- どうしたらクリエイティブな発想を磨くことができるでしょうか!?
- 実は、自分には創造性がある!と信じることがまず大切かも。
- なぜなら、創造性は、自信に宿るからです。
- 本書は、そんなクリエイティブでいるためのIDEO流処方箋です。
- 本書を通じて、世界的デザイン集団IDEOのクリエイティブ・マインドセットを学べます。
自分を信じよう!?
創造力に対する自信を手に入れるためには、自分のイノベーション・スキルや能力が固定されているわけではないという信念がなければならない。
第1章 デザイン思考で生まれ変わる
クリエイティブと、聞くと、どうしても自分とは無関係な、そうしたスキルやセンスが先天的に持つ人のものだという考えになってしまいがちです。でもそれは、実は先入観かも知れません。
誰もがクリエイティブで創造的な力を発揮する能力を持っています。単にそれを解放する視点をもっていないがために、日常生活の中で創造性を発揮しづらい状況になっているだけなのです。
自分の自分への見立てを少し変えてみましょう。
「しなやか・マインドセット」がヒントになります。キャロル・ドゥエックさんの研究で有名なこのマインドセットは、2つの視点で人を比較します。
「硬直マインドセット=fixed mindset」の人――自分の能力は石板に刻まれたように固定的で変わらないと信じている人です。このタイプが強く出ると、自分の能力を繰り返し証明せずにはいられません。
「しなやかマインドセット=gorwth mindset」の人――しなやかな心の持ち主で、能力は事後の努力によって磨かれ成長を続けられると信じている人です。人間の基本的資質は努力しだいで伸ばすことができるという信念を持ちます。
くわしくは、ぜひこちらの投稿「【あなたは硬直型!?それとも、しなやか型!?】マインドセット:「やればできる!」の研究|キャロル・S・ドゥエック」もご覧ください。
しなやか・マインドセットは、新しい冒険へのパスポートです。クリエイティブな自分を思考するためにもまず、しなやかな心構えを持ちましょう。
顧客から学ぼう!?
なにもないところからものごとを作るのは不可能です。何か、きっかけがあるはずです。社会や事業のためにクリエイティブになりたい!と願うのであれば、顧客から始めることを忘れずに。
この世界はパーフェクトではありません。しかし、多くの人がパーフェクトを目指して、悩んだり考えたりしています。そんな人たちに寄り添い、クリエイティブのヒントを貰いましょう。
顧客へのアプローチは、例えば、次のようなアクションが考えられるでしょう。
1)オンライン・フォーラムに忍び込んでみる
2)自分でカスタマー・サービスを試す
3)専門家と会話をしてみる
4)インサイト(心の本音)をさぐる
5)顧客に実際にインタビューをしてみる
このような方法で、顧客の気持ちになってみるアクションを試してみましょう。そして、問題をみつけたら、実際に何かを作ったり、工夫してみて、トライをしてみることです。
いったん何かを創造しはじめれば、すべてのモノには意図があることに気づく。現代社会のあらゆるものは、誰かの意図的な決断の集合体といえる。その誰かに、あなたもなるべきではないだろうか?
第1章 デザイン思考で生まれ変わる
クリエイティブな力の伸ばし方とは!?
「実験」と名付けると、成功率が上がるそうです。人間とは、トライが実は上手なのです。
実験の多くは、実験と呼ばれることで心理的なハードルが下がり、成功率が高まるだろう。
第4章 計画するより行動しよう
とにかく、行動をして、世の中からフィードバックをもらいましょう。そこから、なんどでも始めればいいのです。
最初のトライをする時に、問題となっているものごとの枠組みをとらえなおすことで、解決策や突破口が見つかることも多くあります。
1)明白な解決策を疑ってみる
2)焦点や視点を変えてみる
3)真の問題を突き詰めてみる
4)抵抗や心理的な否定をさける方法を検討してみる
5)逆を考えてみる
こうしたアクションを通じて、問題を捉え直し、最初の1歩に自信をもって踏み出してみましょう。クリエイティブなアクションはPDCAです。
まとめ
- 自分を信じよう!?――しなやか・マインドセットで、自信を持ちましょう。
- 顧客から学ぼう!?――顧客の問題が起点になります。
- クリエイティブな力の伸ばし方とは!?――問題の捉え方を工夫し、トライを重ねることです。