【経営は、デザインで変わる!?】デザインを、経営のそばに。|八木彩

デザインを、経営のそばに。
  • 経営を俯瞰して捉えるヒントは、ないものでしょうか!?
  • 実は、経営をデザイン思考で見つめてみることが大切かも。
  • 不を解消し、ステークホルダーとストーリーをともにすること自体に経営の根幹があるためです。
  • 本書は、デザインを経営に取り入れながら、よりよい運営のヒントを見いだすための1冊です。
  • 本書を通じて、日頃とは異なる視点で、経営を見る視点を養うことができるでしょう。
八木彩
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デザインで経営が変わる!?

デザインで、ブランドの魅力を引き出すことで、経営を考えるヒントになります。自社を客観的に見つめ、ステークホルダーを参画する素地を見いだすこと自体が、ひとつの経営のタスクです。そして、その視点を持ち、アウトプットを検討することがデザインであると捉えられるのです。

デザインを上手にビジネスに取り入れることができれば、企業の文化や技術、商品の魅力、経営者の想いなど、目に見えない価値をお客さまに伝えることができるようになります。

はじめに

いま、時代は情報化社会で、1つ1つの会社や事業が潤沢に情報を提供するツールを持つことが可能となりました。一方で、情報が増えている分、差別化を一生懸命やらないと!と焦ってしまうことも事実でしょう。

そんなときこそ、自分たちの足元を見つめて、そして、丁寧にビジョンを語ることで、ともにしたい仲間を着実に集めることができるでしょう。インパクトよりも、自社が仲間と語れ共有できるストーリーを大切にしましょう。

ヒントは「好き」!?

利便性、効率性、機能性が重視されてきた時代であったと振り返ることができるかもしれません。モノが不足する中で、それを充足するのは、左脳的な要素であったためです。

しかし、現代では、モノや、コトも含めて、多くが行き交っています。枯渇を満たすことではなく、充足を求めるアプローチが大切な中で、感情に訴えかけ、共感を生み出すものごとに注目が集まりやすくなっているのではないでしょうか。

八木彩さんは、「好き」を大切にします。

私は「好き」という感覚的な直感にヒントがあると考えています。

目標を見直す・「売る」から「好き」へ

人は「好き・きらい」で、ものごとを日常的にジャッジしています。日常の感覚に一番登場する感情といってもいいかもしれません。何が「好き・きらい」を判断する材料となっているかというと、これまの経験に照らして判断することがほとんどでしょう。こうした論理的な判断ではなく、感覚的な判断も大切にすることが、経営やブランド、デザインを考えることに際して、重要な視点となります。

情緒的価値は創造性が必要で、真似が難しい。

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ブランドコンセプトの見出し方とは!?

デザインをはじめるまえに大切なのは、ブランドコンセプト(=ブランドの骨子となる考え方)を言語化することです。これがなくては、一貫したデザインとして見える化させることが難しいです。3つのポイントを重視しながら、ブランドコンセプトを見いだすようにしましょう。

1)トップが想いを持つ
2)強みを発見し、世の中のニーズと照らし合わせる
3)「らしさ」に一貫性をつくる

まず、スタートになるのは、経営トップの意志です。「どういう人が、どういう想いで作ったブランドなのか」を明らかにすることで、ステークホルダーの共感を生み出すことが可能になります。これからの時代は多くのステークホルダーに積極的に関わっていただくことが、ブランドが浸透していくには不可欠な力となります。ステークホルダーと聞くと株主・・?が思い浮かぶと思いますが、株主はステークホルダーを構成するメンバーではありますが、それだけではありません。従業員、顧客、協力会社、外注先、業界団体、行政などなど会社を取り囲み、そして会社の一部を構成するようにステークホルダーは存在しています。

トップが想いをもつ視点としては、パーパスやMVVなどを参考にしながら、過去と未来を想定して、言葉にしていく行程が良いでしょう。

パーパスについては、たとえば、こちらの投稿「【パーパス記述の手法とは!?】パーパス・ブランディング|齊藤三希子」、MVVについては、こちらの投稿「【MVV理解の解像度上げられる!?】理念経営2.0 ── 会社の「理想と戦略」をつなぐ7つのステップ|佐宗邦威」もぜひご覧ください。

特にMVVのバリューを検討する際には、八木彩さんが提示するように「強み」にフォーカスすることも必要になります。自分たちの会社がどのような機能を発揮することで、顧客のどのような価値を創出するお手伝いができているのかを意識して言語化してみましょう。その際、具体的な得意先とのお仕事を振り返っていただくと、より具体的に自社の取り組みや得意先(顧客含む)へのバリュー創出の解像度をあげられるでしょう。

価値を決めるのは、常にお客さまであることも認識しておく必要があります。会社は、「機能」を作り出し、提供することはできますが、それを「価値」として定義するのは、顧客しかありえません。

この視点を教えてくれるのがこちらの1冊「【顧客の状況を見よ!?】バリュー・プロポジションのつくり方|前田俊幸,安達淳」です。ぜひあわせてご覧いただき、機能と価値の仕組みについて、理解を深める補助線とされるのはいかがでしょうか。

意志や強みが見出される過程で、「らしさ」についてもおぼろげながら見え始めてきます。この「らしさ」を記述スル際には、企業や事業をひとりの「人」として見つめ、どのような「人格」をもつのか、メタファーで考えてみるアプローチが役立ちます。

ブランドの人格が確立できていれば、「好きだな」「仲間になりたいな」と思う人たちが自然に集まってくる状況をつくることができます。

「ブランド」はらしさ

人は人に興味を持つ生き物です。企業や事業を人として例えることで、社内の理解が深まりアウトプットの一貫性が担保されるだけではなく、ステークホルダー全員が関与度をもって考える素地を作り出すことができます。

まとめ

  • デザインで経営が変わる!?――自社を客観視し、ステークホルダーを巻き込むストーリーを見出しましょう。
  • ヒントは「好き」!?――左脳的な感覚だけではなく、直感も重視して、ジャッジしてみましょう。
  • ブランドコンセプトの見出し方とは!?――経営者の想いからはじめましょう。
八木彩
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