【始まりは、いつも、ひとり!?】発想力~「0から1」を生み出す15の方法~|大前研一

発想力~「0から1」を生み出す15の方法~
  • どうしたら、これからの時代において、前向きな挑戦を続けていけるでしょうか!?
  • 実は、ゼロイチ発想を大切にすることが大切かもしれません。
  • なぜなら、これからは、ルールづくりから必要な時代だからです。
  • 本書は、大前研一さんによる21世紀を生きるためのスキルセットに関する1冊です。
  • 本書を通じて、自分起点の発想を身につけるヒントを得られるでしょう。

始まりは、N=1から!?

学生だけでなく、若手や中堅からベテランまですべての年代で、AIやロボットにはできない「0から1(無から有)」を生む発想力と問題を解決する「セオリー・オブ・シンキング」が求められるのだ。

何歳でも求められる「0から1」を生み出す力

時代を変えていく力の震源地は、つねにとある1人です。アップルのスティーブ・ジョブズさん、マイクロソフトのビルゲイツさん、アマゾンのジェフ・ベゾスさん、いずれも、「個人」の熱い想いが先立ち、それを形にしていくための熱狂的なサポーターが集まることで、社会変革の力となっていきました。

組織ではなく、個人という単位をもっと見つめていく時代になります。

個人が先立つことで、組織を「どう活用すればいいか?」という発想を持つことができます。これはとても大切なことです。なぜなら、「自律」に関わってくるからです。自律とは、価値観や信条、理念や哲学など個人の内的要素に関して、支配や制約を受けずに独り立ちすることです。組織から制約を受け続けているのではなく、自らのビジョンとパーパスの元、組織を活かすことが重要です。

いわば、「国>地域>個人」という従来の図式からベクトルの向きが逆になり、「個人>地域>国」へと変化し続けているのが「今」なのだ。

国民国家の終焉

今、私たちは、「個人個人の創る富や生み出したアイデアが、世界経済に極めて大きな影響をあたえる時代」を生きています。自らの発想を大切にしてみましょう。違和感を大切に、想像力をもって、ものごとに積極的に関わっていけば、必ずよりよい世界線を見つめられる場所に立つことができます。

大前研一さんは、そのための発想力のヒントとして11のスキルセットを提示してくれています。

①戦略的自由度/ SDF( Strategic Degrees of Freedom)
②アービトラージ( Arbitrage)
③ニュー・コンビネーション( New Combination)
④固定費に対する貢献( Contribution to the fixed cost)
⑤デジタル大陸( Digital Continent)時代の発想
⑥早送りの発想( Fast-Forward)
⑦空いているものを有効利用する発想( Idle Economy)
⑧中間地点の発想( Interpolation)
⑨ RTOCS/他人の立場に立つ発想( Real Time Online Case Study)
⑩すべてが意味することは何?( What does this all mean?)
⑪構想( Kousou)

今回の投稿では、いくつかの大切なヒントを重点的に深掘りしてみたいと思います。

オプションを大切に!?

戦略ストーリーを見いだす時、立案するべき方向性をいくつかパラレルで検討しておくことが重要です。たとえば、商品開発であれば、ユーザーの課題を解決する手法(機能)をいくつか見える化し、その中から、自社視点、競合視点等を元に、絞り込みをしていくことが理想です。

オプションによって、闇雲な判断をすることを避けられられます。事前にいくつかの方向性とシナリオが検討できるため、可能性の検証ができるためです。そして同時に、手段と目的が逆転してしまうことも避けられるでしょう。上記のような商品開発の場合、「ユーザー」の生活をよりよくすることが目的であり、そのための機能の提供が手段となります。この点を見誤らないように意識することが、オプションを「選択する」という行動が阻止してくれます。

さらに、オプションを抽出する際には、正しい問題提起と課題設定も大切です。たとえば、卓上コーヒーメーカーが必要なシーンをとらえた時に、大切になるのは、「おいしいコーヒー」であるはずです。それが忘れられて、第一義の課題設定が「省エネ性能」になってしまえば、プロジェクトが間違った方向に進んでしまいます。

目的と手段について検討して視るには、こちらの1冊「【キーは、「状況」という単位!?】バリュー・プロポジションのつくり方|前田俊幸,安達淳」も大変おすすめです。ぜひご覧ください。

大前研一さんも、次の3点を強調してくれています。

1)ユーザー(顧客)の目的を考える。
2)目的を達成するいくつかの軸(方法=機能)を設定する。
3)軸に沿ってどんなことがでいるのかを検討する。

全体性を失わずに!?

個別最適ではなく、全体最適を意識しましょう。これまでの時代は個別に分析したり、個別分化した機能をもって、効率性を積み上げていく時代であったと思います。でも、これでは、自分の立ち位置を忘れてしまいますし、迷子になって、全体としてどんなふうに社会と接点を持ち、何を提供したかったのかを忘れがちになってしまいます。そうした視点では、正しい問題提起と課題設定が困難になります。

大切なのは、全体性です。

物事をkナが得る時、A、Bというファ靴(事実)が目の前にあると、私たちはどうしてもA、Bという個別の案件に目が行きがちだ。

「森全体」を見る視点にジャンプする

ものごとの結論の出し方についても、俯瞰して知っておくと良いでしょう。多くの場合、「演繹法」と「帰納法」の2つに分類できるでしょう。

演繹法は、まず大前提があって、そこから推論を重ねていく方法です。

  • 果物は、甘い。
  • いちごは、果物だ。
  • よって、いちごは、甘い。

こんな感じです。

一方で、帰納法は、個別のデータを見ていきます。

  • いちごは、甘い。
  • スイカは、甘い。
  • バナナは、甘い。
  • ぶどうは、甘い。
  • よって、果物は、甘い。

こんな具合です。

新しいアイデアを打ち立てるときには、いきなり大胆な仮説が必要な演繹法アプローチよりも、個別の具体的なファクトを積み上げていく帰納法が採用されることが多いです。

ただ、ここで、全体性を見失うと間違った結論を見出しがちです。たとえば、個別のファクト(A,B,C,D・・・)は正しくても、それを足し算したA+B+C+D+・・・が、必ずしもただしかと言うとそれは別の話になるのです。

そういった誤りが生じることを「合成の誤謬」といいます。

「合成の誤謬」とは、何かの問題解決にあたり一人一人が正しいとされる行動をしても、全員が同じ行動をとると、想定とは逆に思わぬ悪い結果を招いてしまうことを指す経済用語です。

だから、この「合成の誤謬」を避けるためには、A+B+C+D+・・・と足し算をしていった先に、ふと振り返りながら全体感をみながら、ジャンプして結論を見いだす視点と勇気です。「木」だけではなく、「森」を見ることを忘れないようにしましょう。A+B+C+D+・・・と足し上げて、全体を振り返った時に、「X」という結論が大胆に言えるような、そんなスタンスを忘れないようにしましょう。

きっとそれがよりよい「ゼロイチ」に繋がっていきます。

まとめ

  • 始まりは、N=1から!?――ひとり意志から社会変革の兆しが生まれていきます。
  • オプションを大切に!?――オプションを「選択する」で、目的と手段を意識ししやすいです。
  • 全体性を失わずに!?――「合成の誤謬」に気をつけて、ゼロイチを見出しましょう。
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