- インプットは大切だけど、どうしたらもっと思考の質が高められるだろう!?
- 実は、本は3冊同時並行がおすすめかも。
- なぜなら、論点を対比しながら、バランス思考ができるから。
- 本書は、多読家であり多くの著書を残す佐藤優による読書に関する1冊です。
- 本書を通じて、どのような読書スタイルがインプットの質を高めるのか知ることができます。
読書の利点とは!?
実際に経験していたら、人生がいくつあっても間に合いませんが、読書によって代理経験をすれば、人生は2倍も3倍も豊かになります。
はじめに
人生は一度きりです。その中で、自分をより良い方向へ向けて、努力し、1日1日を可能な限りベストに過ごしていくことが、大切です。
そんな時、自分だけではなく、人はどう生きたのか、どう考えたのかを知ることはとても大切なことだと思います。
自らの経験の幅はかぎられます。ぜひ、人の経験も流し込みながら、自分の中で解釈を豊かに、人生を切り拓いていきましょう。
1日の時間が限られている中で、どうしても今日は乗らない・・という日はあるでしょう。1年365日もあるわけですから、そういう日があっても仕方ないと思います。でも、日頃の活動が1000%とした時に、たとえば70%、あるいは50%しか出せそうもないと思ったとする・・そういう時に、50%まで出せない人がいると、イチローさんが指摘していました。
イチローさん曰く、50%しか出せない日でもそこまで出し切る覚悟が必要なのだということです。
「いま出せる力の100%を出す」
イチロー
この覚悟で、インプット&アウトプット、仕事を続けることができるかが、重要なのです。
3冊同時!?
常に3冊同時進行で読んでいる。そういう状態をつくるとよいでしょう。
はじめに
佐藤優さんは、常に月300冊、多いときには500冊以上を読みます。さらには、常に同じテーマを3冊は少なくとも同時並行に読むといいます。
3冊の選び方とは!?
本を買う場合は、同じテーマで3冊5冊という単位で選びます。
はじめに
佐藤優さんが3~5冊の奇数にこだわるのは、定説がないジャンルの場合、2冊では主張が相反するケースが出てくるのです。仮に3冊の説がバラバラに分かれた時には、そのジャンルにはまだ定説がまったく確立していないということがわかります。あるいは、3冊の主張が同様の方向性であれば、そのジャンルには主張が確立していることがわかります。
このように、佐藤優さんは、特定のジャンルにどのような論点があり、それらの説が確立されているのか!?に焦点を当てているのでしょう。
私たち一人ひとりも、なんのための読書なのか、を事前にも事後的にも解釈をしながら、選書し、時間を投じていくことも大切なのかもしれません。
多くの読書論をレビューさせていただいております。こちらの投稿「【なぜ読書は、今を生き抜く力になるのか?】本を読む人だけが手にするもの|藤原和博」も大変おすすめです。ぜひご覧ください。
まとめ
- 読書の利点とは!?――他者の活動を疑似体験することが可能です。
- 3冊同時!?――ジャンルの論点が確立されているか否かの検証をします。
- 3冊の選び方とは!?――同じジャンルの中で奇数冊読み、論点を比較します。