【習慣は作れる!?】ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣|ジェームズ・クリアー,牛原眞弓

ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣
  • どうしたら、新しい習慣を作ることができるでしょうか!?
  • 実は、認知科学と行動科学を味方につけることかもしれません。
  • なぜなら、人間の行動は一定の法則で変化し続けているからです。
  • 本書は、ニューヨーク・タイムズのナンバーワンベストセラーです。
  • 本書を通じて、全米が注目した習慣化のヒントを知ることができるでしょう。

4つのステップを駆使せよ!?

習慣化をするスキルを身に着けよりよい状況を少しずつ作っていくためにはどんなアプローチが必要でしょうか!?実は、ジェームズ・クリアーさんが提要する。4つのステップを導入してみることかもしれません。ジェームズ・クリアーさんは、「習慣」「意思決定」「継続的改善」を専門分野としながら、米国で多くの著書を執筆されている方です。定期的に「フォーチュン500」に名を連ねる大企業で、講演も実施されています。

4つのステップとは、以下です。

1)きっかけ
2)欲求
3)反応
4)報酬

非常にシンプルなステップですが、これは認知科学と行動科学に基づいて設計された、人間の心と身体のクセに基づいたものです。人間の行動は常に変化していますが、人間のクセは何百年、何千年も変わっていません。その変わらない本性に働きかけるのがこの4つのステップです。

人間行動の基本についての本だ。何年にもわたって信頼できる永続的な原則。それを基にしてビジネスを始め、家庭を築き、人生を切り開けるような考え方である。

基本 なぜ小さな変化が大きな違いをもたらすのか

きっかけとは、報酬を予測させる僅かなシグナルです。これをする先には、なにかいいことがありそうだという予期ができる行動を見つけ出します。そのためには、自分の心の感覚を鋭敏に養っておくことが必要でしょう。心の感度を高く保っておかなくては、きっかけを感じることはできません。

きっかけをキューにして、自らの欲求に気づきます。そして、何らかの行動を行ってみた結果、反応が帰ってきます。最終的には、報酬に結びつき、そして行動を強化させていきます。

要約すれば、きっかけが欲求を引き出し、欲求が反応を起こさせ、反応が報酬を与え、報酬が欲求を満たし、そして最終的に、きっかけに結びつく。

第3章 シンプルな4つのステップで良い習慣を身につける

小さなことほど大切!?

雨だれは、岩にも、穴を開けると言います。

でも、そのためには、時間が必要です。また、一方で、小さな雨だれであっても、時間をかければ、大きなことを成し遂げるという小さなエールにも読めます。

1%の行動を積み重ねていくことに集中しましょう。1%の行動が、365日経過すれば、それは最初の1日の約37倍に到達します。(1×1.01の365乗)

習慣とは、自己改善が複利の利子を生んでいくようなものである。

第1章 最小習慣の驚くべき力

投資したお金が、その利子も運用しながら、大きく膨れ上がっていくように、習慣も小さな積み重ねが、自らの中に蓄積して、大きな結果に向かっていくことができます。

この論点を過去の投稿「【読書が、読書をつれてくる!?】1%読書術 1日15分の知識貯金|マグ」で、読書に照らして知ることができました。ぜひこちらの1冊のご拝読ください。

ひとつの小さな行動が、大きな全体のシステムの中で、好循環を生み出し続けるモデルを説明してくれたのは、アマゾンのジェフ・ベゾスさんでした。こちらの1冊「【なぜあのベンチャーは成功したか?】ビジョナリー・カンパニー 弾み車の法則|ジム・コリンズ,土方奈美」も大変刺激的です。

上述の4つのステップは、毎日の小さな行動の積み重ねです。そして、その積み重ねが蓄積されていった先に大きな成果があります。大きな成果は、5年、10年後に振り返った先にしか確認することが難しいものです。たしかに、今のうちから小さな報酬として手応えを感じることができますが、大きな成果はまだ見えません。

でも、大きなベクトルを信じて、自らを鼓舞していくことが習慣化のキーになります。

だから、大切なのは、自分が向かう先をだいたいの方向感でOKなので、今のうちから見定めることをしておくことです。あるいは、その見定めるアクション自体も習慣として認識しても良いかもしれません。1日とは言いませんが、ことあるたび(それこそ「きっかけ」のたび)に、自分のベクトルを感じながら、方向修正を続けていくマインドセットを習慣化に組み込むアイディアも大切かもしれません。

完璧主義を捨てよう!?

習慣を身につけるためには、「まず、やってみよう!」という気持ちが大切です。最初から偉大な成果を期待しすぎず、完璧な自分を目指す必要はありません。なんとなく、こっちのほうがいいかな?なんとなく、このやり方がすきだな?という自分の気持ちを大切にしながら、少しずつできるこを積み重ねていきましょう。

その代わり、自分の小さな行動が常に引き出されるようにするにはどうすればいいかを、検討しておく必要があります。

1ページの読書や1分の瞑想、1回のセールス電話などを大げさに捉えるのはおかしいと考える人も多いだろう。でも大事なのは、何かを行うことではない。習慣が現れるようにすることがポイントである。実際、習慣は向上させるまえに、まず確立しなければいけない。

第13章 2分間ルールで先延ばしをやめる方法

行動を引き出すためにきっかけを意識できるように、上述のように心の感度を高めておくことが大切でしょう。また、自分が向かおうとしている行動について、自分がどのように認識をしているか、客観的に知ることもヒントになります。そうすれば、つらい習慣だって、楽しめるようになるかもしれません。

「~しなければならない」ではなく、「~してもいい」そういう権利を持っている。というふうに、厳しいあるいは辛い習慣だと思ってしまった内容について自分の捉え方を調整することだって可能です。これらの行動を重荷ではなく、機会と捉えることで習慣化をめざすことだって可能です。

習慣は経験から学んだ心のショートカットである。

第3章 シンプルな4つのステップで良い習慣を身につける

ある意味で、習慣とは、問題解決のために過去に採用したステップの記憶に過ぎません。条件が合うたびに、この記憶を利用して、自動的に同じ解決法を当てはめるのです。脳が過去を利用する主な理由は、未来に何が役立つかをうまく予想するためです。

まとめ

  • 4つのステップを駆使せよ!?――きっかけ、欲求、反応、報酬を踏みましょう。
  • 小さなことほど大切!?――1%の向上が1年後、約37倍の成果をもたらします。
  • 完璧主義を捨てよう!?――1つの行動を積み重ねていけるように、心持ちを変えましょう。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!