性が高まります。

ノマドライフとは、結局のところ「自分は何を選択するのか」ということに意識を向け続ける活動の結果導き出されるものです。所与の条件は、常に変更できるし、変更して叱るべきです。それは常に社会が変化しているのですから、当然です。自分を縛っているのは、自分の固定観念です。それを常に疑いながら、絶えず新しい出会いと、活動を継続してくことが、豊かな人生への道です。

まとめ

  • 常に準備であり常に成果!?――活動自体がライフスタイルを作ります。
  • 種を撒く人!?――絶えず種を蒔く人が次の成長へと向かうことができます。
  • 時間と場所で縛られない!?――価値を起点にものごとを考えましょう。
本田直之
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