【2つのコンサル技術とは!?】新版 問題解決プロフェッショナル|齋藤嘉則

新版 問題解決プロフェッショナル|齋藤嘉則
  • コンサルティングで支援するときものごとをどういう風に構造化して捉えればいいでしょうか!?
  • 実は、2つの考え方に集約されるかも。
  • なぜなら、①ヌケモレダブりをなくし、②深掘りをすることが問題点の特定と有効な課題点の発見につながるから。
  • 本書は、目に見えづらいコンサルステップをシンプルに見える化してくれた1冊です。
  • 本書を通じて、顧客のために何を投げかけて、どのように仕事を進行するべきかがわかるでしょう。
齋藤嘉則
¥2,079 (2024/02/20 18:34時点 | Amazon調べ)

本書は、「【読んだあとで決まる!?】外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術|山口周」でご紹介されていた1冊です。

技術1)MECEとは!?

2つの思考・・ゼロベース思考 仮説思考
2つの技術・・MECE(ミッシー) ロジックツリー
1つのプロセス・・ソリューションシステム

今日から3回に渡り具体的な、問題解決のフレームワークをご紹介してみたいと思います。大切なのは、その思考のフレームを知った上で、ワーク(実行!)すること。試してみながら、自分の血肉にしていきましょう。

今回の投稿では、2つの技術を見てみましょう。

MECE(ミッシー)とは、ヌケモレダブリなくということです。

MECEが、なぜそれほど重要なのか。それは、企業のトップであろうと生産や販売の最前線で頑張っている新人であろうと、立場に関係なく、それぞれの目標を達成するために必要なヒト・モノ・カネの経営資源や時間に制限があるからだ。

第2章

MECEのためのフレームとは!?

MECEを活用する上で、大切なポイントは、つぎの3つです。

  • モレによって的を外していないか?
  • ダブりによって効率を阻害していないか?
  • <MECE>でとらえ、最後に優先順位をつけているか?

たとえば、ドライ戦争。アサヒスーパードライの出現にあわてたビール各社は、「ドライな生」を求める消費者の大きなセグメント(かたまり)を見落とす一方、容器戦争の延長で表面的な開発ラッシュに走ってしまいました。

1.ドライな生を求める顧客の構造変化をモラしてしまった。
2.乱立する新商品開発に経営資源を分散させてしまった。(結果、主力のキリン「ラガー」、サッポロ「黒ラベル」、サントリー「モルツ」への資源投入量が相対的に低下してしまった)

と、見て取れます。

ビールの捉え方は、製法で2分されます。ラガーと生ビールです。しかし、キリンはラガーの生化を図り、生ビールの中に、「ラガー」と「一番搾り」を出現させてしまいました。それぞれの顧客層や飲用シーンが異なるのであれば問題は起きませんが、そういった差分も見られず、顧客はカニバリをおこしやすい環境になってしまいました。

世の中でフレームw-アクト呼ばれているものは、多くがこの<MECE>の応用である。なぜなら、フレームワークとは問題を解決するために原因を追求したり、解決策を考えるときの骨格や構造そのものであり、構成する軸にモレやダブリがあっては役に立たないからだ。

第2章
  • 3C+1C・・顧客、自社、競合に加えて、チャネル(流通・顧客タッチポイント)を見出します。
  • ビジネスシステム・・バリューチェーンやサプライチェーンです。
  • マーケティング4P・・製品、価格、チャネル、プロモーションです。
  • 事業ポートフォリオ・・BCGの相対マーケットシェア×市場成長率が有名です。

これらのフレームワークを適切に活用しながら、支援を進めましょう。

齋藤嘉則
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技術2)ロジックツリーとは!?

ロジックツリーとは、問題の原因を深掘りしたり、解決策を具体化するときに、限られた時間の中で広がりと深さを追求するのに役立つ技術である。

第2章

箇条書きは<ロジックツリー>の初歩ですが、ロジックツリーのように枝葉で構成すると、次の点において、利点が得られます。

  • モレやダブリを未然にチェックできる
  • 原因・解決策を具体的に落とし込める
  • 各内容の因果関係を明らかにできる

問題を解決するときに、根っこにある具体的原因を突き止めれば、半分は解決策の目処が立ってきたといってもいい。実際、この具体的原因が解明されないまま、表面的な現象を追いかけて対症療法をいくら実施しても、その場の一時しのぎにしかならない。しかし、そうした提案書や事業計画書をよく見かける。

第2章

<ロジックツリー>をつかって、この根っこの原因を突き止めるためには、とにかく「WHY(なぜ・どうして)!?」を自問自答し続けることです。

「主力商品Aのシェアが下がっている!」という問題があった場合、原因を追求して解決策を出さないといけません。でもこのとき思い込みで、「営業力が問題だ。営業を強化しろ!」という解決策を出したらどうなるか・・本当に営業力が不足している場合は、事なきを得ますが、たとえば、本当は商品開発に問題があった場合は、資源の無駄遣いになってしまいます。

真の原因を突き止めるためには、まずWHY!?を考え続けなくてはなりません。

まとめ

  • 技術1)MECEとは!?――ヌケモレダブりをなくすことです。経営資源を有効に使うため大切です。
  • MECEのためのフレームとは!?――フレームワークとはそもそもMECEを実現します。
  • 技術2)ロジックツリーとは!?――WHYで問題の原因を追求し、解決策検討への道筋をつけてくれます。
齋藤嘉則
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